日頃から気にせず使用している日本語は、世界的にも使い方が難しい言語と言われています。よく使う言葉の中には、実は誤って使っているケースも多く、社会人として誤った使い方は正すべきでしょう。
また「言霊」というように『言葉』には霊魂が宿ると言われるほど強い影響力を持ちます。
発した言葉によっては、相手を傷つけたり不快にすることもありますし、自分の印象が悪くなることもあるため、普段から使う言葉には気をつけなければいけません。
★ 印象が悪くなる使うべきでない『言葉』とは
使うべきでない言葉1.否定的な係助詞
使うべきでない言葉2.諦めを意味する係助詞
使うべきでない言葉3.「ご苦労様」
使うべきでない言葉4.「なるほど」
使うべきでない言葉5.「疲れた」「忙しい」
★ まとめ
ここでは、多くの人が何気なく使いがちな言葉の中で、使うべきではないものをご紹介します。
日常的に使う言葉は数あれど、実は誤った使い方だったり、気づかないまま相手にネガティブな印象を与えたりすることがあるので、使い方には十分注意したいものです。
使うべきでない言葉1.否定的な係助詞
商談や面談をしている時、些細な会話の中で意見が衝突することはよくあります。
その際、会話の頭に「だって」や「でも」といった否定的な係助詞を使う人も多いのではないでしょうか。
この「だって」「でも」という言葉は、相手に無意識に不快感を与えたりネガティブな印象を与えていることが多く、言われた側は「強く反発された」という印象を受けます。
大人として円滑で穏便なコミュニケーションを取るためにも、「だって」「でも」は使わず、別の言い方で意見を述べるよう意識しましょう。
使うべきでない言葉2.諦めを意味する係助詞
何かをしようとする時、あるいは話し相手が新しいことを始めようとした時など、「どうせ」という係助詞を頭に置いてはいけません。
「どうせ」という言葉は、会話の流れを一気にネガティブな印象にしてしまうので控えるべきです。
自分に対しても「どうせやっても仕方がない」と言ってしまうと、その瞬間に気分が下がり、本当に自分ができないと自己暗示がかかってしまうことも多くあります。
また、相手に対して「どうせ~しても…」とやる気を消失させるような話し方をしてしまうと、相手の気分が下がってしまうだけでなく「自分を見下しているのでは」という印象を与えかねません。
さまざまな悪影響を及ぼす恐れがあるため、「どうせ」という諦めや見下すような言い方は控えるべきでしょう。
使うべきでない言葉3.「ご苦労様」
会社内だけでなく、在宅中に荷物を配達してくれた運搬業者の方などに「ご苦労様でした」「ご苦労様です」という言葉をかけたことはありませんか。
純粋に労いの言葉としてかけることも多いのですが、実は失礼に感じる方もいることをご存知でしょうか。
「ご苦労様」という言葉は、目上の人間が目下の人間を労う際に使う言葉です。
その言葉を丁寧にしてみても目上の人や自分に良いことをしてくれた相手に対して使用してしまうと、相手から見下されているのでは、と勘繰られる可能性があります。
そんなに気になるものか?と思われるかもしれませんが、これはビジネスマナーとして知っておくべきです。
実際に「引っかかる」という方もいるので「ご苦労様」という言葉を目上の人などに使うことは避けましょう。
使うべきでない言葉4.「なるほど」
相手の話を聞く際、つい「なるほど」と相槌を打ってしまう方は気を付けましょう。
「なるほど」という言葉自体は、明確なマナー違反と規定されているわけではありません。
しかし、相手の意見に上から同意しているように聞こえるため、「生意気だ」「態度が大きい」と捉えられてしまう可能性があります。
実際「なるほど」には、相手の意見を評価した上で同意するという意味が含まれているため、態度が大きい、失礼だと思われるポイントになっていると考えられます。
同じような理由で「たしかに」という使われがちな相槌も避けた方が良い言葉に該当するでしょう。
使うべきでない言葉5.「疲れた」「忙しい」
心が疲れている時やバタバタしている時、つい「疲れた」「忙しい」という言葉を使っていませんか。
この言葉を使うことで、気持ちがより沈んでしまったり、考えを整理しずらくなったりする、いわば『自己暗示』にかかる恐れがあります。
実際、声に出して「疲れた」と言うと、本当に気持ちも体も疲れたような気分になりませんか。
「忙しい忙しい」と忙しい時に使うと、余計に心が乱される気分になることも多いでしょう。
言葉には不思議な力があり、実際に口に出した言葉がその人の気分や疲労感を上下させることがあります。
ネガティブな言葉はなるべく口に出さず、ポジティブな言葉に変換して発するべきでしょう。
まとめ
会話の際は、なるべく自分や周りにプラスの感情をもたらすポジティブな言葉を意識的に使うようにしましょう。