人間がいびきをかく原因は、主に咽頭が狭まることによって起こるといわれており、「グーグー」や「ピーピー」、「クークー」といった音がいびきに分類されます。
猫のいびきは、人間とは違い鼻の内部の鼻腔が狭くなることによってかくようです。
今回は、原理は違うとはいえ、猫がいびき音を立てる理由について詳しく見ていきたいと思います。
猫は非常に警戒心の強い動物ですが、安心できる環境ではリラックスして眠ることによって、いびきをかきやすくなるといわれています。
そのため、鼻水などの症状もなく、気持ちよさそうに寝ていて小さな音でいびきをかいているのであれば、単に鼻腔が狭まることで鳴っている可能性が高いでしょう。
また、いびきの音量としては寝息と同じくらいから、やや大きいくらいの音量であれば、特に心配する必要はないと言われています。
2.体質から
肥満気味の猫は、人間の場合と同じように、脂肪によって気道が狭まって、睡眠時の呼吸が制約されることがあります。
そのため、肥満がいびきの原因になっていることは十分に考えられます。
肥満の基準は猫種や個体によって差があるので、愛猫に合わせて適切な食事や運動をすることが肥満防止につながるでしょう。
また、鼻炎などのアレルギーを持っている猫の場合も、鼻腔が狭くなっていびきをかくことがあります。
3.猫種から
エキゾチックショートヘアやスコティッシュフォールド、ペルシャ、ヒマラヤンといった、俗に「鼻ペチャ」と呼ばれている鼻が短い猫種は、鼻腔が狭くなりやすく、いびきをかきやすいと言われています。
また、鼻が短い猫種は、鼻腔だけでなく鼻の入り口も狭い特徴があるので、空気を取り入れる他の猫種よりも量が少ないと考えられます。
寝ているとき以外にも運動するとすぐに呼吸が苦しそうになったり、暑いときには口呼吸をすることもあるため、鼻が短い猫種を飼っている方は、愛猫の呼吸に気を配ってあげることが大切です。
まとめ
猫がいびきをかく理由を振り返ってみると、
・安心しているから
・体質から
・猫種から
の大きく3つの理由があるようです。
愛猫が気持ちよくいびきをかいて眠っているのを眺めているだけで、飼い主さんのメンタルも癒されるはずです。