多少脚色を加えるだけならば大きな問題ではないのですが、それが誰かに悪影響を与えたり、振り回す結果となったりする場合はスルー出来ない問題です。
実際、友人や職場の同僚などの虚言癖に翻弄されて嫌気がさしている…と感じている人もおられるでしょう。
特に仕事上では、ミス頻発の原因にもなりますし、進捗が遅れてトラブルになるなど、良いことは何もありません。
大多数の人は、信用問題に関わる、どうせバレる、積極的に嘘をつく理由がない、と嘘をつくことにためらいを感じるものです。
それでもなお平気で嘘をつける人間が一定数存在することも間違いないのです。
そこで今回は、平気で嘘をつくことができる人に、特別な心理や特徴があるのかについて掘り下げてみようと思います。
平気で嘘をつく人たちは、いったいどのような心理を働せているのでしょうか。
その特徴や共通点として、気づいたことを5つ挙げていきます。
1.現実より自分を良く見せたい心理
平気で嘘をつく人たちは、自分をより良く見せたい、他の人から尊敬の眼差しを集めたい、注目されたいなど、自尊心が高いという共通点を持ちます。
他の人よりも常に優位なポジションにいたいという心理も強く働くため、会話の中で自分よりも他の人が優位だと感じると、嘘をついても自分がより優れているかのように見せようとします。
2.自己保身をの心理
誰よりも自分の立場が常に優位であるようにというプライドの塊のような考えを持っているため、立場が悪くなることを極端に恐れるという特徴があります。
職場や人間関係の中で自分の立場を悪くしないために、失敗した際にも急遽その場で嘘をついて逃れようとしたり、最悪の場合、他人に責任転嫁することさえあります。
基本的に平気で嘘をつく人は、自己中心的な考えの持ち主なのです。
3.強い承認欲求と注目されたい心理
平気で嘘をつく人たちは、一般的な人よりも承認欲求が強いのですが、その欲求が働く原因として、周囲の注目を集めたい、もっと自分に注目してほしいという心理が強く働いています。
SNS上の投稿で見栄を張るだけでは収まらず、普段の実生活の会話や振る舞いのなかにも現れてしまうのです。
嘘をついてでも周囲の注目を集めて、羨望の眼差しを受けたいという心理が働いています。
4.その場しのぎの心理
日頃から自分の立場を悪くしたくないと強く思っているだけに、実際にそのような状況に陥った際に、その場凌ぎの嘘をついて難を逃れようとします。
基本的にその場凌ぎでついた嘘は、後になって辻褄が合わなくなったり、あらが目立ったりすることが想像できます。
多くの人は、あらかじめこのような状況を予測できるため、嘘で逃げずにしっかり自分のミスを受け止めて正面から対処するのです。
しかし、平気で嘘をつく人たちは、その後のことを考える能力が低いため、とりあえずその場だけ逃げられればいいと考える傾向が強いようです。
後々トラブルになっても、時間が経てば忘れてしまい、また嘘を平気でつくようになってしまいます。
5.嘘をつくことへの罪悪感がない心理
一般的な観点として、人間が「嘘をつくことへの罪悪感」を持っていると考える人は多いでしょう。
しかし、平気で嘘をつく人は、そもそも他人に嘘をつくことを悪いとは思っていません。
嘘をつくことに慣れきっているため、嘘をつくこと自体を器用に生きる生活スキルの一環という程度にしか思っていない可能性があります。
なので少しも罪悪感を抱くことがなく、息を吐くように平気で嘘をつくことができるのです。
そこには他人を思いやる気持ちや周囲に迷惑をかけてはいけないという配慮はまったく見られません。
あくまで自己中心的な考えで横暴に振る舞う態度は、サイコパス的な要素も含まれていると言えるでしょう。
周囲に平気で嘘をつく人がいると、その虚言癖に巻き込まれてとばっちりを受けてしまうことがあり、そんな状況に辟易している人もおられることでしょう。
そこで、平気で嘘をつく人と上手に付き合うために、以下のポイントを頭の片隅に入れておくとよいでしょう。
・基本的に相手の話は信用せずに受け流す
・適度に距離を置き積極的には関わらない
・話は真摯な態度で聞かない
・嘘によって悪影響が生じる役割は任せない
・話の内容が信用できないという態度をちらつかせる
基本的に平気で嘘をつく人の話は信用せず、適当に距離を置きつつ会話は受け流すくらいでいいのです。
真摯な態度で話を聞くと、相手に都合よく騙されてくれる人という印象を与えてしまうため、さらに深い繋がりを求められてしまう恐れがあります。
また、ビジネス上の関係であれば、嘘によって損害や大きなトラブルを招くリスクが考えられるため、このような事態を回避するためにも、重要なポストは任せず、トラブルが起きても対処しやすい役割を与えるなどして、未然にトラブルを防ぐことが肝要です。
まとめ
絶縁しても問題がない相手であれば、思い切って誘われても断るようにし、関係を断つ方向へと動くのも今後のためになるでしょう。