私も節約のために毎日冷温・保温のサーモスボトルを持参しています。
では、水筒持参を習慣にしている方とそうでない方では、どれほどの経済的効果の違いがあるのでしょうか?
なんとなく気になりながらも、具体的な計算で数字的なものを知る機会は少ないと思います。
今回は、コーヒーを「購入する場合」と「水筒で家から持参する場合」のコストを比較してみようと思います。
さらに、長期的にはどれほどの金額の差が生まれるのかをデータをもとに考えます。
先に、コーヒーを購入する場合のコストを計算してみます。
コーヒーの価格は購入場所や商品の違いによって異なりますが、今回はコンビニエンスストアで販売されているコーヒーの価格を参考に計算します。
参考にしたのは、コンビニ各社で販売されているブレンドS(1杯162g)120円(税込)です。
この価格を基に、コストを計算すると次の通りです。
●1日単位のコスト:120円(1杯)
●1月単位のコスト(20営業日として計算):120円×20日=2,400円
●1年間のコスト(240営業日として計算):120円×240日=28,800円
毎日1杯のコーヒーを購入するだけで、年間3万円近くの出費になることが分かります。
ちりも積もれば…で、1年後には日帰り旅行ができる費用にも匹敵する金額になるということです。
では、水筒にコーヒーを入れて持参する場合のコストを計算してみましょう。
ここでは、家にあるインスタントコーヒーを使用すると仮定します。
また、新しい水筒を購入する費用も含めて計算します。
参考にしたインスタントコーヒーは、ファミリーマートで販売されている商品で、価格は468円(税込)です。
次の価格をもとにコストを計算します。
●インスタントコーヒー1瓶(約100グラム):468円(税込)
●1杯あたりの使用量:2グラム
●水筒の購入費用:3,780円(税込)(5年使用すると仮定)
日単位と月単位のコストを計算すると次の通りです。
コーヒー代:468円÷(100グラム÷2グラム)=9.36円
水筒原価償却費:3,780円÷(5年×240営業日)=3.15円
合計:12.51円
1月単位のコスト(20営業日)では、12.51円×20日=250.2円、1年間のコスト(240営業日計算)では12.51円×240日=3002.4円となります。
購入する場合と比べて大幅に節約できることが分かります。
では、購入と水筒持参のコストを比較してみます。
表を見比べると、1日あたりでは約107円の差ですが、1年で約2万円、5年で約13万円、そして30年では約77万円もの差額となるのがわかります。
一日一日の積み重ねとして、水筒持参という小さな習慣でも、長期的に診れば大きな変化をもたらします。
1年間で約2万円、30年で約77万円にもなる差は、決して無視できない金額ではないでしょうか。
まとめ
健康への配慮としてコーヒーをお気に入りのハーブティーにしてみたり、環境への貢献としてコンビニで購入する度にごみとして出るカップをなくすことや、毎日コンビニへ立ち寄る時間の有効活用など、さまざまな面で良い影響を与えてくれます。
節約の手段のひとつとして、明日から職場に水筒を持参することを検討してみてはいかがでしょうか。