猫も人間と同じように感情を持っています。
いつも機嫌よく過ごせているわけではなく、気に入らないことや不快なことが続くと、気持ちが落ち込むのは同じです。
特にそういった状態が長く続くと、人間の「鬱」に似た状態になってしまうこともあるのです。
今回は、愛猫を鬱状態にしてしまう可能性がある原因を4つご紹介します。
猫が「うつ状態」になる原因として多いのが、引っ越しなどによる急激な生活環境の変化です。
猫は変化に対して敏感な動物のため、生活環境がちょっと変化するだけでもストレスを感じてしまいます。
それが慣れ親しんだ場所からガラッと変わってしまう引っ越しともなればなおさらです。
新しい環境に慣れる前に怯えてしまい、ストレスを抱えた続けた結果、うつ状態となってしまう子もいます。
猫にとって引っ越しは、とても大きなストレスがかかる出来事なので、飼い主さんは、くれぐれも引っ越し前後の猫の様子に対して注意して観察する必要があります。
身近な環境をできるだけ変えないためにも、できれば、引っ越し前に猫が好んで使っていた猫ベットや猫ハウス、猫トイレなどは、そのまま次の引っ越し先に持っていくことが望ましいです。
2.多頭飼育
多頭飼育も、猫がうつ状態になってしまう可能性のある原因のひとつです。
同居するペットの存在が増えると、猫には大きな環境の変化になるので、新入りペットを対面させるのは慎重に行ってください。
中には新しく迎え入れたペットとの相性が合わず、先住猫のストレスが蓄積していくケースもあります。
猫の多頭飼育は、なかなか難易度が高く、病気が広まるリスクも高くなります。
他ペットとの対面は入念に準備を行ったうえで慎重に行いましょう。
どうしても仲良くなれない場合は、部屋を完全に分けるなど、生活環境の住み分けも検討したほうが良いでしょう。
3.生活環境が悪い
猫が暮らす生活環境の状態が良くないと、うつを助長させる要因になります。
長期間、猫用トイレを掃除していない場合や、猫の食器を洗わず飲み水の交換回数が少なかったり、時間の経ったフードをそのまま放置している、部屋の埃が多い、生活環境にノミやダニがいる、などです。
生活環境が不衛生だと、人間もそうですが、猫もストレスを抱え込んでしまいます。
これらの生活状態は猫がうつ状態になるというよりも人間の生活環境としてもあまり良いことではありません。
猫の飼い主としてお世話ができていな状態であり、飼い主としての資質も問われます。
早急な改善が求められます。
まとめ
猫がうつ状態になると、目に見えて食欲不振や元気消失が見られるようになります。
長ければ数か月以上続くこともあるため、大幅な体力低下が危惧され、命に係わるケースもあり得ます。
もしも飼い猫に元気がない様子が続いているのであれば、うつのような精神疾患が疑われるかもしれません。
まず動物病院で全身の検査をしてもらい、肉体的な病気がないかを確かめましょう。
その上で、環境の変化や行動などから精神疾患が疑われる場合は、環境改善や行動療法、投薬での治療法などを担当医と相談しながら行ってください。