バルコニーには観葉植物の台やテーブル、エアコンの室外機などを設置している場合が多いと思います。
しなやかで体が柔らかく身体能力の高い猫でも、もしも高層階から落下した場合は命の危険に関わります。
今回は、猫がバルコニーに出たときの注意点と対策についてご紹介します。
【注意点】
猫は、助走無しに150cm以上ジャンプすることができるため、机や台があるとよりバルコニーの手すりに手が届きやすくなり落下の危険性が高くなります。
【対策】
愛猫がバルコニーに出る癖がついてしまっている場合は、落下しないために必ず天井まで塞ぐような囲いを作ることが必要です。
そして、室内ではしない予想外の猫の動きを考慮したうえで、首輪やハーネスを装着しておくほうがベターです。
2.隙間からの脱走
【注意点】
猫は人間が驚くほど狭いちょっとした隙間でもすり抜けて脱走できるため注意が必要です。
【対策】
私たちが想像する以上に猫の身体は柔らかくしなやかです。
手すりと床の間など、驚くような狭さの空間でも通り抜けることができます。
気が付いた時には姿が見当たらなかったという事もよくあるので、バルコニーの隙間は、金網ネットや木材で埋めておきましょう。
3.被毛の飛散
【注意点】
バルコニーでは、猫の抜けた被毛が室内にいる時より風によって運ばれていくため注意が必要です。
【対策】
一戸建てでも集合住宅でも、猫の被毛の飛散については、隣近所に配慮しなければなりません。
特にお天気が良く乾燥した日は、屋外で洗濯物を干している家も多いと思いますので、「おたくの猫の被毛が洋服に付ている!」などの苦情が来ないように注意が必要です。
バルコニーではブラッシングをしない、出す前には入念に被毛のお手入れをするなど、対策をとっておきましょう。
4.長時間の日焼け
【注意点】
バルコニーは屋根がないため、猫は人間が考えている以上に日差しの影響を受けることになり注意が必要です。
【対策】
色の濃い被毛を持つ猫なら大丈夫ですが、白や薄い色の被毛を持つ猫は紫外線を浴びすぎることで扁平上皮癌を引き起こす可能性がありますので、直射日光に当たりすぎないようにしないといけません。
バルコニーのどこかに日陰ができるような空間を必ず作っておきましょう。
まとめ
19歳で虹の橋を渡った先代猫がやんちゃ坊主の子猫だった時、一度マンションのベランダ(4階)から落下して肝を冷やしたことがあります。
幸いうしろ足の軽いねん挫で済んだのですが、猫をバルコニーに出すことには危険が伴うと改めて思い知った出来事でした。
集合住宅の場合、バルコニーは専有部分ではなく共有部分になります。
勝手に囲いを作れない場合もありますので、監理組合などに事前に確認をとりましょう。
猫は人間の想像を上回る動きをすることがあると考えた上で対策を取り、仲良く一緒に暮らしていきましょう。