しかし、面倒だからといって汚れたままずっと放置していると、不快な悪臭が発生したり、汚れが落ちにくくなったりする恐れもあります。
毎日キッチンで大活躍している電子レンジも見て見ぬふりをしていたい掃除が面倒な場所のひとつです。
今回は電子レンジにつく汚れの特徴や掃除のポイントをご紹介します。
電子レンジの主な汚れは、食品をチンして温めたり、食材を調理や下処理するときに付着しやすい、「飛び散り汚れ」が原因です。
この汚れが積み重なってにおいの原因となります。
「汁物を温めているときに吹きこぼれてしまった」
「揚げ物を温めていたら、破裂して庫内に衣が飛び散ってしまった」
などといった経験をしたことがある人も多いと思います。
特に、ラップをせずに食品を調理する場合は、食材から水分や油が出て、庫内が特に汚れやすくなります。
また、電子レンジの設定時間を長くしすぎて、容器や食品などが焦げついてしまうことでにおいが発生するケースもあります。
飛び散った汚れを放置したまにしておくと、さまざまな食材が混ざった複雑なにおいになり、汚れもにおいも取れにくくなっていきます。
そして、庫内を汚れたまま放置し過ぎたり、水分がたくさん出た場合にすぐ扉を閉めてしまうと、庫内の環境が悪化して、使用頻度や条件によっては雑菌臭が発生することも考えられます。
電子レンジの掃除をする際に、特にチェックすることが推奨される汚れや部分があります。
それは、次に挙げる4カ所。
お家の電子レンジの現状はどうなっているのかチェックしてみましょう。
1.ターンテーブル、加熱台
食品を直接置いて加熱するターンテーブルや加熱台は、こぼれた食品や液体などで非常に汚れやすい場所です。
ターンテーブルは台所用の中性洗剤で洗って水で流した後、よく乾かしましょう。
加熱台に直接置くタイプの電子レンジも同様です。
汚れが取れにくい場合は、薄めた台所用の中性洗剤を含ませたクロスで拭いてから、固く絞ったクロスで洗剤を拭き取ります。
それでもなかなか落ちにくく頑固な場合は、カップに水を入れて加熱し、水蒸気を発生させ、そのまましばらく扉を閉めたままにして汚れを緩めます。
その後、同様にクロスで掃除をすると汚れが取れやすくなりますよ。
2.庫内
庫内は四方に破裂した食品のカスや油が飛び散って付着しやすい場所です。
サイド、奥、上部を、加熱台と同様の方法で丁寧に掃除しましょう。
電波出口のカバーに汚れが付着していると焦げの原因になるので、クロスで丁寧に拭き取っておきましょう。
3.扉
扉も庫内同様、食品のカスなどが飛び散って付着しやすいところです。
掃除の方法は庫内などと同じですが、庫内が覗けるように一部ガラスになっている部分は、メラミンスポンジなどの研磨剤を使用しても大丈夫です。
4.吸気口・排気口
電子レンジの裏側、吸気口や排気口にほこりがたまっていないかも確認しておきたいところ。
ほこりが多いと換気できず、においがこもりやすくなります。
定期的に、吸気口や排気口のほこりを乾いた布やハンディーワイパーなどで取り除いておきましょう。
きれいで清潔な電子レンジを保つためには、やはり、日頃から小まめに拭き掃除をするのが一番。
使うたびに毎回拭きとるのが理想的ですが、においが強めの食品を調理したり、液体をこぼしてしまったりしたときには特に、水拭きで早めに対処して、扉をしばらく開けて乾燥と換気をすれば、大抵は「ずっときれい」を保つことができます。
水分の多い食品を調理すると、庫内に水蒸気が発生して水滴がつくので、その際はすぐに扉を閉めずに、庫内の水分を飛ばす時間をもうけるようにしましょう。
また、掃除の際には、庫内を傷つける恐れのある硬いたわしや、研磨剤の使用は控えましょう。
それと意外かもしれませんが、電子レンジの間違った使い方は、掃除の手間や回数を増やすだけではなく、非常に危険なケースに発展する場合もあるので注意が必要です。
加熱をし過ぎると食品が飛び散り、庫内が汚れてしまうのはもちろんですが、水分の少ない食品が過熱状態になると炭化して、最悪の場合発火してしまう危険性もあります。
庫内の掃除をおろそかにして汚れをため過ぎ、電波が繰り返し当たった汚れが炭化して、発火するケースも報告されています。
まとめ
購入した時に丁寧に取扱説明書を読んで、電子レンジに使える容器や破裂しやすい食品などを知っておくことも大切なようです。
「汚れたらできるだけ早めに拭く」「食品は加熱し過ぎない」「庫内の換気に気を配る」ということを心がけてくださいね。