苦手だから「なるべく人前に立ちたくない、目立つ場所で話したくはない」という人もいると思います。
会話の合間にはさみこむ言葉のことをフィラーと言います。 日本語のフィラーには「あのー」「そのー」「ええとー」などありますが、これを多用すると人前で自信がなさそうに見えてしまうのです。
今回は、うまく使えばナチュラルで好感度の高い会話に結びつくこともある「フィラー言葉」についてご紹介します。

人前でプレゼンなどをする場合に、いつ見てもプレゼンが得意で、自信を持っているように見える人がいます。
自分もあんな風にしたいしそんな人に憧れるてはいるけれど、全然ダメな気がするのはなぜでしょうか。
そう思っているなら、自分が話すときの癖を見直してみましょう。
それは「フィラー言葉」です。
フィラーとは会話の途中でついつい言ってしまう「あの」「えっと」「その」など、意味を持たない言葉のことです。
このフィラー言葉が多用されればされるほど、自信がないように見えてしまうのです。
しかし、このような話し癖というものは自分ではなかなか気付きづらいものです。
そこでオススメなのが、プレゼンなどの会話の練習として自分の声を録音することです。
恥ずかしいかもしれませんが、スマホなどで簡単に録音できるので、ぜひ一度やってみましょう。
録音を後で見返すと、自分がどのくらいフィラー言葉を使っているのかが分かってきます。
こうして自分の癖に気付くことで、少しずつですがフィラーが減っていくはずです。

フィラーは、あってもなくても特に話の内容には影響を与えないように思えますが、プレゼンなどではない方が洗練されているとされ、なるべく使わないように、という指導がされることもあります。
しかし、全くフィラーがない話が最高かといえばそうでもなく、逆に不自然に感じられるのも確かなのです。
話の中で発せられるフィラーというものは発せられるべくして発せられていると考えられるところもあり、ある程度はフィラーのある話のほうが、気持ちのこもったより素晴らしいプレゼンテーションとして聴こえるという場合もあります。
では、実際のところのフィラーの意味や役割は何なのでしょうか。
一般にはよく、次に発話するべきことを考える、言葉の検索をしている、などと言われています。
そして、それを口にすることによって、自分が今時間を必要としている状況にあることを対話相手に知らせ、話の続きを待ってもらうことにつなげることができるとされます。
そうした作用があるのであれば、中国語を話しているときには中国語のフィラーを、英語を話しているときには英語のフィラーを、日本語を話しているときには日本語のフィラーを使ったほうが、相手にはメッセージが伝わりやすいということになります。
それぞれの言葉のフィラーが適切に使えるようになることは、コミュニケーションをスムーズに行うために有効だとも言えるのです。
実際にフィラーを使う際、私たちはどうやら無意識にフィラーの使い分けをしているようです。
例えば「ええと」と「あのー」というフィラーを使う時はどのような時かを思い出してみてください。
「ええと」を多用すると少々幼い印象をあたえてしまうでしょうか。
そういえば、子どもがよく使っているイメージがありませんか。
私たちは、何か考える必要があったり頭の中で言葉を検索したりする必要があり、そのための時間を確保したいとき、「ええと」を使うと言われています。
自分自身がしていること(考えたり検索したりしていること)を示すことにより、自分自身を集中させる働きもあるそうです。
また、それにより、対話相手に対して「私は今考えていますから少し時間をください」というメッセージを伝えるということにもなります。
いきなり黙ってしまうより、「ええと」というフィラーを使って相手に自分の状況を知らせたほうが、コミュニケーションを続ける意思を表明していることがわかる状況を維持するにはよいとも言えます。
そして、「あのー」は、伝えたいことは既に頭の中にあって自分でもわかっているけれど、その名前が即座に出てこず、思い出そうとしているときや、或いは、伝えたいことをどのように表現するか、その表現方法を探しているときに口にするようです。
これは、「言語編集」とも言われます。
さらに、「あのー」と「そのー」の違いでは、抽象的で複雑な話になると「そのー」が増えるということがわかっています。
情報を誤って伝えたくない、適切な言葉を選びたいというより慎重な言語編集が行われるときに「そのー」が使われるようなのです。
このように、フィラーは単に無駄で無意味なものではなく、コミュニケーションにおいての役割も果たしているようです。
使いすぎは良くない印象を与えないようですが、適切なフィラーの使用は、ナチュラルで好感度の高い会話に結びつくこともあるようです。
自分が普段どんなフィラーを使っているのかを観察してみるのもおもしろいかもしれません。

まとめ
たとえ自信がないとしても、落ち着いてただゆっくりと話すことを意識するだけで、聞く人への印象はがらりと変わります。
自信を持つことは難しいですが、自信を持っているように見せかけることは案外簡単かもしれません。