一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事の荻野淳也さんは
「3食きっちり食べることにこだわってはいけない。適度な空腹感は集中力を高めてくれたり、消化器を休ませてくれたりする効果もある」
といいます。
今回は、荻野淳也氏著書『心のざわざわ・モヤモヤが消える がんばりすぎない休み方』より呼吸や食事の仕方を見直し健康を維持する方法を探ります。
お腹に手を当てて呼吸をしてみましょう。
呼吸が浅いときは、緊張しているときです。
私たちは、緊張したり不安になったりすると、無意識にからだがこわばり、呼吸がどんどん浅くなっていきます。
また、せかせか焦っているときや早口になっているときも、呼吸は浅くなりがちです。
このようなときは、まずは今の自分に意識を向け、呼吸の速さを感じてみましょう。
呼吸が感じられたら、胸ではなくお腹での深い呼吸に切り替えていきます。
このときお腹に手を当てて、吸う息とともにお腹の膨らみを感じ、少しずつ呼吸を深めていきます。
理想のスピードはありませんが、慣れてきたら、ひと呼吸の時間を意識的に長くし、1回の呼吸に30秒くらいかけてゆっくりと行なってみるのもおすすめです。
1回の深い呼吸だけで心が落ち着いてきます。
呼吸が深まるとともに、自分の中にあった焦る気持ちや不安感が和らぎ、心の落ち着きを感じられますよ。
まずは姿勢を整えましょう。
感情を変えたければ今この瞬間の姿勢を見直すことです。
それだけで気持ちが変わります。
あなたは、今どんな姿勢ですか、背中が丸まっていないでしょうか。
禅の世界には「調身、調息、調心」という考え方があります。
これは「からだを調えることで息が調い、息が調うことで心が調う」という考えで、どれか一つを欠いても、他は成り立たないとされています。
姿勢は心を整える基本であり、始まりです。
日常を振り返ってみると、眠気を感じるときや、憂鬱な気持ちのときなどは、姿勢が悪くなっていることがほとんどです。
人の心というのは、姿勢とリンクしているのです。
小さな実験をしてみましょう。
自分の口角を上げてニッコリしながら、思いつくままにネガティブなことを口にしてみてください。……どうですか。
きっと言葉が浮かんでこない方のほうが多いと思います。
なぜならこれも、姿勢とネガティブな感情の原理と同じで、からだと心がリンクしているからです。
笑顔のときはネガティブなことが思いつきにくいのです。
お腹が空くまではごはんを食べない。
たまの空腹を味わう。
からだがほしがる食事の量を、からだにたずねる。
「1日3食、健康のためにしっかりごはんを食べましょう」
当たり前に言われていることですが、1日3食という考えは、じつは江戸時代に伝わったもので意外と新しい考えです。
飽食と言われる現代において、1日3回の食事は、むしろ食べすぎだと主張する医学者もいるくらいです。
私たちは本当に空腹を感じた上で、食事をしているでしょうか?
「ランチの時間になったから」「仲間との飲み会だから」と、お腹が減っていない、もしくは、まだ食欲が湧いていないにもかかわらず、惰性で食事をしていないでしょうか。
3食きっちり食べることにこだわらず、ご自身の空腹感に気づいた上で、その空腹感にしたがって食事のタイミングを決めてみてはいかがでしょう。
間食が習慣になっている人は、空腹を感じないまま惰性で食べてしまっている場合があります。
適度な空腹感は集中力を高めてくれたり、消化器を休ませてくれたりする効果もあるとされているのです。
まとめ
一日の一瞬一瞬を意識することは難しいですが、食事の時間がきたから食べるという惰性の習慣はやめて、今本当に自分はおなかがすいているのか、と問いかけてみるだけでも一歩ぬけ出せるのかもしれません。