そこまで自分を嫌いにならなくても、胸に手を当てて考えてみみると、誰にでも「もう少し他人に優しくできたはず」という瞬間があるものです。
たとえば、車を運転中に割り込まれて思わず罵声を浴びせたことがあったり、ジムで最後にトレーニングしようと思っていたマシンを誰かにとられて、憎悪を抱いたこともあるかもしれません。
今回は、ほんとうに優しい人間になれるための4つのポイントをご紹介します。
★ 良い人になる4つのポイント
1.人の言動は善意に受け取る
2.人の噂話はしない
3.見返りを期待しない
4.人を許す
★ まとめ
もっと優しい人間になりたいと思っているのなら、そうなることはあなたが思うほど難しいことではありません。
優しさは、慈善団体への寄付や笑顔を振りまくことだけではないのです。
もう少し思いやりがある人間になりたいと思うのであれば、周りの人に共感する練習をしていきましょう。
そのために押さえておくべき4つのポイントをご紹介します。
これらを抑えておくことで、もう感情的に誰かに罵声を浴びせることはなくなるでしょう。
1.人の言動は善意に受け取る
親切な人間になるために重要なポイントとして、特に重要なのは、人の言動を善意に解釈することです。
誰かの言ったことややったことが、どういう意味を持つのかはっきりしないときは、まずはプラスに受け取るのです。
周りの人すべてが、利己的で浅ましい思惑があり、それ基づいて行動しているのだと考えるのではなく、素直に善意から出ている行為だと仮定してください。
相手を避けたり、ぶっきらぼうに返事をしたり、時折あざけるような顔を見せるような「受動的攻撃行動」をとるかわりに、心を開いて敬意を示し、疑いの目で見ないようにしましょう。
このあなたのリアクションによって、結果として相手にもそうした振る舞いをさせるという効果もあります。
何事にも疑心暗鬼になると、身も心も消耗します。
相手を信じることで、心に余裕を持てるようになるのです。
2.人の噂話はしない
嫌な人間にならないための重要なヒントとして、その場にいない人に敬意を払うことが挙げられます。
言い換えれば、その場にいない人の噂話はしないということです。
私たちの精神生活の安定には、自分の無慈悲さの証でもある他人を侮辱する言動ほど有害なことはありません。
言った本人が嫌な気分になるのはもちろん、言われた当人も惨めな思いをします。
また、パーティーでお酒が程よくはいると、自分の思っていることを大っぴらに表明したくなるものですが、こういう状況ではたいていの場合、沈黙を保つほうが得になります。
得になるというのは、良い人だと思われるという意味です。
誰かのことを悪く言えば、いじわるで、無駄口をたたく人間だと思われてしまいます。
お酒を飲んでいるときには、特に気持ちを吐き出せばスッキリしますが、吐き出すとしても自分でやってしまってはいけません。
必要があるなら、ほかの誰かにさせればよいのです。
ぶっちゃけ話に耳を傾けているだけでも、いくらかの効果はあります。
きっと誰かが、あなたが密かに思っていたことを代弁してくれるはずですから。
3.見返りを期待しない
良い人になるには見返りを期待しないことです。
自称「良い人」である大多数の人は、他人に親切にすれば、お返しがもらえると考えています。
人に親切にするのは、報酬や好意で報われることを期待しての行為になってしまっているのです。
ほんとうに優しい人でありたいのなら、善行に見返りを期待してはいけないということです。
なぜかというと、見返りを期待するという気持ちはうわべだけの優しさになるからです。そういう人達は結局のところ、他人や他人がしてくれることに、物質的な価値を見ているだけにすぎないということなのです。
「暗黙の契約」の誤りに陥ることなく、先にどんな得が待っているかを考えずに、善行を行うようにしてください。
凡人には簡単なことではありませんが、見返りを期待しないことは、嫌な人間にならないためには非常に重要なポイントです。
4.人を許す
他人の言動を可能な限り善意に受け取るのと同じように、誰かが間違いを認めたときは、いさぎよく許すことです。
執着を手放せない人間にならないように気を付けなければなりません。
恨みつらみを抱え込むと、感情的に行き詰まり、相手と良好な関係を築けなくなります。
もちろん許したからといって、仲直りをする必要はありません。
許すことと仲直りは同じ意味ではないからです。
許しとは、執着を手放してお互いを尊重するということです。
相手は冷淡で無情だった元恋人かもしれません。
そいつは実際にとても嫌なヤツだったのでしょう。
つまり、あなたが元恋人を恨むのはまったく正当なことなのです。
どうしても吹っ切れないなら、それはそれでOKだと自分を許してあげましょう。
ただ、可能なかぎり恨みつらみは捨てていくようにしましょう。
許したとしても、親友になる必要はまったくないのですから。
まとめ
人間は感情の動物だとシェイクスピアが言ったように、素面の時には隠せていたこともお酒が入ると誰かの悪口を大っぴらに言いたくなったり、自分の虫の居所が悪い時には誰かに当たったりすることもあるものです。
感情的に誰かを罵ってあとで後悔することのないように、優しい人間になるためのポイントをおしっかりおさえておきましょう。