我が家の2代目猫には一度も猫草を与えたことがないのですが、特に健康上気になるところはありません。
猫草が猫にとって必要なものなのかという疑問を抱いてしまいますが、先代猫のときは猫を飼うと猫草を食べさせなくてはいけない、というイメージが強かったので、定期的に与えていたのですが…。
猫は猫草を食べなくても健康的な問題はないのでしょうか?
今回は猫草について深掘りしていきたいと思います。





猫草とは




◇ ◇ ◇


巷では猫草という名前で親しまれていますが、実は猫草という名前の植物は存在しません。


そもそも猫草とは、ひとつの植物に限定した名前ではなく、猫草を販売しているメーカによってその種類は異なります。
一般的に流通している猫草は、燕麦(えんばく)と呼ばれる草であることが多いようです。

燕麦は麦の一種で、『押し麦』や『オートミール』が実る植物です。
猫草と呼ばれているものは、燕麦の若芽を販売していることがほとんどではないかと思われます。

燕麦以外にも大麦という名前で売られていることもあるようです。




燕麦も大麦もイネ科の植物なので、米の苗のように青々しい緑にとがった葉っぱが特徴的な植物です。

麦が実ると、大麦と燕麦はだいぶ違うのですが、若芽のままだと燕麦も大麦もあまり違いがないようです。




猫に与える猫草で気を付けたいのは、猫は元来肉食動物のため、食べてはいけない植物がたくさんあります。

もしも飼い猫が猫草を欲しがっていても近くに猫草がないときに代わりとして食べることのできる植物や野菜があります。




エノコログサ


一般的には猫じゃらしと呼ばれている雑草です。
エノコロクサは、いたるところに生えているので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
エノコログサは、猫が食べても安全な植物です。
猫じゃらし、という名前の通り猫のおもちゃとしても遊べるので、猫が遊んでいる最中に食べてしまっても問題はなく、安全なおもちゃにも猫草の代わりにもなる植物と言えるでしょう。




レタス


毛玉を吐き出す効果はありませんが、飼い猫のビタミン補給を目的とするなら、レタスは猫が食べても大丈夫なビタミン豊富な野菜です。
基本的には、一般的な猫用フードに含まれているビタミンで猫の必要な栄養素は補給することができています。
そのため、レタスも少量を与えていれば健康的な問題はないでしょう。




水菜


猫草の食感が好きな猫なら水菜をあげてもよいかもしれません。
水菜は、猫草よりも歯ごたえがあり、ビタミンも摂取できるので猫草よりも好きになる猫もいるかもしれませんね。
ただし大量にあげてしまうとお腹を壊す可能性があります。
与えるのであれば少量に留めておきましょう。






猫が猫草を欲しがる理由




◇ ◇ ◇


人間に飼われ始め、今でこそ猫は色々なものを食べていますが、元々猫は完全肉食動物です。

猫草のような草や、野菜からはあまり栄養素を取り込むことのできない体のため、本来は猫草のような草は食べる必要がないものです。




実際、猫草を全く食べない猫も少なくないため、猫の中にどうして猫草を欲しがる猫がいるのかといった詳しい理由はわかっていません。

胃に残った毛玉を吐き出すために猫は猫草を食べたがる、という説が一番有力ですが、医学的に証明されているものではないようです。

猫草を食べたから、と言ってすべての猫が毛玉を吐き出すわけだはないため、猫草に猫の毛玉を吐き出させる効果がある、と一概に確定することもできないのだと思います。




猫が猫草を欲しがる理由は、ただ単純に猫草の食感や味が好きで食べている、という説もあります。

いずれにせよ、欲しがる理由はいまだ詳しくわかってはいないようです。




また、猫草は何歳からあげればよいのか、というのも決まっていません。

そもそも、猫草に全く興味を示さない猫もいるため、猫草を猫が食べたがったときに食べさせればよいようです。




まだ離乳前の子猫は猫草をうまく噛み切れないので、おそらく欲しがることはないと思いますが、固形フードを食べることのできるようになったら、猫も猫草をしっかりと食べることができるようになります。

猫草を買ってみるのであれば、子猫の離乳後がよいのではないでしょうか。




猫草の効果とは




◇ ◇ ◇


猫が猫草を食べて得られる効果として、一般的に言われている有名なものとしては、




毛玉を吐くため


胃の中にたまった毛玉を吐き出すためというのが最も有力な説です。

猫はグルーミングの最中に、多かれ少なかれ自分の毛を飲み込みます。
猫の毛は胃のなかで消化することができません。

基本的には、猫の飲んでしまった毛は消化されることなくうんちとして排出されていますが、排出できなかった毛を胃の中でためてしまうと腸につまり腸閉塞を起こすこと可能性があるため、猫は溜まった毛玉を本能的に吐き出します。

チクチクする猫草を食べて、胃や腸を刺激し腸に詰まった毛を吐き出しやすくしているのではないか、とも言われています。




便秘予防のため


猫は完全肉食動物のため、食物繊維をとることが少なく、便秘になりやすいといわれています。
猫草は食物繊維ですから、便秘予防には最適です。
実際に猫草を食べた猫のうんこからは、猫草の原型を残したままうんことして排出されます。




ストレス解消のため


人間にもお酒やスイーツなど、栄養素的に食べる必要はないけれど、好きで食べているものがありますよね。
好きで食べたいものを食べると、幸せな気持ちになり、ストレス解消にもつながるので、食べなくても生きていけるとはいえ、食べてしまうものですよね。

猫にとっての猫草も「食べなくてもいいけど食べるのが好き」なものの可能性があるといわれています。
猫草の食感や味の好きな猫は、猫草を食べることでストレスの解消につながることもあります。
マタタビが猫にとっての嗜好品であるのと同じように、猫草が好きな猫からすると猫草もストレス解消のための大切な嗜好品なのかもしれません。








まとめ

猫草は猫に与えないと健康に良くない、というものではないようです。
猫は必要な栄養素を猫草から摂取する必要はないと言われていますが、猫草に含まれているビタミンや葉酸などを摂取することはできるので、健康にはいいのかもしれません。
ただ今の飼い猫に与える総合食にはきちんと猫に必要なビタミンなどが含まれていることがほとんどなので、猫草からじゃないと摂取できない栄養素はあまりないようですません。
結論としては、猫草は食べても食べなくても健康には問題はないので、もしも飼い猫が欲しがった時には、たまに食べると美味しい「猫のガム」のようなものだと思って与えると良いかもしれません。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。
デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




このブログは
bootstrapテンプレート
Maxim Theme.の無料版を使わせていただいてます。

似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。