今回は、家計再生コンサルタントとして、2万6000件以上もの家計相談を受けてきた横山光昭氏の著書『収入減でも家計がラクになる貯蓄術 貯金は「夫婦の会話」で9割決まる!』から、自分に合った家計改善方法は何かをチェックしていきたいと思います。
★ 貯蓄できない家庭に共通する「買い物」の法則
1.毎日スーパーに行く
2.宅配スーパーをよく利用する
3.夕食の献立の計画性がなくて当日決める
★ スーパー利用が週数回の人の注意点
1.スーパーに行くのを週1~2回に抑える
2.1週間の予算を決める
3.計画的に献立を考える
★ まとめ

お金のムダ遣いが多い人は、「スーパーでの買い物のしかたに共通点がある」ことが見えます。
実際の聞き取りによって、3つの共通点が浮かび上がってきたそうです。
その「原因と対策」は何かをご紹介したいと思います。
まず、月々の食費を使いすぎる人は、スーパーマーケットの使い方に、3つの共通点があります。
1.毎日スーパーに行く
毎日スーパーに行くと、日々異なる食材の値段をチェックでき、安い日に安いものを買えるメリットがあります。
しかし、行く回数が多いと「あれも美味しそう」「これも買っておこう」という機会も増え、ムダ遣いしやすい傾向になるのです。
つまり、デメリットがメリットをかき消してしまうことになります。
2.宅配スーパーをよく利用する
宅配スーパー非常に便利ですが、実店舗で買うよりも商品が割高なことが多く節約には向きません。
ネット通販にありがちな衝動買いをすることも、実は不要なものを買ってしまうデメリットにつながります。
「3000円以上買うと送料無料」といった料金設定を意識して、予定外のものを買いすぎてしまうこともあります。
3.夕食の献立の計画性がなくて当日決める
「今日は何を食べたい」「魚がいいね」というように、日々、夕食の献立を考えるケースも、お金が貯まらない家庭の特徴です。
メニューに必要な食材を買うために、毎日スーパーに足を運ぶことになってしまい、さらに、そのメニューにしか使えない食材を買うことになるので、食材をムダにしてしまいがちになります。

逆に言えば、上の3つの共通点に当てはまらない行動をすれば、スーパーでのムダ遣いが減り、家計管理がうまくなると言えるでしょう。
具体的にご紹介すると、
1.スーパーに行くのを週1~2回に抑える
スーパーに行く回数を減らせば、あれこれ買いたい誘惑が減り、ムダ遣いが抑えられます。
コストコのような、ロットの大きな商品を安く買えるスーパーで1週間分のまとめ買いをするのもいいでしょう。
ただし、キロ単位などロットの大きな商品は、本当に消費期限内に食べきれるのかわかりません。
慣れないうちは、買い過ぎに注意して、消費期限切れになったり、飽きがきたりすることがないように気をつけましょう。
2.1週間の予算を決める
食費を抑えるには、1週間の予算を決めることが大切です。
家族構成や家族の年齢が違うので、食費は一律には決められませんが、うちは一週間○○円でやりくりすると、金額を決めるとよいでしょう。
もしも予算をオーバーした場合は、翌週の予算を減らしてカバーすれば問題ありません。食費専用の財布をつくって、使った金額を把握できるようにするのもおすすめです。
3.計画的に献立を考える
食材のムダを減らすためには、夕食の献立を計画的に立てることも有効です。
1週間程度考えておけば、「玉ねぎは2袋買って、1日目、2日目、5日目の献立に使おう」というように効率よく買い物ができます。
以上の3カ条を意識するだけでも、食費がかなり節約できますよ。

まとめ
たまたま特売品が出ていて、1週間の献立のなかに組み込めるものであれば、プラスして買うこともありますが、基本的には買うと決めたものしか買いません。
最近はスーパーでも電子マネーやQR決済でお買物ができる便利な時代になりましたが、現金と電子マネーをいっしょにして買い物をすると、一カ月にどれくらいの支出になるのか把握しにくくなるため、スーパーではポイント利用以外は、現金で買い物をするようにしています。