70代を過ぎても働き続けたい理由は何なのか、また70代はどのくらいの収入を得ているのでしょうか。
今回は、70代の方の就業率や年収、働く理由について詳しくご紹介したいと思います。
私自身とも照らしあわせ、今後いつまで働くか悩んでいる方、なぜ長く働き続けるのか知りたい方はぜひ参考にしてください。

総務省統計局が令和5年に行った労働力調査によると、70代の就業率は次の表の通りです。

表からは、70~74歳の男女の3割以上が何らかの仕事についていることが分かります。
男女の内訳では、どちらの年代においても男性は就業率が高いです。
しかし、75歳以上になると一気にガクンと就業率は下がる傾向にあります。
また、70代の就業率は毎年増加傾向にあり、働く意思を持っている方が増えていることもうかがえます。

70~74歳の男女が仕事をしたい理由の上位5つは以下の通りとなっています。(株式会社リクルートジョブズリサーチセンターによる調査)
男性
・1位:健康維持のため(44.9%)
・2位:自由に使えるお金(小遣い)の確保のため(34.7%)
・3位:社会とのつながりを得るため(32.3%)
・4位:生計の維持のため(31.7%)
・5位:家計を補助するため(30.3%)
女性
・1位:健康維持のため(46.0%)
・2位:社会とのつながりを得るため(40.8%)
・3位:自由に使えるお金(小遣い)の確保のため(32.5%)
・4位:生計の維持のため(29.3%)
・5位:家計を補助するため(27.9%)
調査結果によれば、金銭的な理由もありますが、健康や社会とのつながりのためなど自分の生活を充実させるために仕事をする方が多いようです。
特に退職後は社会とのつながりが薄くなってくるため、孤独感を感じる方も増えることでしょう。
社会的な人間関係をつながりを補うために仕事をする方がいることも理解できるところです。
働いて体を動かし、ほかの人とコミュニケーションをとって、よりいきいきと暮らしたいと考える方が多いことがうかがえます。

国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によれば、70代の男女の平均年収は以下の通りです。
男性:367万6000円
女性:196万7000円
男女計:293万円
しかし、70代は身体的にも大きな変化に見舞われる可能性が高い年代です。
現役時代には何ともなかった労働内容や時間が過酷に感じられるかもしれません。
あまり自分を過信せずに、重労働などは避けた方がよいでしょう。
働く気持ちがある場合、また働き続ける場合には、事業主と労働条件についてよく確認しておくことが大切です。

まとめ
70代の平均年収は293万円で就業率は、男女合わせて3割以上となっていることがわかりました。
高齢になっても働く人が増えている一方で、70代は体調変化も起こりやすいため、自分の体ともよく相談したうえで就業先や業務を選ぶことが大切なようです。