遠い将来のために貯めていたとしても、人生には突然自分ではどうしようもないことが降りかかってくるときもあります。
私自身、コツコツとためていた貯金は、一昨年の大病で長期入院を3回してしまい、ほとんどすっからかんに。
起こってしまったことは仕方ないし、日々暮らしにもお金はかかるものです。
今回は、人生の中での貯め時について考えてみたいと思います。
人生のなかで、お金が貯まりやすいとされる時期は、
1.結婚するまで(独身期間)
2.子どもが小学校に入学するまで
3.子どもが独立してから
の3回あるとされています。
子育て中は何かとお金がかかるため、その時期に、教育費や養育費の出費と並行して貯金をするというのは、難しいこともあると思います。
しかし、子育て中でも「子どもが小学校に入学するまで」の間は、比較的、お金が貯めやすい時期とされています。
理由としては、学費などの大きな出費がない、「幼児教育・保育の無償化」制度が使えることなどが挙げられます。
毎月の保育料はかかるものの、3~5歳のうちは保育の無償化制度が受けられることが多いため、出費を抑えられるでしょう。
ただし、家庭環境などによっても、貯金しやすい時期は異なります。
そのため、ご自身のライフイベントやライフスタイルを考慮して、自分たちに合った計画で、貯金を進めることが大切です。
なかには、独身時代はあまり貯金しておらず、子育て中にも思うようにお金を貯められなかったという方もおられるでしょう。
その場合は、子どもが独立した後から、貯金を始めることになります。
定年退職後は、収入が大きく減ることが考えられるため、子どもが独立してから退職までの期間が、貯めどきとなります。
この時期に、具体的な老後の資金計画を立てることで、計画的に貯金を進められます。
それにはまず、現時点での経済状況や、将来もらえる年金額について、把握する必要があります。
子どもが独立した後からでも、無理なく貯金を始められる方法として、まずは、家計の現状を把握するところから始めてみましょう。
固定費や生活費を確認して、無駄な出費がないかをチェックします。
住宅ローンなど、一定額支払う必要のあるもの以外の出費で、削れる部分がないかを探します。
とくに、光熱費や通信費、保険などの固定費を見直すことは、効果的です。
今の生活スタイルに合わせた契約内容に変更することで、出費を減らせる可能性があります。
また、お金を使い過ぎている部分の節約を意識すると、生活費を抑えられるでしょう。
今後に考えられる支出や収入を洗い出し、将来、具体的にいくら必要になるのかを考えます。
さらに、現在の貯蓄額や、保有している資産(保険・投資・不動産など)を試算して、どれくらいのペースで貯金すればよいのかを割り出します。
老後の資産計画は、自分たちに合った内容で検討することが大切です。
もしも、資金計画に迷ったのならば、ファイナンシャルプランナーなどに相談してみるのもひとつの手です。
お金を毎月貯めていくことは大切ですが、貯金できる金額には限度があります。
子どもの独立時期によっては、貯金できる期間があまりないケースも珍しくありません。
そこでおすすめするのが、資産を投資などで運用して殖やすことです。
例としては、株式投資や投資信託などの金融商品や、NISAなどの少額投資非課税制度があります。
投資商品はそれぞれ、特徴や運用方法が異なるため、仕組みを正しく理解したうえで、選択することが大切です。
効率よくお金を殖やせるメリットがある一方で、元本割れなどのリスクも存在します。
資産計画に合った範囲で、利用するようにしましょう。
まとめ
しかしそれには、現状の家計を見直して、自分たちに合った資金計画を立てる必要があります。
今の状態を把握して、将来、いくら必要になるのかを検討しましょう。
お金をコツコツ貯めることも大切ですが、投資や非課税制度などをうまく活用して、資産を運用することで、効率よくお金を殖やせるかもしれません。