仕事のできる人は、相手に物事を伝える時になにを意識しているのでしょうか。
テレビ東京「ワールドビジネスサテライト(WBS)」キャスターの山川龍雄さんは「話し始める前に最終的な目的を伝え、そのうえで結論から話し始めるとよいと言います。
例えば、道案内で『あの角を曲がって』と話し始めるのはやめたほうがいい」と。
今回は、山川龍雄著書『「話す・聞く・書く」伝え方のシン・常識 半分にして話そう』(日経BP)より道を聞かれても「この道を曲がって、次の角を…」と話し始めては行けないのはなぜかについてご紹介します。




道を聞かれたときに「あの角を曲がって…」と話し始めない



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伝えることは相手を知ることから始まります。
では、話す順序についてはどうでしょうか。


もしも相手から質問を受けた時、冒頭はどんなことを意識して話し始めるたらよいのでしょう。
それは、まずいきなり各論から話を始めないことです。




例えば外を歩いていて、突然知らない人に道順を聞かれたとします。
その際、10分くらい歩かないと到着しないような目的地だったら、どう説明するでしょうか。

「3つめの角を右に曲がって、それから2つめの角を左に曲がって……」と話を始めますか。
それならあまり話が上手だとは言えないし、職場でも高くは評価されていないかもしれません。




なぜかというと相手の立場になっていないからです。



道順を尋ねる人の多くは、目的地まで歩いて行けるのか、タクシーや地下鉄を使った方がいいのかをまず知りたいのです。
こんな時には「歩いて10分くらいかかりますが、どうしますか?」と聞くところから始めた方がいいでしょう。

いきなり「あの角を曲がって」と各論に入るのではなく、大掴みに目的地の方向を示して、移動手段の意向を確認するわけです。
各論に入る前に、話の終着点を示す、と言い換えてもいいかもしれません。






最初に終着点を示して相手の不安を取り除く



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相手に道順を聞かれたから順番に行き方を説明しているわけで、間違ってはいないのですが、それは相手の目的地が歩いて1分程度の場合だけです。
10分以上かかるのであれば、それば結構長いですし、教わる側は10分の道順を記憶するのは簡単ではありません。

仮に歩くにしても、最初に指で示して「この方向に歩いて10分程度かかりますよ」と伝えておけば、だいたいの方向感が掴めるので、その後の説明がスムーズに頭に入ってきます。
特に外国人に道を聞かれた場合には、そうした方がいいでしょう。




外国人観光客の多くは、どのくらいの時間で目的地にたどり着けるか不安を抱いています。
日本人が外国に行った時、タクシーよりも、「ウーバー」などの配車アプリで呼んだクルマに乗り込む方が安心するのは、発車する時点で移動時間や経路、料金の目安が分かっているからです。

これがタクシーだと、「自分はどこに連れていかれるのだろう。このドライバーは料金を吊り上げるために、遠回りして運転しているのではないか」と不安が募ります。
話も同じで、最初に終着点を示して、相手の不安を取り除くことが必要なのです。







日本語の文法は外国人にはじれったい



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外国人に道を聞かれた場合の説明は、特に気を付けた方がいいです。

そもそも外国とは文法の違いがありますし、英語は主語の後に述語が来ますから、結論を先に言うのが当たり前の文化です。
これに対して、日本語はいろんな形容詞が付いて、最後に述語が来ます。
そのため、日本人は時系列を追って順番に話す癖が自然に身についているので、それが外国人にとってはじれったく感じます。




インバウンドの増加もあり、日本国内にいても外国人と会話する場面が増えましたが、普段から、各論から入るのではなく、話の終着点を最初に見せるという習慣を付けることが大切です。




仕事の現場では、とりわけ上司への説明はこのことを心がけるのが大切です。
まず結論から入り、そして話し始める前に最終的な目的を伝えるのです。

つまり、上司に「報告」しようとしているのか、「承諾」を得ようとしているのか、「アドバイス」を受けようとしているのか、結論を伝えてから、各論の説明に入りましょう。でないと上司も要領を得ない話にいつまで付き合っていいのか分からないわけです。

場合によっては「それで、何が言いたいの?」とか「結論から言ってくれ」といった一言を浴びせられることになりかねません。




最近は職場のパワハラが問題になっているので、上司も表面上は笑顔で部下の話を聞くように努めているかもしれませんが、本心では苛立っているはずです。

企業経営というのは、ある意味、合理性を追求するゲームなので、ムダを削って、利益を捻出しなければなりません。
だから、優秀な経営者や管理職ほど、時間をムダに使いたくないという意識が強いのです。





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まとめ

部下の立場になれば、上司の顔色をうかがいながら、話を小出しにして話を進めたいというのも本音としてはあるはずです。
いきなり直球を投げて、ノックアウトされたくないのが本音でしょう。
上司の性格や、上司との相性にもよりますが、それは高等テクニックかもしれません。
いつもそんな態度をとっていると、おそらく上司は心の中では「頼りない部下だな」というレッテルを貼っていることでしょう。
どんな上司に対しても基本は、ダラダラと話すのは避けましょう。
上司に説明する際に、日ごろから「で?」と先を促される人は、特に注意が必要でしょう。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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