長年勤めあげた会社の去り際は気持ちよくありたいもの。
定年を迎えるために、引き継ぎでやるべき4つのことを見ていきたいと思います。
今回は、定年退職前の「引き継ぎ」でやるべき4つのことをご紹介します。
★ 定年退職前の「引き継ぎ」でやるべき4つのこと
1.業務内容を洗い出す
2.引き継ぎ資料を作成する
3.業務の進め方や進捗を後任者に伝える
4.取引先に挨拶する
★ 引き継ぎで自分の価値観を押しつけないように
★ まとめ
1.業務内容を洗い出す
自分の業務内容の棚卸しができていないと、その後の引き継ぎがスムーズにいかないことがあるので、まずは業務内容を洗い出すことが大切です。
自分が見て理解できる程度で問題ないので、Excelなどに業務内容をリストアップしておきましょう。
2.引き継ぎ資料を作成する
定年退職した後は基本的に会社に行くことはなく、後任者が不明点について質問するのが難しくなるため、後任者が1人で業務を進められるようにマニュアルを作成する必要があります。
マニュアルは業界や職種などによって異なりますが、業務の目的や内容、進捗状況、取引先名、取引先の担当者の連絡先などをまとめるのが一般的です。
また、引き継ぎ資料を作って形に残すことで、引き継ぎ漏れを防げるというメリットもあります。
3.業務の進め方や進捗を後任者に伝える
引き継ぎマニュアルを作成したら、後任者に渡すだけでなく、口頭で業務の進め方や進捗を伝えることも必要です。
口頭で伝達すると、マニュアルには書ききれなかった細かい情報を思い出すこともあります。
たとえば、各業務で起こりうるイレギュラーな事態や、取引先の担当者の性格や嗜好、クセなどです。
余裕があれば後任者と一緒に業務を試してもらって、問題がないか確かめておくと安心です。
4.取引先に挨拶する
取引先とやり取りする部署にいた場合は、定年退職することやこれまでのお礼、後任者などを伝えないまま退職すると、今まで築いてきた信頼関係を失ってしまうかもしれないので、挨拶をしっかりしておきましょう。
今後の取引をスムーズに行うためにも、後任者と一緒に挨拶に行くのが望ましいが、どうしても都合が合わないときは、電話やメールなどでしっかりと伝えたいものです。
引き継ぎのときに、自分のやり方が正しいと思い込んで押しつけようとすると、後任者から煙たがられるかもしれないので注意が必要です。
経験の豊富な定年退職者ほど、自分の仕事の進め方にプライドを持っており、それが正しいやり方だと押しつける傾向があります。
しかし、今でもその進め方で上手くいくとは限りません。
また、引き継ぎをするときに、いつの間にか若いときに成功したエピソードなどの自慢話をしてしまうケースもあります。
このような自慢話も、後任者から距離を置かれる原因となるので気をつけたいですね。