今年も既に猛暑・酷暑を目の当たりにする日が続いています。
外出時は、日傘、帽子、そして今は「ハンディ扇風機」を持ち歩く方も多いのではないでしょうか。
夏に活躍する「ハンディ扇風機」ですが、やりがちな“使い方”には実は危険が潜んでいます。
落とすなどして強い衝撃が加わった場合に、内蔵のバッテリーが爆発し、首から下げたハンディ扇風機が吹き飛び顔面にも向かうことが起こり得る可能性があり、消防局や独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)が広く注意を呼びかけています。
今回は、「ハンディ扇風機」について掘り下げたいと思います。 。







「ハンディ扇風機」が人気の理由


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今年の夏は、去年以上に高温多湿な夏になりそうですね。
外を歩いていても、ハンディ扇風機を手に持つ人を数多く見かけます。




ほんの数年前までは街中でハンディ扇風機を持っている人を見かけることはあまりなかったので、近年急に普及した印象を受けます。

では、なぜハンディ扇風機はここまで急速に普及したのでしょうか。




第一に近年では「省エネ」や「エコ」への取り組みとして、オフィスのエアコン温度を28度に設定している企業が増えたことです。




オフィスでは個人の希望で簡単にエアコンの温度を変えることはできないので、28度だと暑いと感じる方には辛いですよね。

そんな時にハンディ扇風機があれば、暑いと感じる自分にだけ向けて扇風機を使えます。

また、涼しくなれば扇風機を切れば良いことなので、自分で温度調節ができます。




オフィスで使用する際には、デスクの上に扇風機を置くことが多いと思いますが、ハンディ扇風機はUSB充電なので、デスクの上に置いたまま簡単に充電できます。 その手軽さが、人気を博している理由のひとつかもしれません。






ハンディ扇風機ブームのきっかけ

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もともとハンディ扇風機ブームの発信地は韓国や中国です。




近年の韓流ブーム再来にのった若い女性たちが、韓国旅行の際に購入して日本に持ち帰り使うようになったのが日本で広まるきっかけだといいます。

そこに目を付けたのがハンディ扇風機の販売大手で、雑貨販売等でも知られる「Francfranc(フランフラン)」です。




中国でハンディ扇風機的なモノが流行していると話を聞いた担当者が、日本でも販売したら、ウケるのでは...ということから大々的に展開することになったのだそう。

その狙いは見事にハマり、売り上げは、2019年4月~7月末の販売台数で50万台超というから、驚きですね。




また、フランフランは以前から女性向けのオシャレな雑貨取り扱いとしても知られる企業ですが、若い世代の顧客には『扇子』や『うちわ』の現代版的な感じがウケたのかもしれません。




夏のアウトドアや野外フェス、通勤の行き帰りなど、いろんなシーンで使用されていたのが、SNSなどを通じて情報が拡散され、現在に至っているのでしょう。




昔は涼をとるといえば「扇子」や「うちわ」でパタパタ煽ぐしかなかったのですが、夏の過ごし方も、日々、進化しているようです。






やりがちな使い方で爆発の恐れ

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2024年6月13日、尼崎市消防局は、公式インスタグラムアカウントに「携帯型扇風機 大爆発」というタイトルの動画を投稿しました。

動画ではマネキンの首に下げた携帯型扇風機が「バーン」という激しい音を立てて爆発する様子を紹介しています。

SNSには「全く知りませんでした」「本当に怖いですね」と驚きの声が集まっています。




この動画を投稿したのは「全国的に電気火災が増えてきている」ためだそうです。

損傷したバッテリーや過充電による火災事例があるため、注意喚起に至ったとのことでした。

市消防は「もちろん通常通り使う分にはまったく問題はありません」とした上で、携帯型扇風機が爆発する原因として、一度、地面に落としたり、強い衝撃を与えてしまった場合は、使用するのをやめること、また、必要以上に充電をすること(過充電)は控えることを説明、注意喚起しました。




市消防が許可を得て紹介したのは、独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)による実験動画です。

NITEによると、携帯用扇風機は、手軽で便利である一方、2019年から2021年までの3年間で47件の事故が報告されているそうです。




安全に使用するために、まず製品を選ぶ基準として、「製造・輸入事業者や販売元が確かであること」を挙げています。

特にインターネットで購入した場合には「事故発生後に事業者に問い合わせをする際、連絡先が不明であったり、海外の連絡先しか掲載されていない場合がある」と指摘。

また、使用時、カバンなどから取り出す際などに落下させて、強い衝撃が加わることで、「内蔵のリチウムイオンバッテリーが変形し、内部でショートを起こすこともある」そうです。




「そのまま使い続けると煙や炎が吹き出したり、最悪、破裂する恐れがある」ため、「強い衝撃を与えてしまった場合は使用を中止し、製造・輸入業者などに相談する」ことを推奨しています。




万が一、発煙・発火などで対処が困難と判断した場合は、直ちに避難するとともに119番通報するよう呼びかけています。






まとめ

日本でここまでハンディ扇風機が普及した理由がおわかりいただけましたか。
ハンディ扇風機はリーズナブルなお値段で気軽に買えるので、ひとつ持っておくと便利です。
使い方には十分に気を付けて、ぜひハンディ扇風機を使って、夏の暑い日々のストレスを乗り越えて行きましょう。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。