私は、先代の猫が自分で食事量を調整できる賢い子だったので、毎日水は取り替えるものの、ドライフードは出しっぱなしで、減ってきたら追い足すというとんでもないことをしていました。
今の子たちも同じように与えていたのですが、先代のようにメス猫は自分で食べる量を調整してくれたのですが、オス猫はあったらあっただけ食べつくしてしまう子で、やはりと言うか当然というか、糖尿病をっ患ってしまう事態に…。
飼い主として猛省しました。
今回は、飼い猫に与える食事の一日の回数や量はどれくらいが適切なのかを掘り下げてみたいと思います。
猫によって個体差がありますので、一概に食べる頻度や量を決めるわけにはいきませんが、実は一日の食事回数を分けることにはメリットがいくつかあるのです。
自分の飼い猫にはいったい何回ぐらいが適切なのだろうと悩んでいる飼い主さんは、下記の回数に分けて与えるメリットを参考にしてみてください。
メリット1.嘔吐を軽減しやすい
一度にまとめてたくさんの食事を食べてしまうと、嘔吐を起こしやすくなる猫もいます。
何回かに分割して食事を与えるようにすると、このような嘔吐を減らすことができる可能性があります。
せっかく食事を与えてたくさん食べてくれたのに、嘔吐することも多いかもしれないと感じる場合は、一度に与える量を減らして、回数を増やしてみるのもおすすめです。
メリット2.新鮮な食事をこまめに与えられる
一度にまとめて食事を与えられていても、実際は気が向いた時に時間をかけて何度もゆっくりと食べる猫は多いようです。
飼い主にとって、まとめて与えるのは楽でいいのですが、猫にとっては時間が経つにつれてフードが空気に触れて酸化が進んでいき、鮮度がなくなり美味しくなくなってしまっていることもあります。
複数回に分けて食べ切る量の食事を与えるようにすれば、鮮度の高い食事を何度も飼い猫が食べることができるので、猫の食欲にとっても良い傾向になります。
メリット3.猫の習性に合っている
そもそも猫は一度に大量の食事をまとめて食べるという習性は持っていません。
たくさんの食事を一度に食べてしまう食いしん坊な猫もいますが、本来の猫は「外で獲物を狩って食事を得る」といったハンター的な習性があります。
一度きりの狩りで大量の食事を入手できるケースは珍しいため、猫は一日のうちに何回も狩りを行なってお腹を満たしていく本能を持っているのです。
そのため、飼い猫でも複数回に分けて食事を与えるのは、本来の猫の食事リズムに合っているともいえるでしょう。
では、猫にとっては、そもそも一日の「食事回数」をはじめ、どのくらいの量を食べさせるのがベストなのでしょうか。
一般的によく言われているのは、一日に3~4回、成猫になったら2~3回が適切とされており、食事を与える参考として、子猫の時は一日で体重×200カロリー分、成猫なら一日で体重×70~80カロリー分の食事を与えるように表記されているフードが多いです。
もちろん猫の年齢や体格、性別、生活環境などによって適切な食事回数や量は変わってきます。
愛猫の食べ具合やフードに記載されている給仕量などを参考にしながらBCS(ボディコンディションスコア)も確認して、その猫に適切な食事を与えていきましょう。
猫は個体差が大きいため、統計的な平均体重はあるものの、一概に計算式などで適正体重を算出することができません。
人間の場合は、BMI値(体重kg÷身長Mの2乗)などで計算しますが、これも実は身長と体重だけで計算するため、骨太の方や筋肉質の方は数値が大きめ(太り気味)に結果が出ます。
飼い猫の適正体重は、動物病院で、種類、大きさ、性別、筋肉や骨格など複合的に見て判断してもらいましょう。
判断基準としては、獣医師さんの経験則に基づく感覚だけではなく、ボディコンディションスコア(Body Condition Score)という5段階の評価基準があります。
あご、くび周り、肋骨、おなか、腰回り、しっぽの脂肪のつき方やくびれなどを確認して判断します。
BCS4以上なら、ペットフードの量やおやつの与え過ぎ、あるいは運動不足の可能性が高いです。
人間と同様、猫の肥満も様々な病気の原因になり、足腰への負担増加から関節炎を引き起こしたりもします。
反対に、BCS2以下の結果の場合、成長にあっていないペットフードだったり、何らかの原因による消化不良なども考えられます。
たくさん食べているのに痩せている場合は病気の可能性もありますので、一度かかりつけの動物病院で検査されることをお勧めします。
まとめ
しかし、与え方としては、一度にまとめて与えるよりも、何回かに分けてあげたほうが猫の食生活にも良い影響を与えるようです。
大切な猫の食事のペースや体重、年齢などをきちんと考えたうえで、その時の適切な量と回数で毎日の食事を与えるように意識していきましょう。