顔と頭は同じ頭蓋骨の上にあり、筋肉も密接につながっているので、頭の筋肉がこると、顔の筋肉もこってしまうのです。
そうなると、顔の筋肉が硬く動きづらくなって、顔の下半分を長く見せる原因につながります。
今回は加齢とともに固まってくる顔の筋肉をほぐしてこわばりを取るストレッチをご紹介します。
★ 食いしばりによる筋肉の強張りをとるストレッチ
STEP1:指の腹で頭の側面をもみほぐす
STEP2:頬を持ち上げ若々しい顔に見せる
STEP3:輪郭ンをすっきりさせる「舌出し」
★ 日常生活で気をつけたいNG習慣
★ まとめ

無意識に積み重なっていく頭の筋肉の強張りをとるために、咬筋とつながる頭の側面にある側頭筋をほぐしていきましょう。
ここをほぐして筋肉を柔らかくすることで、顔を横に広げて見せる咬筋もほぐれやすくなります。
【手順】
STEP1:指の腹で頭の側面をもみほぐす

耳の上、こめかみの少し後ろに指をあて、頭をつかむように指の腹で頭を押します。
力を入れたり抜いたりしながら、頭の側面を指の腹で30秒もみほぐしていきます。
このマッサージを行うと頭がすっきりするので、リフレッシュ効果もありますよ。
STEP2:頬を持ち上げ若々しい顔に見せる
メイクでチークを入れる位置は、頬の一番高いところです。
加齢や表情が乏しいことで筋肉が衰えると、頬の高さが下がってきますが、それを上手にごまかすために、高い位置にチークを入れるというテクニックがあります。
つまり、視覚的に頬を高い位置に見せれば、若々しい美人顔になれるのです。
そのためには、頬の筋トレ、つまりチークアップエクササイズが必須です。
ウエイトリフティングでバーベルを持ち上げるように、一回ずつゆっくりと頬にあてた指を持ち上げながら筋肉が動くのを確認しましょう。
頬の筋肉をまんべんなく鍛えるために、1.アウトサイド、2.センター、3.インサイドの3ヵ所で行います。
頬を持ち上げたときに口角の下に線が入ったり、口のまわりに力が入るなら、頬の筋肉ではなく顔の下側の筋肉を使って頬を持ち上げています。口の力を抜いたまま、頬の筋肉だけで指を持ち上げるのが頬の筋肉を鍛えるコツです。
1.アウトサイド チークアップ

人さし指の指先が目尻の下にくるように指の腹をあてます。
あてた指を持ち上げるように頬を斜め上に引き上げ、口を左右と上下に開いて「あー」と声を出しましょう。
上前歯の8本が見えるように、上唇と口角を引き上げます。これを20回行います。
2.センター チークアップ

人さし指の指先が目頭の下にくるように指を移動します。
頬の真ん中を黒目のほうに引き上げるようにしながら、上唇をしっかり上げ、上の歯の下端のラインが下唇に軽く触れる状態で「いー」と発音しましょう。
頬の筋肉を縦に使って、指を真上に持ち上げることを意識してください。
頬を真上に持ち上げる動きを20回行います。
3.インサイド チークアップ

人さし指の指先を鼻すじに、指の腹を鼻に沿ってあてます。
上下の唇を前に突き出すように「うー」と発音しながら、鼻に沿った頬の内側の筋肉を引き上げましょう。
上唇を鼻に引き上げるように突き出し、上の前歯が2本見えるくらいに口を開きます。
頬の内側の筋肉を真上に上げる動きを20回行います。
STEP3:輪郭をすっきりさせる「舌出し」

姿勢を正し、両ひじを横に張り、胸の前で両手を合わせたら、舌を思いきり前に突き出してから上に持ち上げます。
鏡を見ながら、首の左右に縦に筋が出るくらい、舌を上に上げます。
これを20回くり返します。
顔の下半分が長めの骨格であっても、極力短く見せることはできます。
そのポイントとなるのが、フェイスラインを含むあごのたるみを引き上げること。
フェイスラインがすっきりすれば、顔の下半分がシャープに見えるため、美人バランスに近づくことができるのです。
また、たるみのないあごは、若々しくも見えます。
舌を出すエクササイズは、耳の後ろから首すじを通って鎖骨へとつながる胸鎖乳突筋という筋肉を効果的に鍛えて、首を美しく、フェイスラインのたるんだ贅肉を引き上げるサポートをしてくれます。

普段の生活で下記のようなことをしていないかを今一度見直してみましょう。
・いつも口角が下がっていて、不機嫌な顔
「笑顔」は自然に頬の筋肉を上げる動きです。
反対に不機嫌な顔をすると自然に口角が下がります。
ふだんから不機嫌な顔では、顔の下半分がさらに下に落ちて、長い顔になっていきますよ。
・表情が少なすぎる
クールといえば聞こえはいいですが、表情が少ないということは、顔の筋肉が使われていないということです。
コロコロと表情の変わる女性は魅力的ですし、同時に顔の筋肉も使われているのでより美人顔になるのです。
・左右どちらかの歯ばかり使って食べる
顔の下半分のバランスが取れているかどうかがで美人判断の基準なのですが、もちろん左右のバランスも大切です。
左右どちらかの顔の下半分が長ければ、長い顔と判定されてしまいます。
左右バランスよく噛むように気をつけましょう。
・歯を食いしばっていることが多い
ストレスや、ガマンをすることが多い人ほど、歯を食いしばるクセがあります。
このクセがあると頬の噛み合わせ部分の筋肉が硬くなり、エラが張って見えるようになることもあります。
顔が大きく見える原因になるので注意しましょう。
・スマホを下向きで見続ける
スマホを見ているときの顔を鏡で見てください。
眉間(みけん)にしわが寄り、鼻の下もあごもフェイスラインも下に落ちていませんか?これを続けていけば、顔の下半分が長くなるのは当然なのです。
何分かに一回は顔を上げて、こっそりチークアップ エクササイズをしてみましょう。
長時間のスマホにはくれぐれも要注意です。

まとめ
ほおっておくと固まった筋肉がそのまま定着してしまい、表情や造作そのものにまで影響が出てきます。
ぜひご紹介したストレッチを続けて、イキイキとした表情をキープしていきましょう。