実際、お弁当は外食に比べて材料費が安いといわれていますが、手間や光熱費を考えると本当にお得と感じるかどうかは人によって違うのではないでしょうか。
今回は、お弁当と外食のコストを具体的に比較しながら、お弁当作りのメリット・デメリットや節約効果を高める工夫をご紹介したいと思います。

お弁当がほんとうに節約につながるかを明確にするため、費用を比較してみましょう。
株式会社ニチレイフーズ「全国お弁当事情に関する調査2024」によるとお弁当にかける経費は平均約222.3円です。
一方で外食(中食を含む)費用は平均586.5円となっています。
1ヶ月の出社日数を20日とした場合、計算結果は以下のとおりです。
●お弁当:222.3円 × 20日 = 4446円
●外食:586.5円 × 20日 = 1万1730円
この結果、ランチを毎日外食にしていた人がお弁当に変えると、月に約7000円、年間では約8万4000円の節約が可能です。
一方で、弁当箱や保温バッグの初期費用や、1食あたりの調理時間、光熱費を考慮すると、人によっては「手間が見合わない」と感じるかもしれません。
これは、時間の価値をどう捉えるか次第といえるでしょう。

お弁当生活を始める前に、メリットとデメリットを整理してみましょう。
メリット
1.節約できる
月に約7000円の節約効果が期待できます。特に家計の見直しをしたい人におすすめです。
2.健康的な食生活を送れる
自分で栄養バランスを考えて作るため、塩分やカロリーをコントロールできます。
3.無駄を減らせる
冷蔵庫に余っている食材を有効活用できるので、食材ロスが減ります。
デメリット
1.手間がかかる
朝に準備する場合、早起きが必要になります。また、食材の買い出しやおかずの準備には時間がかかります。
2.マンネリ化しやすい
同じメニューが続くと飽きてしまい、外食を選びたくなることがあります。
3.初期費用が必要
弁当箱や保温バッグ、スープジャーなどを揃えるのに1000~3000円程度かかります。

お弁当作りの節約効果をさらに高めるには、以下の工夫を取り入れましょう。
1.作り置きと冷凍を活用する
休日にまとめておかずを作り置きすることで、平日の手間を減らせます。冷凍可能なおかずを選べば、1週間分を一気に準備することも可能です。
2.安い食材を使い回す
安売りの食材を買えたときに一気におかずを作って冷凍しておき、そのままお弁当箱に詰めて自然解凍するという方法も、節約のコツです。
3.余りものを活用する
夕食で余ったおかずをリメイクするのも効果的です。たとえば、昨晩の煮物を卵とじにするなど、アレンジで飽きずに楽しめます。
4.時短グッズを利用する
電子レンジ調理器やカット野菜を使えば、準備時間を短縮できます。便利グッズを上手に活用することで、毎日の負担を減らせます。

まとめ
平日の朝に余裕がない場合は、前日の夜に準備を済ませておくのがおすすめです。
また、週末に作り置きをして冷凍保存する方法も、毎日のお弁当作りを効率化します。
さらに、マンネリ化を防ぐためにインスタグラムやレシピサイトでアイデアを取り入れ、楽しく続ける工夫をしてみましょう。
「お弁当生活を始めたいけど迷っている」という方はぜひトライしてみてくださいね。