日本人にも広く愛されているランス料理は、高級なフレンチレストランからカジュアルなものまで日本国内に幅広くあります。
ただ、フランス料理をいただくときは、和食には見られない食事のマナーが存在します。
特に高級なレストランになると、ドレスコードが設けられていたり、トイレに立つタイミングがマナー違反とみなされることもあります。
今回は、フレンチレストランで食事をいただく際の、細部にわたり何に気を付ければよいのかについてご紹介したいと思います。
★ NGマナー5選
1.自分のハンカチで口や手を拭く
2.自分でナプキンやカトラリーを拾う
3.食事中に音を立てる
4.コーヒーカップに左手を添える
5.食後のナプキンを丁寧に折りたたむ
★ 覚えておきたい基礎マナー
★ まとめ
フレンチレストランで食事をする際には、どのような行動がタブー視されているのでしょう。
これだけはダメ、とされる行動を5つご紹介します。
1.自分のハンカチで口や手を拭く
レストランで口や手を拭く時、自分で持参したハンカチを使うのはNGです。
ナプキンの使用に慣れていない方でも、汚すことをためらわずに堂々とレストランが用意したナプキンで口を拭きましょう。
フランス料理を食べる際に、個人のハンカチで口や手を拭ってしまうと、「このレストランのナプキンでは口を拭きたくない」と解釈されてしまいます。
意図せず自分のハンカチで拭いてしまった場合でも、それは店側にとって失礼な行為となり得るため、口や手を拭く際には必ずお店のナプキンを使用しましょう。
2.自分でナプキンやカトラリーを拾う
フレンチレストランでのエチケットとして、ナプキンやカトラリーを床に落とした場合は、自分で拾うのは避けてください。
もし落としてしまったら、さりげなく手を挙げてウェイターを呼びましょう。
日本人からすると、「わざわざスタッフを呼びつけるのはどうか」とためらうかもしれませんが、フランス料理のテーブルマナーの一環ですので、ナプキンやカトラリーを落とした場合は、迷わずスタッフを呼ぶことをお勧めします。
ただし、カジュアルなレストランでは、自分で拾うことが許容される場合もありますので、レストランの雰囲気をよく見極めながら判断するとよいでしょう。
3.食事中に音を立てる
世界の多くの国においては、食事中に音を立てることは好ましくありません。
これはフランス料理においても同様です。
日本の場合、ラーメンやそばを啜る音は料理を楽しんでいるという表現として受け入れられていますが、多くの国では、食事中の音を立てるのはマナー違反と見なされますので、注意が必要です。
4.コーヒーカップに左手を添える
コーヒーを飲む時、右手でカップを持ちながら無意識に左手でカップを支える方もおられるでしょう。
ただ、フランス料理の場合は、この行為が「このコーヒーは冷めている」と解釈されかねないため、注意が必要です。
また、コーヒーを飲む時には、最初の一口はブラックで試すのが一般的なマナーです。
一口味わった後で、ご自身の好みに応じて砂糖やミルクを加えると良いでしょう。
5.食後のナプキンを丁寧に折りたたむ
多くの日本人は、食事の後に使用したカトラリーやナプキンをきちんと整えることを礼儀と考えがちですが、フレンチレストランでは、食後にナプキンを丁寧に折りたたむことは推奨されません。
フランス料理の場合、ナプキンを綺麗に折りたたんで席を立つと、「料理が満足いくものではなかった」と受け取られることがあります。
食事が終わったらナプキンはたたまずに軽く折って、テーブルの上に置くことが望ましいです。
知人や友人とフランス料理を楽しむ際には、基本的なマナーの知識が必要です。
フレンチレストランで心得ておくべき基礎的なエチケットとして、
・飲み物が運ばれてきた時点で、ナプキンを半分に折って膝の上に置く。
・カトラリーは外側から内側へと順に使う
・食事中、ナイフとフォークを皿の上に置く際は「ハ」の字に配置する。
・食事が終わった際には、ナイフとフォークを一緒にして皿の上に斜めに置く
・食事中に席を離れる時は、ナプキンを軽く折り椅子の座面や背もたれに置く
・食事が終わった後、ナプキンはテーブルの上に軽く折って置く
・何かを落とした場合は、ウェイターを呼んで対応してもらう
フランス料理に関連するマナーは多岐にわたりますが、全てを一度に覚えるのは難しいため、最初はこれらの基本的な点を押えておくことお勧めします。
まとめ
各国の料理によって独自のマナーが存在しますし、フランス料理も例外ではありません。歴史の長いフランス料理は、特に多くのマナーが存在します。
今回ご紹介した基本のマナーから始めて少しずつ深い知識を身につけ、エチケットを守って満ち足りた食事のひと時をお過ごしください。