食物アレルギーと聞くと、子どもの病気というイメージを持たれる方も多いと思いますが、近年は大人になってから発症する人が増えているそうです。
原因は果物、小麦、甲殻類が多いのですが、なかでも小麦アレルギーについては、グルテンフリーの普及などによって関心が高まり、アレルギー専門の病院には小麦アレルギーを疑って受診する人が増えています。
今回は、大人になって発症した場合の症状の特徴や対策などについてご紹介したいと思います。







大人になって小麦アレルギー




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パンや麺類など、小麦製品を食べたあとにアレルギー症状が出るのが小麦アレルギーです。
乳幼児期に発症するケースが多いのですが、近年、大人になって発症することも珍しくありません。




なぜ、大人になってから突然、小麦アレルギーを発症するのでしょうか。
理由は明らかになっていませんが、日常的に小麦製品を食べ続けることによって、小麦に対してアレルギー反応を起こすようになると考えられています。
具体的な研究結果として示されているわけではないものの、小麦製品を食べる機会が多い人ほど、発症する危険性は高まる可能性があるのだそうです。




食べる頻度に加えて、遺伝的体質との関連も指摘されています。

調査によると、成人で小麦アレルギーと診断された人の平均年齢は47歳、男性が64%でした。
成人後のどの年代でも発症しますが、特に30~50代が多いのだそうです。




また、大人の症状には、ある特徴があります。
パンやパスタなどの小麦製品を食べたあとにランニングなどの運動を行うことがきっかけで、全身にじんましんが出るという点です。

蚊に刺されたときのような赤いふくらみが腕などにいくつか表れ、それが徐々につながって、全身にわたって地図状になることもあります。
多くはしばらくすると治りますが、重度になると血圧が低下し、アナフィラキシーショックに至ることもあるので注意が必要です。

アレルギー症状を誘発するきっかけとしては、運動のほかにも解熱鎮痛薬の服用、過度の疲れ、アルコール摂取、女性の場合は月経前などがあげられます。

しかし、こうしたきっかけなどが特になくても、小麦製品を摂取するだけで症状が出ることもあります。
最初は小麦製品を食べて運動すると症状が出ていた人が、次第に小麦製品を食べただけで症状が出るようになる、といった例もあります。






アレルギー発見のきっかけと検査法


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パンやパスタ、うどんなど主食に小麦製品を食べている人は多く、また運動後にじんましんが出るため、その症状が小麦によるものとは気づきにくいのです。

では、どのように発見されるケースが多いのかというと、たまに食後にじんましんが出るな、と思っていたら、徐々に頻度が高くなってアナフィラキシーを起こして倒れて受診するというケースです。
同じ症状を何度か繰り返すうちに小麦アレルギーを疑って自主的に受診する方もいます。




小麦アレルギーが疑われる場合、「IgE抗体検査(特にω-5グリアジン特異的IgE抗体検査)と呼ばれる血液検査を受けます。

一般的にアレルギーの原因となるアレルゲンが体内に侵入すると、それを排除するために、たんぱく質の一種である免疫グロブリンと呼ばれる抗体が作られます。
そのうちアレルギー症状を引き起こす抗体がIgE抗体であり、アレルギーがあるかどうかは、特定のアレルゲンに対するIgE抗体が体内に存在するかどうかで判断します。

この検査で陽性が出れば、“小麦アレルギーの可能性が極めて高い”ということになります。




血液検査に加えて、アレルゲンエキスを皮膚に付着させるなどして腫れの有無を調べる「皮膚テスト」や、小麦を摂取して症状の有無を確認する「食物経口負荷試験」が実施されることもあります。




小麦アレルギーと診断された場合、対策としては「小麦製品を食べたあとに症状を誘発するような行為をしない」ことが基本となります。
特に注意したいのが運動です。
アレルギー症状は小麦製品を食べて2~4時間後に運動すると起こりやすいためです。

歩いた程度で症状が出る人もいますから、どの程度の運動で症状が出やすくなるかについては個人差があります。
ただし、運動強度が高くなるほど、症状が出るリスクも高くなります。






小麦製品の摂取のポイント

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アレルギー発症の話を聞くと、小麦製品の摂取については非常に気になるのが正直なところですが、小麦アレルギーであっても完全に除去する必要はないそうです。

アナフィラキシーが出やすい重症の人や心臓病がある人は命に関わることもあるので、完全に除去する必要がありますが、そうでなければ、小麦製品を食べたいかどうかという患者さんの希望に合わせて対応してもらえるのだそうです。




実は小麦はパンや麺類のほか、カレーやシチューのルゥ、天ぷらの衣、菓子・スナック類など、さまざまな食品に含まれています。

基本的には摂取した小麦の量が多いほど、症状が出やすく、誤って食べてしまうのは、小麦入りの米粉パンやパン粉を使ってあるハンバーグ、とんかつなど、知らないところで小麦が使用されているケースです。

しょうゆや味噌、穀物酢などの調味料や麦茶、ビールにも小麦は含まれていることがありますが、その程度の量では、基本的には症状は引き起こさないでしょう。




現在のところ、アレルギーが起こる原因を取り除く以外治療法はありませんが、誤って食べてしまった場合のアナフィラキシーに備えて、アドレナリン自己注射薬「エピペン」を携行することが推奨されています。
また、子どもの小麦アレルギーは成長に伴って治るケースが多いのですが、大人の場合は基本的にはよくなりません。
一度発症したら生涯付き合っていく病気と考えたほうがいいでしょう。




成人の食物アレルギーは近年急増しているため、専門的な知識を持つ医師が限られているのが現状です。
受診をするのならアレルギー科が基本ですが、どの病院を受診すればよいかわからない場合は 『都道府県アレルギー疾患医療拠点病院』を参考にしてください。




実は小麦製品を食べてお腹が痛くなる、関節が痛くなるなど、さまざまな症状や体調不良になっても、小麦アレルギーであるケースはさほど多くはないそうです。

小麦を食べて体調が悪くなることが続くと、小麦アレルギーの発症を疑うかもしれませんが、食物アレルギーの医学的な定義は、一般的に認識されている意味合いよりも限られています。
検査で先に紹介したIgE抗体検査が陰性、つまり免疫反応が確認できなければ『非アレルギー性小麦過敏反応』と呼び、アレルギーではありません。

小麦に含まれるグルテンに対して異常な免疫反応が生じ、腹痛や下痢などの症状が表れる「セリアック病」と呼ばれる自己免疫疾患もありますが、日本人にはまれです。

セリアック病でも小麦アレルギーでもないのに、小麦製品を摂取したあとに腹痛や下痢などの消化器症状、倦怠感、頭痛、関節痛、咳といった症状を訴えるケースとして、「非セリアック・グルテン過敏症」と呼ばれる非アレルギー性小麦過敏反応があります。

心配であれば、きちんと受診して専門家に判断を仰ぐのがよろしいと思います。







まとめ

日常的に小麦製品を食べ続けることによって、成人後に小麦に対してアレルギー反応を起こすようになるケースがあります。
しかし、小麦を食べなくても、栄養面の問題が起きることはありません。
重症のアレルギー患者さんほど神経質になる必要はありませんが、小麦製品を食べて体調不良を起こすようであれば、なるべく除去したり、食べる頻度を減らしたりすることをおすすめします。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

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info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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