猫はとにかく狭い場所が大好きです。
箱だけでなく、紙袋やかまくら型のベッドや押し入れの隙間など、自分が入れるギリギリの隙間でもはまってしまう狭い場所を気に入ります。
人間からするとちょっと息がつまりそうな場所ですが、そういう場所こそ存分にくつろいでいる様子に見えるから不思議です。
今回は、猫がどうしてあんな狭いところで気持ちよさそうにリラックスできるのか、逆に閉所恐怖症の猫はいないかを深掘りしていきます。

目次 ★ 猫が狭いところに入りたがる理由
1.狩猟本能があるため
2.安心感から
3.子猫時代の名残り
★ 閉所恐怖症の猫はいるの?
★ まとめ




猫が狭いところに入りたがる理由




1.狩猟本能があるため


元々猫にはハンターの習性があり、自分で小動物を狩って、食料としていました。

猫の狩りのスタイルは「待ち伏せ」です。

猫は、肉食動物としては比較的身体が小さく、持久力もあまりないため、獲物から見つからないように狭く暗いところで、獲物が来るのを待っていたということです。
また、捕まえた獲物も他の動物に取られないように、狭く暗いところで食べていたと言われています。

猫が獲物をハンティングするためには、身体を隠すことのできる狭い場所が絶対に必要だったのです。

現在、人間と暮らすようになった猫たちにとって、狩りの必要はほとんどなくなりました。
しかし、遊ぶ時に猫は『狩り』モードになります。

獲物のおもちゃを見つけると、紙袋やトンネル、布団の隙間など狭いところに隠れて伏せながらお尻をフリフリ立ち上げ捕まえに行く様子を見た飼い主さんもおられると思います。

猫は狭いところが好きという以前に、狩猟本能から無意識にも近いかたちで、狭い場所からおもちゃを狙う習性が残っているようです。




2.安心感から


かなりシンプルな理由ではありますが、猫は狭い場所にいると落ち着き、安心するから狭い場所が好きなのではないかと考えられています。

猫は肉食動物ですが、身体も小さく、常に他の肉食動物から「食べられる側」の存在だったのです。
そのため、飼い猫のルーツだと言われるリビアヤマネコは、砂漠の狭い岩穴や岩の隙間、穴なとを寝床にし、自分よりも大きな天敵から身を守っていたと言われています。

現在、家で暮らしている猫たちには、家の中に天敵もおらず、食べられてしまう心配はまったくありません
。 しかし猫にとって、狭い場所が「安心できる」「寝床として安全」という本能的なすり込みは消えていないのかもしれません。
だからこそ、猫は狭い場所に好んで入るのでしょう。




3.子猫時代の名残り


猫は生まれたばかりの頃、兄弟たちと体を寄せ合うように生活しています。

まるで団子のようにかたまっておっぱいを飲んだり、お母さんに甘えたりしながら子猫たちはぎゅうぎゅうにかたまったまま眠りにつきます。

大きくなった猫は、基本的に子猫の頃のことは覚えていないのだそうで、兄弟や親猫に会ったとしても、離れて暮らしてから年数が経ってしまうと明確には覚えていないのだそうです。
しかし、子猫時代のことを感覚的に覚えているフシもあるようで、猫は背中やお尻などが壁についてしまうような狭いところに入ると、みんなでぎゅうぎゅうに暮らしていた子猫時代の感覚が甦るため、安心感を感じるという説もあるようです。






閉所恐怖症の猫はいるの?

◇ ◇ ◇


狭い場所に入るのが大好きな猫ですが、やはり中には狭い場所に入りたがらない、狭い場所が嫌いな猫もいるのだそうです。

狭い作りのベッドや段ボールなどが苦手で、絶対に入りたがらないという猫も少なからずいるようです。

猫の性格や好みによるところもありますが、「小さな段ボールに捨てられていた」「小さな袋で怖い目にあった」など、狭い場所に対する恐怖や嫌な経験がある猫は、狭い場所を嫌い、閉所恐怖症になっている場合もあるそうです。

数多くの猫が狭い場所が好きなのですが、狭い場所が苦手な猫もいます。

特に保護猫の場合は、保護した後、狭い場所を怖がらないか、猫の様子をしっかりと見ていくことが大切かもしれません。




まとめ

猫の本能として、狭いスペースに身体をひそめるのが好きなようです。
とはいってもすべての猫がそうであるわけではありません。
なかには、狭いところを嫌う猫もいます。
自分の愛猫はどうなのかを愛情を持って観察してみてくださいね。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。
デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。