親が亡くなり遺産の整理や手続きに追われる中で、ふとこの先の「親の年金はどうなるのか?」と疑問に思うこともあるでしょう。
特に親に仕送りをしていた場合には、親の年金を受け取ることができるのか気になるのではないでしょうか。
年金は亡くなった時点で支給が停止されますが、一方、「親の年金も受け取れる」という話を耳にすることもあります。
それが本当なのかどうか、亡くなったあとにもらえる年金と、その受け取り対象者についてご紹介します。





亡くなった人の年金はどうなる?


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年金は「後払い」制度をとっており、例えば、10月分と11月分は12月の支給日に振り込まれるという形になっています。

つまり、年金受給者が11月に亡くなった場合は、本来だったら12月に生きていた期間である2ヶ月分の年金がもらえたはずです。

このように年金受給者が亡くなる月までに本来支払われる予定だった年金のうち、まだ受け取っていない「未支給年金」といわれる年金を受け取るための手続きは、年金事務所や市区町村の年金課で請求申請を行います。

同時に「受給者死亡届」を提出する必要があり、この届出が遅れると、受給者死亡後に過剰に支払われた年金の返還が求められることがあるため注意が必要です。







未支給年金を受け取ることができる人




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未支給年金を請求できるのは、「生計を共にしていた親族」です。
具体的には、受給者の配偶者、子ども、両親、孫、祖父母、兄弟姉妹、さらには3親等以内の親族で、受け取れる順位もこの順となります。




「生計を共にしている」というと、ひとつ屋根の下で共同生活をしているイメージを持つ人も多いかと思いますが、必ずしも同居を意味するわけではありません。

仕事や学業、療養などの理由で別居している場合でも、次のような条件を満たせば「生計を共にしている」と見なされます。




・仕事や学校の都合で普段は離れて暮らしていても、休暇時などに定期的に親族と一緒に過ごしている場合

・親族間で日常的に生活費や学費、療養費などが送金されている場合





これらに当てはまる場合は、「生計を同一にしていた」とみなされる可能性が高いです。







「仕送り」していた人は未支給年金を請求できる?

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仕送りをしていた場合も、その親族が年金受給者の生活を支えていたということになるので、未支給年金を請求できる可能性があります。
つまり、今回のように親と同居していなくとも子どもが定期的に支援していた場合、生計を一緒にしているとされ、未支給年金を請求できる資格が認められるということになるのです。



【請求方法】

請求には次の書類が必要です。


・請求書(未支給年金・未支給保険給付請求書)
・受給者の死亡日が確認できる書類(死亡診断書のコピーなど)
・受給者との続柄が確認できる書類(戸籍謄本など)
・請求者の本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)




必要な書類がそろったら、住まいの地域の年金事務所に書類を提出または郵送します。

ただし、未支給年金の請求は死亡日から5年以内に行う必要があるので、できるだけ早めに手続きをすると安心です。




まとめ

未支給年金が発生した場合、亡くなった人の年金を家族が代わりに請求できます。
請求できるのは原則として同一生計の親族に限られますが、正しい書類をそろえて期限内に手続きを行えば、未支給年金を受け取ることが可能です。
親と離れて暮らしていても、仕送りなどで生活を支えていた場合は、請求の対象になる可能性があるため、詳細を確認して早めに対応しましょう。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

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info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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