猫を飼っている方には、その賢さをふだんの行動から目の当たりにしたこともあるかもしれませんが、一緒に生活していると猫の頭の良さをうかがい知ることは度々あります。
今回は、猫の知能の高さがあらわれている5つの行動を具体的にご紹介したいと思います。
猫は、自分がやった何かの行動の結果として「得」をしたと覚えると、その行動を記憶して同じ行動を繰り返すようになります。
例えば、ゴハンが欲しかったり遊んで欲しかったりするときに鳴いて要求をするのは、以前そうすれば願いが叶った体験を覚えているからです。
「損得」を考えて行動ができるのは、猫の知能が高い証拠といえるでしょう。
2.真似をする
猫は野生時代から、子猫のときに母猫の真似をして、狩りの手法や身の守り方を覚えてきました。
人と一緒に生活をしている現代の飼い猫も、人の行動を見て真似をするような行動をとります。
飼い主さんが引き出しを開けるところを見て、自分でも開けられるようになったり、ドアの開け方を覚えて自分で出入りできるようになったりするなどです。
これも、知能の高さゆえの行動でしょう。
3.正体のわからないものを調べる
猫は、自分のテリトリー内に正体のわからないものを見つけると、通常はまず距離をとって様子を見ます。
その後、耳、鼻、ヒゲなどをフル活用してその物体の正体を調べ、安全だとわかればさらに近寄って触りながらより詳しく調べるのです。
これは、自分の行動範囲内にあるものの安全性を確認する行為で、猫の知能の高さを示しています。
4.我慢をする
飼い主さんが猫に投薬をする場合に口の中を無理やり開いて指を入れたとき、猫が噛まずに押し出そうとしたり振り払ったりすることはありませんか?
本来、動物なら本能的に噛みたくなるはずですが、このシチュエーションで噛まないのは、猫自身が「噛んではいけない」と判断し、我慢しているのです。
この行動は、知能の高いごく一部の動物にのみ見られるもので、いわゆる「理性」の一種といえるでしょう。
5.空間認知能力が優れている
猫がたやすく行っているように見える「高いところに飛び乗る」「障害物を回避して速く走る」などの行動は、高い身体能力だけでなく、空間認知能力が必要です。
この能力に関していえば、猫は人の3歳児どころか、大人と比べても優れています。
空間認知能力は、脳の中でも原始的な小脳と関係しており、成功と失敗の体験を積み重ねながら磨かれていくと考えられているのだそうです。
まとめ
実際に猫を飼育していると、猫の賢さを実感するシーンに出会うことが多いのでしょうね。
飼い猫観察する際は、ぜひ知能の高さを意識してみてください。
もしかしたら、今までと見え方が変わってくるかもしれませんよ。