高齢になるとさまざまな病気やケガのリスクが高くなるため、万が一の際に備えておきたい飼い主さんは、愛猫が高齢になる前からペット保険へ加入することをおすすめしたいところ。
今回は、愛猫が高齢になる前にペット保険の加入を検討すべき3つの理由をはじめ、高齢になってからでもペット保険に入ることが大切な理由、ペット保険の選び方のポイントなどをご紹介します。
猫のペット保険は、できるだけ愛猫が健康で若いうちから加入を検討するのがおすすめです。
なぜなら、主に次の3つが挙げられるからです。
1.ペット保険には加入時に年齢制限がある
ペット保険は加入時に年齢制限を設けていることがほとんどです。
そのため、ペット保険への加入を検討する際は、まず年齢制限をクリアしているかを確認することが大切です。
一般的なペット保険の年齢制限は、下限が0歳(生後0~60日以上)~上が7歳~12歳です。
年齢制限なしのペット保険は限られています。
10歳を超えると加入できるペット保険の種類も減るため、選択できるペット保険の種類も減っていきます。
そのため、気に入ったペット保険があっても、年齢上限を超えてしまっていて加入できないということにもなりかねません。
もし、希望する補償内容や保険料があるのであれば、選択肢の多い8歳より前に、7歳を超えているのであれば早めにペット保険に加入することをおすすめします。
2.年を重ねるごとに病気やケガのリスクが高まる
猫も人と同じで、高齢になると病気やケガのリスクが高まります。
ペット保険は健康体を前提として作られているため、健康状態や病歴によっては加入できなくなります。
特に、高齢の猫は以下のように重篤な病気にかかるリスクが高くなります。
・甲状腺機能亢進症:10歳以上の猫の罹患率は約9%
・慢性腎疾患:15歳以上の猫の罹患率は約30%
・骨関節炎 12歳以上の猫の罹患率は90%以上
・認知機能障害:15歳以上の猫の50%以上にみられると推定
甲状腺機能亢進症や慢性腎疾患から進行する恐れがある腎不全などの治療歴があると、加入できないペット保険が多いです。
愛猫が高齢になって「ペット保険に入りたくても入れない」といったことにならないよう、健康で若いうちにペット保険への加入を検討しましょう。
3.加入できるペット保険の選択肢が少なくなる
一定の年齢に達したあとに、病気やケガをすると、加入できるペット保険の選択肢の幅が狭まってしまいます。
場合によっては加入条件の都合から、希望する補償内容や保険料ではないペット保険に加入せざるを得なくなることもあるでしょう。
ペット保険は保険会社によって加入条件は異なるため、愛猫が高齢で1社のペット保険に加入できない場合でも、他のペット保険には加入できる可能性もあります。
愛猫のためにも諦めずに加入できるものを探したいものですが、健康で若いうちからペット保険に加入しておけば、そうした心配をすることなく安心して一緒に暮らすことができるでしょう。
ペット保険は、愛猫が高齢(シニア)になる前に加入することが大切です。
しかし、高齢の猫を譲り受けたり、保護する飼い主さんも少なくありません。
このような場合でも、ペット保険は役立ちます。
高齢の猫こそペット保険への加入が大切な理由としては、猫の平均寿命は年々伸びており、「高齢だから今さらペット保険に入らなくても…」と考えるのではなく、高齢になってからでもペット保険に加入して万が一の際に備えておくことが大切です。
猫の平均寿命は、一般社団法人ペットフード協会の2010年調べで14.36歳、2024年調べで15.92歳となっています。
近年では、20歳前後まで生きる猫も少なくありません。
猫の寿命はここ数十年で劇的に延長しており、短毛種の家猫は、平均寿命が18~20年ともいわれています。
かつて、猫は10歳を超えると長生きとされていましたが、現在は平均寿命が伸び10歳は当たり前になってきました。
少しでも長い間、愛猫との生活を送りたいと考えるのであれば、10歳以降の健康にも気を配る必要があるでしょう。
人間も猫も高齢化すると重い病気・ケガに罹患しやすくなります。
治療内容によっては、高額の費用がかかることもあるでしょう。
例えば、リンパ腫(ガン)は高額になることも少なくない病気で、治療費が50万円以上かかることもあります。
血液検査やレントゲン検査などが重なれば、手術のない入院だけでも治療費が数十万円以上になることがあります。
ペットの治療費は全額飼い主さんの自己負担のため、自己負担額を減らすためには、加入できるうちにペット保険などで備えておくことが大切です。
また、高齢の猫には、
歯周病
消化器疾患
食欲不振
腎不全や慢性腎臓病
甲状腺機能亢進症
悪性腫瘍・リンパ腫などのガン
心筋症
尿路結石
認知症
など、さまざまな病気やケガのリスクがあります。
これらの中でも、特に猫によくみられる病気が腎不全などの腎臓病です。
猫は体質上、おしっこの濃度が濃く、腎臓に負担がかかりやすいといわれています。
腎不全になると、多くのペット保険で新規加入が難しくなります。
若くて健康なうちからペット保険への加入を検討しましょう。
ペット保険は愛猫が高齢になる前に加入することが大切です。
しかし、さまざまなペット保険があるため「どれを選べばよいのかわからない」という飼い主さんも多いでしょう。
猫のペット保険を選ぶ際は、次の6つのポイントに注目するのがおすすめです。
1.補償内容
ペット保険によって補償対象となる傷病や治療範囲は異なりますが、ペット保険には大きく分けてフルカバー型と特化型の2種類があります。
フルカバー型
通院、入院、手術の3つの治療費が補償されるタイプ
フルカバー型は1つの保険で通院、入院、手術と補償範囲が広く、補償内容が充実している点が特徴
特化型
「手術のみ」「入院・手術のみ」など補償範囲を限定したタイプ
補償範囲は限定されますが、フルカバー型と比べて保険料は抑えられる可能性があります。
高齢の猫がかかりやすい傷病には心疾患や慢性腎臓病などがありますが、これらは基本的には通院治療が中心となり、通院回数が多くなりがちです。
長引く通院に備えておきたい場合は、通院補償のあるペット保険がおすすめです。
また、ペット保険によって補償対象となる傷病は異なります。
中には、歯科治療全般が補償対象外になっているものもあります。
ペット保険に加入する前に、何が補償されて何が補償されないのか、補償内容を確認しておくことが大切です。
2.支払い限度額や支払い限度回数
ペット保険によっては「1日(1回)あたりの支払い限度額」や「支払い限度回数」を定めているものもあります。 例えば、「補償割合70%プラン、1日あたりの支払い限度額は5万円」というペット保険のケースで見てみましょう。 手術費が10万円かかった場合、その70%の7万円を保険金として受け取れるように思えますが、支払い限度額が5万円のため、受け取れる保険金は5万円となります。 残りの5万円は自己負担になります。 1日(1回)あたりの限度額や限度回数を心配したくない飼い主さんは、日額制限や利用回数制限のないペット保険を選ぶとよいでしょう。 ただし、基本的にはどのペット保険にも「年間の支払い限度額」は設けられています。
3.高齢になったときの保険料
ペット保険は更新ごとに、年齢に応じた保険料に変わるのが一般的です。
保険料がどのように変わるかはペット保険によって異なります。
愛犬や愛猫が若いときの加入時の保険料だけでなく、「高齢時の保険料」も考えてペット保険を選ぶことが大切です。
4.更新時の条件
ペット保険は、1年ごとに更新して継続するのが一般的です。
更新時に審査がなく初年度と同じ条件で更新できる保険もあれば、更新時の審査で利用状況に応じて補償内容や保険料が変更になる保険などさまざまです。
ペット保険によっては、一定の年齢に達した場合や限度額の上限まで保険を利用した場合など、継続できないことがあります。
保険の更新ができず病歴などで他の保険への新規加入も難しい場合、残りのペット生活は無保険状態になってしまう可能性もあるため、更新時の条件と終身で継続可能か必ず確認するようにしましょう。
更新時に年間の利用回数がリセットされるのかなど、ペット保険に加入する際は、後悔することがないよう、初年度と同じ条件で更新できるのか、変更の可能性があるのかなどを確認しておきましょう。
5.保険金の請求方法
ペット保険の保険金の請求方法には、次の2種類があります。
後日精算:動物病院の窓口で一旦全額を支払い、後日、保険会社へ保険金を請求する方法
窓口精算:動物病院の窓口で自己負担額だけ精算する方法
ペット保険の多くは後日精算となっており、後日精算はすべての動物病院に対応しています。
保険会社へ所定の請求手続きを行う必要があるものの、手続き自体は大きな手間がかかるものではありません。
一方の窓口精算は保険金請求の手間がかからないものの、対応している動物病院が限られます。
また、窓口精算できるペット保険は数が少なく、保険料が高い傾向があるという点も覚えておきましょう。
6.付帯サービス
ペット保険の中には、独自の付帯サービスを提供しているところもあります。
万が一の際、安心して愛猫の治療を行うために備えるのがペット保険ですが、独自のサービスが提供されていれば、ペットとの生活もより充実したものにできるかもしれません。
まとめ
またペット保険に加入するときは
「ペット保険も加入の際には健康状態の告知が必要」
「新規加入や更新時に条件が付く場合もある」
「年齢がわからない場合は動物病院で調べてもらう」
のような注意点があるので気を付けましょう。