いろんな技を駆使しても効果がなく、毎日お風呂の時間になるたびに親子バトルが展開されることも。
今回は、そんなお風呂イヤイヤ問題に、画期的な打開策をご紹介したいと思います。

2~4歳の年齢の子どもは、お風呂が大嫌いだけどお風呂が大好きという矛盾した態度をとることがあります。
毎日毎日、お風呂に入る前には「お風呂イヤ」と駄々はこねるのに、いざ入ると今度は湯船の遊びに夢中になって「まだ出たくない!」と指がシワシワになるまで浸かり続けていたりします。
まるで吉本新喜劇のように、オチがわかっている流れだとはいえども、さすがに親もお疲れになることでしょう。
素直に「お風呂入ろうか」で「わかった!入る!」となることは、ほとんどないかもしれませんね。
よく子どもがお風呂を嫌がるのは、顔が濡れるのがイヤだったり、シャワーの勢いや音が苦手だったり、熱い湯船に入ることが怖い、ということが原因だと言われていますが、プールにいけば嬉しそうに水に潜るし、シャワーも怖がらず、一旦お風呂に入りさえすれば楽しそうにおもちゃでも遊ぶのであれば、お風呂がつまらないというわけでもないでしょう。
これは、お風呂がつまらなかったり嫌だったりと言うわけではなく、原因はお風呂以外にあるのです。
それは「今やっている遊びをやめたくない」「熱中していることがあるのに、それをやめてまでお風呂に入りたくない」、という理由です。

2~4歳、いわゆるイヤイヤ期と言われる時期の子どもは、脳の前の方にある、記憶や感情の制御、行動の抑制などに関係する『前頭前野』が未発達で、気持ちを切り替えるのが苦手です。
だから例えばAというひとつの行動に夢中になっているときに母親から突然Bという行動に変えようといわれた場合に「イヤっ!」ってなってしまうのです。
さらにこのイヤイヤ期はどんな子どもでも違いはあれど起こるプロセスで、成長とともに前頭前野も発達していくことで解消されるため過度に心配することはないのだそう。
とはいえ、いくら通過儀礼としてのプロセスであっても、母親としては、なんとかお風呂にすんなり入ってほしい気持ちは変わりませんよね。
でも、今夢中になっていることをやめさせて、抱きかかえて無理やり入れる、というのも簡単ではありません。

お子さんのお風呂イヤイヤに悩んでいる親御さんにに、勝率8割越えという必殺技をご紹介します。
子育て中のご家庭はどこもそうだと思いますが、一日はあっという間に過ぎ去ります。
朝ごはんを食べ、保育園に登園し、職場で仕事をこなしたら、もうお迎えの時間……。
保育園にお迎えに行けば「おなかすいた!」と連呼する子どもの手を引きながら帰宅して、休む間もなくすぐに夕飯の支度にとりかかり、夕飯を食べ終えて遊びに夢中な子どもを見ながら、お風呂を沸かす。
しばらくして「お風呂沸いたよ、入ろうか」と声をかけた瞬間、毎日恒例の「お風呂に入ってほしい」VS「お風呂に入りたくない」の親子バトルのゴングが鳴るのです。
短気な方なら「もう抱きかかえてお風呂に連れていけばいいじゃん」と思われるでしょうが、4歳ともなれば体重は15kg超えです。
釣りたてのマグロのように暴れられるととても太刀打ちできません。
抱きかかえて連れていく作戦は、チャレンジはするものの失敗に終わるのが大半ではないでしょうか。
やはり、納得して自分の意思でお風呂に行ってもらうのが一番です。
そのように誘導させる作戦として、おすすめなのが
『親が子どもをお風呂に連れていくのではなく、子どもに連れて行ってもらえばいいじゃん作戦』です。
ただ、普通に「ママ(パパ)をお風呂まで連れ行って」とお願いしても、イヤイヤ期の子どもが素直に連れて行ってくれるはずはありません。
そこで、「ママ(パパ)のこと、絶対にお風呂まで連れて行かないでね」と真逆の事を伝えてみましょう。
特に「絶対にお風呂まで連れて行かない」の部分を強調してくださいね。
これは、「禁止された行動に対しては、逆に関心が高まる」といった心理現象を表す「カリギュラ効果」を狙ったものです。
イヤイヤ期の子どもは、このカリギュラ効果が功を奏することがあります。
おそらくお子さんは、「絶対にママ(パパ)をお風呂まで連れて行かないで」と言われた途端に、逆に手を引いたり、お尻を押したりしながらお風呂場まで連れて行ってくれることでしょう。
小さな子どもにとって、行動や気持ちを切り替えることが苦手なら、無理に気持ちを切り替えてお風呂まで連れていかずに、カリギュラ効果でスイッチを入れつつ、遊びの要素を加えてお風呂場まで行くことを試してみたらいかがでしょうか。
カリギュラ効果でお風呂場まで遊びながら移動するという作戦が毎回成功するかどうかはわかりませんが、少なくとも親の勝率がグンと上がることは間違いないでしょう。

まとめ
遊びながらお風呂場まで連れていくことも、忙しいと大変かもしれませんが、子どもの尽きない好奇心をくすぐりながら、親子で楽しくお風呂に入る毎日を送ってくださいね。