猫は4つ足歩行をする動物なので、負担量からみれば人間ほそには肩が凝りやすいとは限りません。
しかし、寒さや運動不足で活動量が減ったり、血の巡りが悪くなると肩がこる可能性があるようです。
今回は、猫の肩こりについてご紹介します。
ストレスは人間と同じで、猫の肩こりの原因となります。
ストレスがかかると、交感神経が刺激されて血管が収縮します。
すると血行が悪くなり老廃物や疲労物質をうまく排出することができなくなって、肩こりが生じるのです。
猫のストレスの原因は環境や孤独感などさまざまですが、なるべく猫にストレスがかからないようにリラックスできる環境を用意してあげましょう。
2.加齢
加齢も肩こりの原因の1つです。
猫も歳を取ると、筋肉が老化し代謝が悪くなります。
そのため全身に疲労が溜まりやすくなり、肩こりの原因になるのです。
猫のシニア期は一般的に7歳くらいからといわれているので、その年齢に達した猫は肩こりが生じやすいと思っていいでしょう。
3.重い首輪
飾りがたくさんついているものや重量のある素材を使った重い首輪を長時間付けると肩こりの原因になります。
首輪の重さは猫の首に負担がかからないように、なるべく軽いものを選んであげましょう。
体重の4~5%までの重さにしておくのが目安です。
それ以上の首輪を付けている猫は肩こりが生じやすい状態であると思ってください。
4.運動不足
猫が加齢などによる運動不足が生じると、同じ姿勢でいることが増えるため、筋肉量が減ったり血行不良になったりして、肩こりの原因になります。
特にシニア猫や病気の猫は運動不足に陥りやすいので、無理に運動させる必要はありませんが、代わりにマッサージなどで体をほぐしてあげるようにしましょう。
5.肥満
肥満になると運動不足にもつながり、重い体重を支えるために前足に負担がかかります。
その結果、肩こりの原因になることがあります。
また肥満は肩こりだけでなく、糖尿病や心疾患など病気のリスクも高まり、猫にとってはいいことががありません。
そのため、もし猫が標準体重を超えている場合は、ダイエットが必要かもしれません。
かかりつけの病院で定期的にチェックを受けましょう。
人と同じように、猫の肩こりにもマッサージは効果があります。
猫をマッサージするときは、肩甲骨前にあるくぼみや前足の肩関節外側にあるくぼみを押してあげたり、首の後ろの肉を優しくつまんで揉んであげましょう。
マッサージは肩こり解消だけでなく、愛猫とのスキンシップにもなるのでおすすめです。
ただし猫が嫌がるようなら、無理に行う必要はないので、猫の気分に合わせて、時々マッサージをしてあげましょう。
2.部屋のレイアウトを工夫する
キャットタワーなどを置いて上下運動ができるようにしたり、窓の外の風景を見ることができるようにしたり、部屋のレイアウトを工夫するのも肩こり解消法のひとつです。
やはり猫にとって運動不足やストレスは肩こりの原因になりやすいです。
なのでそのような状態にならないために、猫が過ごしやすくなる部屋に整えてあげることで肩こりの予防につながります。
3.体重を管理する
愛猫が欲しがるままにご飯やおやつを与えていませんか。
飼い猫を思うのであれば、体重はしっかり飼い主が管理しましょう。
もし標準体重を超えているのであれば、ダイエットをするべきです。
まずはおやつをやめて、適度な運動から始めます。
ごはんの量は適量を自分で計算することもできますが、単純にフードの量を減らしても、猫の健康を害することもあるので注意しましょう。
やはり、一番おすすめなのは獣医師と相談することです。
愛猫に元気で長生きしてもらうためには、食習慣と運動は切り離せない問題ですから、専門家の意見やアドバイスを積極的にとりれましょう。
まとめ
猫は言葉で飼い主さんに肩こりを訴えることはできません。
愛猫の様子を見ながら、今回ご紹介した肩こりの原因に当てはまるものがありそうなら、定期的にマッサージなどを行ってあげるときっと喜びますよ。