投資歴25年で資産1.8億円とは別に2025年の見込みとして配当金・手取りを年240万円得る予定という元会社員の桶井 道(おけいどん)さんは「株式(優良銘柄)を買ったら放置で大丈夫。忙しいビジネスパーソンでも、投資初心者でも資産成長の仕組み化が重要だ」といいますが…。
今回は、桶井道氏著書『資産1.8億円+年間配当金(手取り)240万円を実現! おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』より中高年から始める投資についてのエッセンスをご紹介します。
「新NISAで投資信託の積立はやってるけど、個別株はハードルを感じる」
「どんな銘柄を買えばいいのかわからない」
「副収入はほしいけど、個別株投資をやる時間なんてない」
そんな悩みを抱えた人に向けた、最小限の労力で高配当株・増配株を見分けて最適な投資を実現する「ぐうたら投資術」のエッセンスをご紹介します。
「ぐうたら投資」というのは、個別株における最強の“時短投資術”です。
仕事に忙しい会社員も、家事や育児に忙しい主婦(夫)も、介護に忙しい方(私も介護してきました)も、投資と私生活を無理なく両立できます。
チャートに張り付く必要もないし、頻繁に株価を見る必要もない、経済指標を確認する必要もありませんし、株式の売買を繰り返すことも不要です。
「ぐうたら投資」は、株式を買って放置&配当金を得ながら含み益も狙う、いわば「投資の仕組み化」なのです。
配当金は、会社員には安心の副収入になり、老後には潤沢な生活費になります。
仕組み化が完成すれば、配当金での生活も可能です。
「ぐうたら投資」のメソッドを知っているだけで、個別株投資のハードルがぐっと低くなるのです。
そんなラクな投資法では、儲からないのでは?
と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
各投資の魅力は以下の通りです。
・高配当株=多くの配当金がもらえる
・増配株=配当金が前年より増える
また、株で儲けている人ほど、一箇所ではなく複数に振り分けて投資をしています。
投資の世界では、これを「分散投資」といい、スタンダートな方法です。
例えば米国株一本で投資信託や成長株など配当金・分配金がない投資先だけでは、金融危機が起きて暴落したときにメンタルが辛くなり、投資を辞めたくなります。
とはいえ、奇想天外なものではなく、しっかりと地に足を着けた投資法です。
日本の高配当株は2024年現在のところ比較的堅調に推移しているものの、過去を振り返ると、長期的には米国の増配株のほうが増配や株価上昇への期待が強いのが実態です。
また、米国以外の外国にも優良企業があり(多くが米国市場に上場)、世界に欠かせない存在となって、高配当だったり増配だったり、株価を伸ばしたりしています。
つまり、「日本株だけ」「米国株だけ」に的を絞る必要はないのです。
米国とか日本とか本社所在地で優良企業かどうかを判断することに合理性が存在するでしょうか?
本社所在地に関係なく、アジアやヨーロッパ、南米などにある優良企業に投資すればいい。
これは、ごく自然な選択です。
それでもなお、「個別株は怖い」と感じる方もいらっしゃることでしょう。
では、その怖さの原因を自分なりに分析された方はいらっしゃるでしょうか?
個別株の怖さの原因は、ずばり「保有する個別株の暴落による資産減少」にあります。
であれば、それを抑え込めばいいのです。
その方法が、
①国・地域分散(以下、国分散)
②アセット分散(資産分散)
③セクター分散(業種分散)&銘柄分散
④時間分散
さらに、私独特の
⑤意識分散
です。
投資手段①国・地域分散
投資先の国や地域を分散する効果からご紹介します。
米国株が不調で日本株が好調なことがあります。
が、その逆もあります。
国分散によって、運用(投資)資産全体の値動きをマイルドにする効果が期待できます。
投資手段②アセット分散
アセット分散とは、資産を投資ばかりにあてず定期預金や日本国債など安全な資産も持つことで、株式相場が暴落したときに安心感があります。
投資も同様で、個別株だけではなく、投資信託をメインに持ち、個別株をトッピングするのでもOK。
経験とともに個別株の比率を上げれば良いと思います。また、一部、リート(不動産投資信託)を持つことも選択肢になるでしょう。
投資手段③セクター分散&銘柄分散
セクター(業種)分散&銘柄分散もすることで、1つの業種、1つの銘柄に依存しない体制が作れます。
同じセクターばかりに投資すると、株価が似たような動きをすることがあり、損失が大きくなる危険性があります。
1銘柄~数銘柄だけに集中投資するのが危険なことは言わずもがなです。
投資手段④時間分散
一気に大金で買い付けると損失リスクがあがりますので(逆に大儲けのチャンスもあるにはありますが、投資では失敗する確率を減らすことが大事です)、時間分散して買い付けます。
投資手段⑤意識分散
最後に、桶井道氏オリジナルの「意識分散」。
マーケット(株式市場)全体の暴落時はポートフォリオを見なくてもいい、株価も見なくていい。
ガッカリするとわかっているのに見る必要などありません。
投資はメンタルが大事です。
マーケット全体の暴落時はきっと個別株も連れ安していますので、ノールックでいきましょう。
これら5つを実践して、様々な分散を組み合わせることで危険性を減らし、「個別株は怖い」という固定観念を覆します。
まとめ
個人投資家がやるべきことは、できるだけ長く、企業の成長に寄り添うことです。
企業が成長するから配当が増えるし、株価が上昇します。
企業が長期で成長していく過程で、配当金を享受し、株価上昇を待つ投資をするのです。
この方法なら誰かと競って富を奪い合う必要はなく、企業の成長を待つだけで儲かるのです。
あなたが実際にするべき「メンテナンス」は3つだけ。
1.年に1度の決算確認(私は場合によりこれすらサボります)
2.3年毎くらいに発表される中期経営計画の確認
3.保有銘柄が単独で暴落した場合に理由を確認(大丈夫! 滅多にありません)
ぜひ世界のお金持ちたちがやっている投資メソッドに「おけいどん式」を加味した「ぐうたら投資」で一歩踏みだしてみましょう。