多頭飼いをしている飼い主さんは、一匹一匹の性格や嗜好も違うので、その子に合わせたやり方を見つけることは簡単ではありません。
しかし、飼い始めたら最後まで家族の一員として、それぞれの猫を観察し皆で幸せに暮らせることを望まずにはいられません。
今回は、いろいろな猫がいる中で、猫を「幸せにできる人」が何をやっているのかをご紹介したいと思います。
1.スキンシップ
2.たくさん話しかける
3.狩猟本能を満たす遊び
4.褒めて育てる
5.自分と猫の「ちょうどいい幸せ」を考えながら行動する
★ まとめ
猫の幸福度を高める方法のひとつに飼い主さんとのスキンシップの時間をたくさん持つことがあげられます。
多頭飼いの場合、仲の良い猫がお互いにグルーミングするところを目撃することはありませんか。
猫同士で関係性を確認し合うように、飼い主さんとのスキンシップは猫との絆を深める効果があります。
触られるのが好きな子が近くにきたときには、背中などをさらっと撫でるだけでも猫は安心感を覚えます。
また、ブラッシングやマッサージは、猫にリラックスした時間を与えるだけでなく健康チェックとしても役に立つでしょう。
中には抱っこが嫌いな猫や、触られたくない身体の箇所もありますので、無理強いせずに、その子にあわせたスキンシップのやり方を見つけてください。
2.たくさん話しかける
言葉が通じないからと黙ったまま猫と接するのは良くありません。
猫から飼い主さんや人間を見る場合、猫はヒゲもしっぽもない「ボディランゲージをしない猫」ととらえています。
そこにさらに鳴き声(話し声)もないとなれば、猫は飼い主さんが何を考えているのかわからず不安になってしまいます。
猫を幸せにできる人たちは、積極的に猫に話しかけることを大切にしています。
猫は飼い主の声に敏感で、自分の名前をはじめ、80語ほどの言葉も聞き分けられるといわれています。
猫に話しかけることで、コミュニケーションを楽しんでいることを伝えれば、緊張をほぐす手助けにもなります。
どうせ言ってもわからないだろう、ではなく、ちゃんと聞いてくれていると思って、猫とたくさんお話ししましょう。
3.狩猟本能を満たす遊び
野生下の猫は獲物を捕ることが生命を維持することに直結しているため、狩猟本能の満足が幸福感に密接に関連します。
これは飼い猫の場合でも変わりはありません。
時々は、狩猟本能を満たせるような遊びをしてあげましょう。
短い時間でもいいので、猫じゃらしや羽根のついたおもちゃを目の前で揺らして捕まえる遊びをしたり、紙袋やレジ袋など、音の出るものを使ってカサカサと獲物がいるように演出すれば、猫との遊びも盛り上がります。
普段忙しくてなかなかゆっくりと遊んであげられない場合には、猫がすぐにみつけられる場所におやつを隠しておく遊びも狩猟行動の真似事ができて、おやつを発見したとき、猫は幸せな気分になるでしょう。
猫にとって狩猟本能を満たすことは、栄養のある食事を摂るのと同じくらい大切なのです。
4.褒めて育てる
独立心の強い猫は、自分の意志や考えに基づいて行動します。
猫との関係を大切に考える場合、猫のプライドを傷つけるような行為はやめましょう。
飼い主さんにとって猫が好ましくない行動をとったときも、叱り方にはコツがいります。たとえば、キッチンや食卓にのぼったり、遊んでいて噛みついてきたりした場合、まずは無言でやめさせます。
その上で「やめたこと」を褒めてあげます。
ついつい「ダメ!」と言ってしまいがちですが、ぐっと堪えましょう。
この方法は猫のポジティブな経験を積み重ねられるため、飼い主さんに対する評価も上がり、よりよい関係を築く要因となります。
5.自分と猫の「ちょうどいい幸せ」を考えながら行動する
愛猫を幸せにできる人は、常に自分と猫の幸せのバランスを考えながら接しています。
記念日などに愛猫にかわいい服を着せて写真を撮れば、飼い主さんには楽しい思い出になるかもしれません。
が、普段服を着ることに慣れていない猫が嫌がっているのに、そのままでいるのは飼い主さんの自己満足に過ぎないのです。
一方、手術後の傷口保護や舐め壊しの防止、シニア猫の防寒服などは、飼い猫の健康を守るために飼い主さんがサポートできることです。
この場合は出来る限り着用させておくほうが安全なことが多いのです。
猫を飼っていると、通院や投薬など猫の生活の質を上げるためにつながることを無視できません。
どこまでやるか、どのような方法でやるかなど、猫ができるだけ嫌がらない方法を模索することも必要です。
一般的に飼い主さんがどのような行動をとるのかについては、飼い主さんと愛猫との信頼関係が100%だと言えるでしょう。
この行動は誰のためにしているのか、ほんとうに必要かどうかを、愛猫とよく話し合って決めていきましょう。
そうすることで、愛猫が心身ともに満足を得られることになるのではないでしょうか。
まとめ
そして、猫は自分が暮らす環境をとても重要視します。
生活環境を整えて、猫が快適な暮らしをおくれるようにすることは、飼い主としての責任ともいえるでしょう。
さらに猫を幸せにするためには、家族としてのスキンシップやお話を大切にすること、遊びやしつけにもそれぞれの猫が持つ習性や特性を尊重することです。
猫が幸せを感じているときは、ほかの猫や動物にも比較的友好的に接触する傾向にあり、これは飼い主さんに対しても同様です。
猫には個体差がありますので、あなたの愛猫と日々じっくり向き合ってみることが何より大切です。
愛猫が喜ぶことをたくさん行うことによって、結果的に飼い主さんも猫も幸せを感じることでしょう。