インターネット通販が広く普及した今も、テレビショッピングに関する消費者トラブルが後を絶ちません。
独立行政法人「国民生活センター」に寄せられた相談によれば、契約当事者の多くは70歳以上の高齢者で、その割合は年々増え続けています。
国民生活センターでは「電話口でも商品や契約条件をよく確認しましょう」と注意喚起するとともに、不安に思ったりトラブルが疑われたりする場合は、家族やホームヘルパーらも含め「消費者ホットライン」(188番)に相談するよう呼びかけています。
今回は、高齢者のテレビ通販トラブルについて深掘りしていきます。





トラブル相談、8割弱が高齢者


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インターネットによる通販が一般化した昨今、そもそも、テレビショッピングはいったいどのくらい利用されているのでしょうか。

公益社団法人「日本通信販売協会」(正会員384社)が2025年1~2月、15~79歳の1200人を対象に実施した通販利用実態調査によると、昨年1年間に通販を利用したことがある人(729人)が「購入の際に見た通販広告」(複数回答)のなかで、テレビショッピングによるものは11・7%と3番目に多くなっています。

トップは「携帯電話やスマホ、タブレット端末によるネッ通販トから」(71・8%)、2番目は「パソコンによるネット通販」(39・9%)でした。

なかでもテレビショッピングがトップの45・2%を占めるのが70代の女性です。
高齢者の間では、食料品や衣類、美容・健康関連商品を中心にテレビを通じて目にする通販番組に根強い人気があります。

消費者トラブルの相談件数は、こうした状況と連動した傾向が見られます。

国民生活センターによると、2019年度以降の相談件数は1万件前後で推移し、直近の2024年度は8705件でした。
このうち、契約当事者が70歳以上だったケースは2019年度の61・8%から右肩上がりに上昇し、2024年度は77・4%にのぼります。







相談内容の特徴




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国民生活センターに寄せられる相談事例には、いくつかの特徴があげられます。

実店舗での買い物と異なり、テレビショッピングは実物を確認して購入することができないため、相談内容の多くは、使用感やサイズが合わない、テレビ広告から受けた印象と違うといったケースが見受けられます。

国民生活センターはテレビ広告の情報だけでなく、申込時の電話口でもオペレーターにサイズなどの詳細をよく確認した上で購入するよう呼びかけています。




次に多いのが、返品や解約に関するトラブルです。

テレビショッピングなどの通信販売は、一定期間内であれば申し込みの撤回や契約の解除ができる「クーリングオフ制度」の対象外で、返品できないことが特約で示されていればそれに従う必要があります。
特約がない場合は商品を受け取った日を含め8日以内であれば返品できますが、返品費用は消費者が負担しなければなりません。

今回限りの単品だと思って買ったら定期購入だったという事例もあり、申し込む際には返品・解約の条件や、単品販売か定期購入かどうかといった情報をしっかりと確認する必要があります。







購買を「あおっている」のでは?の声も

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「誇大広告等の禁止」といったルールを定めた特定商取引法などの範囲内で、通販会社が消費者の購買意欲を高めることに問題はありません。
しかし、テレビショッピングの司会者が「た電話が大変つながりにくくなっている」と告げたり、芸能人らが大げさにリアクションしたりする手法については「やり過ぎ」「あおっている」と指摘する声もあります。


国民生活センターに寄せられた相談の中には、判断力が低下した高齢者が次々と商品を購入し、支払いが滞るなどして本人だけでは対処できなくなったというケースもあります。
具体的には、認知症を抱える80代の母親と同居する50代の息子が留守の間に、母親がテレビショッピングで次々と健康食品を注文してしまうので困っている、といった相談が寄せられています。

このような場合、国民生活センターは家族らが事業者に事情を説明したり、成年後見制度を利用したりすることを検討するようアドバイスしています。




認知症ではないものの、家族の反対を押し切ってテレビショッピングを続ける人もいます。

家にこもりがちな高齢の母親と同居する40代の男性会社員から、母親が10年近く前からテレビショッピングを利用し、浪費が止まらない、どうしたらいいのか悩んでいるとの相談がありました。

母親は年金生活で、テレビショッピングでの買い物で貯蓄もほぼ底を突いています。
男性は「母はテレビショッピングに『依存』した状態だと思う。高齢者はテレビに親しみがあり、ネットリテラシーなども脆弱なため、通販会社は高齢者をターゲットにした巧妙な販売戦略で過剰な注文をさせることがないようにしてほしい」と訴えています。






まとめ

日本のスマートフォン普及率は9割を超え、非常に高い水準にあり、総務省の調査では世帯で90%以上、個人でも97%(2024年)に達するなど、ほぼ国民全体に浸透しています。
スマホやタブレットを持たない高齢者にとっては、テレビ通販のショッピングが楽しみの一つになることもあると思います。
しかし、依存状態になるほどの購入は、本人の生活を破綻させてしまう恐れもあります。
高齢者は情報弱者になりやすい立場だとも言えるので、家族やヘルパーなど周囲の見守りの目がより大切になります。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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