しかし、大学進学を諦めてしまう前にできることがあるようです。
今回は大学進学にいくらぐらいかかるのか、また、親に頼らずに費用を工面する方法をご紹介していきたいと思います。
★ 大学進学にかかる費用
★ 大学進学費用を工面する方法
1.奨学金の活用
2.アルバイトと学業の両立
3.授業料減免制度を利用
4.通信制大学や夜間部へ進学
★ まとめ

2023年度に国公立大学と私立大学に入学した大学生の入学料と授業料の平均は以下のようになっています

※文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」を基に筆者作成
私立大学と国公立大学とで比べると、授業料は国公立大学とて倍近くかかることが分かります。
4年間分の授業料となればかなりの差が出てしまいますね。
公立大学では、授業料は同じですが、入学金が地域内と地域外との差があります。
また、これらの費用に加えて施設設備費や実習料、親元を離れて生活する場合には生活費や家賃などもかかってくるため、大学に進学するためにはやはりかなりの費用がかかることになります。

大学進学に必要な費用を工面できると考えられる方法は以下の通りです。
1.奨学金の活用
大学によっては修学が困難で優秀な学生に対し、奨学金の制度を設けているところがあります。
また独立行政法人日本学生支援機構では、憲法や教育基本法に定められている「教育の機会均等」の理念に基づいて、学生などに奨学金の支援を行っています。
奨学金には一定の条件があり、返済が必要な貸与型や返済が不要な給付型など、さまざまな形態があるようなので、気になる人は一度調べてみるとよいでしょう。
2.アルバイトと学業の両立
大学のスケジュールに合わせて学業に差し支えのない範囲でアルバイトをするのもおすすめです。
ただし年収が103万円を超えると所得税が課される場合もあるので、アルバイト先と相談しながら働く時間を決めるとよいでしょう。
3.授業料減免制度を利用
国の高等教育の修学支援新制度を利用する方法もあります。
これは世帯収入や資産などの一定条件を満たした学ぶ意欲のある学生に対し、国が授業料や入学金の免除または減額を行う制度です。
対象となる学校や支援の内容については一定の条件がありますが、検討してみるのも良いと思います。
4.通信制大学や夜間部へ進学
学費の負担を軽くする方法としては、通信制大学や夜間部への進学も考えられます。
進学に必要な費用は大学によって異なりますが、働きながら学ぶこともでき、かなり安い費用で進学することができます。
ただ、昼間部と比べて実施している大学が少なく、通信制大学ではスクーリング(面接授業)が必要な場合もあるため、条件を吟味しながら検討するとよいでしょう。

まとめ
奨学金制度や授業料減免制度を利用するには、成績が優秀であることや学ぶ意欲があることなど、条件を課されることもあるので、さまざまな方法を検討しながら状況に合った方法を選びましょう。