多頭飼育で、先住猫が新しく迎え入れた子猫を威嚇してなかなか仲良くなれなかったり、赤ちゃんのいるご家庭では、予想のできない動きをする赤ちゃんに対して威嚇するときもよくあります。
子猫が威嚇をする理由や威嚇の特徴を知って、適切に対処していくようにしましょう。
★ 威嚇しているときの心理
★ 子猫が威嚇しているときの対処法
1.動作はゆっくり落ち着いて
2.小さくて高い、優しい声で話す
3.子猫と目を合わせない
4.ストレスの原因は遠ざける
★ まとめ

猫が威嚇するときは、鳴き声や表情、ポーズを変えることで自分の身体を大きく見せて、相手を脅かそうとします。
脅威のある相手には、これ以上近くに来ないでほしいという警告の意味も含んでいます。
威嚇する理由はいろいろありますが、主に不安や緊張を要因としての行動だと思われます。
新しく迎え入れたばかりの子猫は、親猫と離れた慣れない環境に置かれ、不安から威嚇してしまう事もあります。
そんなときは子猫の不安を理解しつつ、必要最低限のお世話だけをしてあまり構い過ぎずに見守るようにしましょう。
また、子猫が飼い主さんと近づくことを望んでいないにもかかわらず、触ったり近づいたりしてしまうと、子猫に攻撃されケガをしてしまう恐れもあります。
子猫が威嚇をしているときは、どのような意味があってどんな気持ちになっているのか、子猫の立場になって考えることが大切です。

「シャー」「フーッ」と牙をむきながら蛇のように鳴くのは、強い怒りや恐怖を感じて拒絶心を表わしているからです。
耳を倒して鼻にしわを寄せ、怖い顔になります。
「アオ~ン」「ニャオ~ン」と甲高く大きな声で鳴くのは、恐怖やパニック状態であることを示しています。
1匹になったとき、夜中などの不安なとき、または発情しているときにも同様の声で繰り返し鳴きます。
「ウーウー」と唸るように鳴くのは敵対心があることを表しています。
威嚇の姿勢は頭を低くして背中を丸め、臨戦態勢をとります。
体を丸めることで自分の身を守りつつ、いつでも相手に飛び掛かれる状態を作り、さらに自分の体を大きく見せようと背中の毛を大きく逆立てます。
しっぽは根元から立て、先端が垂れるような弓なりの形をとり、さらに身体を大きく見せるためにしっぽ全体を膨らませて左右に振ったり、恐怖心MAXのときはしっぽをお腹の下に入れたりすることもあります。
「これ以上近づくと攻撃するよ」という怒りの合図であるため、一旦猫との距離をおいたほうがよいでしょう。
威嚇するときの表情も非常に変化します。
力を入れてぐっと耳を後ろや真横に倒し、背中を下げて伏せ気味の体勢になるのは不安や恐怖心が強い証拠です。
その気持ちが大きければ大きいほど、耳の反り具合も大きくなります。
目は大きく見開き、徐々に威嚇相手に照準を合わせるように細め、まばたきの回数は極端に減り、怒りや緊張した表情になります。
猫は犬のようにしつけができる動物ではありません。
しつけのしやすさは猫種や個体の性格などによって異なりますが、「ダメ」「やめなさい」などといって聞かせるのは非常に困難です。
うまくしつけようとするよりも、威嚇する子猫をなるべく刺激せず、落ち着かせ、冷静に対処する方法を飼い主さん自身が知っておきましょう。

それ以上子猫を不安にさせないことが大切なため、子猫を怖がらせないようゆっくりと動くようにしましょう。
2.小さくて高い、優しい声で話す
親猫は、優しくて小さい声で鳴いて子猫に呼びかけるため、自分が子猫の親になったつもりで優しく話しかけましょう。
大声や低い声は子猫を怖がらせてしまうため要注意です。
3.子猫と目を合わせない
猫の目をじっと見つめてしまうと、子猫は飼い主さんの行動を攻撃的な意味合いにとらえ、さらに威嚇されてしまいます。
目を合わせないことで「あなたに敵意はない」ことを伝えましょう。
4.ストレスの原因は遠ざける
嫌な音や匂い、苦手な人や知らない猫が近くにいるといったことがストレスになり、威嚇をすることもあります。
猫のストレスの原因を探り、ストレス要因から子猫を遠ざけましょう。
新しい環境に慣れるまでは子猫のペースに合わせ、怖がらせないように少しずつ慣らしていきましょう。
子猫の不安や緊張を和らげるためにも、お迎えしてしばらくはケージに入れ、ケージの周りを布などで覆って落ち着く環境を整えてあげましょう。
ケージに慣れてきたら、ケージの外から猫じゃらしなどのおもちゃで気を引きます。
様子を見ながら扉を開け放して、自分の意思で部屋に出るようにしむけます。
出てきた後は、部屋の中を自由に歩かせてあげましょう。
先住猫がいる場合は、猫同士の関係にも配慮が必要です。
そもそも猫は、単独行動で生きる動物のため、群れを好む犬と違い、必ずしも仲間を必要としているわけではありません。
先住猫にとっては、新しい猫を迎えることは、自分のテリトリーに「侵入者」が来たと感じるかもしれません。
そのため、ストレスをが溜まり新しい子猫を強く警戒したり、唸って威嚇したりする可能性があります。
先住猫が新入り猫に対して威嚇する行動をとる期間は、一般的に1~2週間程度が目安といわれていますが、猫同士の相性によっては折り合いを付けるのに1か月近い期間を要することもあります。
先住猫と新入り猫を引き合わせる機会は、様子を見ながら時間をかけて慣らしていきましょう。
しばらくは新入り猫と先住猫は別々の部屋に入れ、「お互いの気配を感じる」程度の距離からスタートしましょう。
子猫と先住猫の様子を確認しながら、同じ部屋に新入り猫をケージに入れて先住猫に会わせケージ越しにお互いが見えている状況で食事を与えます。
ケージ越しで近くにいることに慣れてきたら、先住猫と新入り猫を同じ部屋に放します。
それぞれが同じ部屋でくつろぎ、隣同士に座ったり一緒に寝たりするようになったら、警戒心が取れた証です。
ステップを踏んで、徐々にお互いを受け入れられるように接近させましょう。

まとめ
その行動は「これ以上近よるな」という警告であり、喧嘩をさけるためのものでもあります。
子猫が望んでいないにもかかわらず、飼い主さんが触ろうとしたり近づいたりすると、子猫に攻撃されてケガをする恐れがあります。
子猫の威嚇行動にどのような意味があるのかを知り、子猫をしっかり観察し、子猫がどんな気持ちになっているのか考えてあげてくださいね。