健康に関する疑問やお悩みもつきないなかで、昔ほど量は食べてないのに体重が増えて困るという声をよく聞きます。
20代には20代の50代以降には50代以降の目安にしたいBMIと体型があります。
今回は、中高年が若い時より量を食べていないのに太るのはなぜ?の疑問にお答えしたいと思います。

更年期を過ぎてから体重がどんどん増えていき、閉経してからプラス7キロぐらいになっています。
若いころのようにたくさん食べているわけでもないのに、太りやすいのはなぜなのでしょうか。
年をとると代謝が落ちるといわれますが、体の中では何が起きているのでしょう。
閉経して女性ホルモンが低下したことも影響しますが、体重増加の大きな一因は筋肉量です。
筋肉量が落ちると、代謝も悪くなるので、食べる量が変わらなければ太っていきます。
「若いときほど、量は食べてはいないのに太る」と訴える人も少なくありませが、よくよく話を聞いてみると、ちょこちょこスイーツを食べていたり、毎晩のようにお酒でカロリーをとっていたりしていませんか。
体重が増える理由はちゃんとありますが、大幅な食事制限はつらいので、ふだんの食事を少しだけ見直すようにするだけでも違ってきます。
たとえば甘いものが欲しくなったら、ケーキではなくぶどうやりんごなど、皮ごと食べられるフルーツに変えてみてください。
同じフルーツでも皮をむいて食べるより、皮ごと食べたほうが血糖値は上がりにくく、噛私は、冷凍のカットフルーツにクラフトオリゴ糖を大さじ1程度ふりかけて食べています。 食べ応えがあるので食べすぎも防げますし、オリゴ糖の作用で腸の具合も良くなります。

食事で気を付けたいのは、血糖値を上げにくくするところにポイントがあります。
血糖値が急激に上がるような食べ方をしていると、太りやすくなるのです。
血糖値が上がりやすい食材としては、ごはん、パン、麺類などの炭水化物。
逆に血糖値を上げにくい食材は肉、魚などの動物性たんぱく質や乳製品、野菜などでです。
でも、ダイエットを目的とした極端な糖質制限はおすすめできません。
主食のごはんやパンを減らして、おかずばかり食べる高たんぱくに偏った食事は生活習慣病を招く心配があるため、食事を見直すとするなら、間食を止める、1食で食べる量を少し減らすなどストレスのない範囲で取り組んでみましょう。
食事制限をし過ぎる、ストレスから反動で過食に走ってしまう心配もあります。
食事の見直しはストレスなく続けられる程度にして、併せて、筋肉量を増やす運動を習慣にするとよいでしょう。
運動をして筋肉量が増えれば、同じものを食べても太りにくくなります。

年齢とともに体型が変化するのは、ある程度は仕方のないことです。
とはいえ、「年齢とともに代謝が落ちるのは仕方がない」とあきらめるのではなく、30分程度でよいので運動を習慣にしてみましょう。
1日30分の運動でも、毎日続けると確実に体や心によい変化が現れてきます。
運動を習慣に、と聞くと「えーっ」という人も少なくありません。
でも運動を習慣にして筋肉量を増やしておけば60代、70代、80代、90代とその後の人生が確実に大きく変わります。
「運動なんて、面倒くさい」「無理無理」と何もしなければ、加齢とともに体は弱っていくだけです。
人生100年時代を元気に楽しく過ごすため、ぜひ今日から運動を始めてみましょう。
人間の体は、筋肉の75%が下半身についているので、ウォーキングやスクワットなど下半身を意識した運動をすると効率的です。
足腰を鍛えておけば「何歳になっても、自分の足で歩ける健康体」をゲットできます。
加齢で車いす生活になった母を介護していたので、自分の足で歩けるありがたさは身に染みています。
私は死ぬまで、自分の足で歩きとおすことを目標にしています。
運動にはメリットがいっぱいあります。
たとえば運動をして体を使うと、夜熟睡できるようになります。
また運動をして体力がついてくると、メンタルダメージも受けにくくなるのです。

まとめ
やる気が出なかったり、ストレスを感じている時こそ運動を習慣に取り入れましょう。
運動して体力がつくと、同じ仕事や同じ量の家事をやっても、前より疲れにくくなるので、メンタルも健康的に保ちやすいです。
また私たち女性も、男性の1/20ぐらいの量ですが、男性ホルモンを持っており、男性ホルモンは気持ちを前向きにするような作用があります。
運動によって男性ホルモンの量も増やすことができるので、この点でも運動はお勧めなのです。