この時期に作りたくなるのが炊き込みご飯。
新米で炊いた炊き込みご飯が食卓に出てくると、一気に華やかになりますね。
私の住む地域では「かやくご飯」とも呼びますが、季節の旬の食材を白米と一緒に炊き上げるごちそうご飯です。
炊飯器を開けるときの、ちょっとわくわくした気持ちとは裏腹に、調理の仕方によっては、あまりうまく炊けなくて…と悩んでいるという方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、炊き込みご飯をワンランク上の仕上がりにするための工夫をご紹介したいと思います。
今回ご紹介する炊き込みご飯をおいしく仕上げるためのヒントは、誰でも試せるものばかりですので、ぜひトライしてみてください。
1.調味料を入れたらすぐに調理を開始すること
炊き込みご飯を作るときは、炊飯器に調味料を入れたらすぐに炊飯を開始しましょう。
調味料入りの水は、お米が吸水することができないため、時間をあけて炊飯を始めるとご飯に芯が残りやすくなります。
また、炊き込みご飯の具はあらかじめお米に混ぜ込まないこと。
混ぜてしまってから炊飯をスタートすると炊きムラができやすく、これもまたお米に芯が残る原因になります。
2.調味料に野菜を漬け込んで炊くこと
お米を研いで吸水している時間に、炊き込む食材の葉物野菜や根菜をあらかじめ切っておき、ジップロックなどで調味料の中に浸しておきます。
野菜が調味料を吸うことで、炊き上がったときに具にしっかりと味が付きやすくなります。
野菜嫌いな子どもでもしっかり味が含まれていることで食べやすくなり、苦手野菜の克服のきっかけになるかもしれません。
3.魚介の具は炊いている途中で投入すること
魚介類を炊飯の最初から投入し、長時間熱を加え続けると身が固くなってしまいます。
身をふっくら柔らかく仕上げたいのであれば、炊き込みご飯を仕上げる途中に入れるようにするのがおすすめです。
炊飯途中で魚介を入れられないのであれば、失敗しにくい身がぽさつかない秋鮭などをって最初から炊き込むことも可能です。
土鍋や鍋で炊き込みご飯を作る場合は、あらかじめ別に魚を焼いておいて、炊き上がって蒸らす前に投入すると、香ばしい香りが楽しめますよ。
炊き込みご飯を作るときは、以下のような注意が必要です。
・普通の炊飯時よりも水分は少なめにすること
・調味料を入れすぎないこと
・炊飯器が炊ける容量をオーバーしないようにすること
・具を入れすぎないこと
具を多く入れすぎると、お米とのバランスが取れなくなり美味しい炊き込みご飯にならなくなります。
水分調整も難しくなるので、具の量はほどほどにしておきましょう。
また、水分を極端に減らしてしまうと、ごはんに芯が残り、焦げてしまうこともあるので注意が必要です。
はじめはレシピ通りに作ってみて、徐々に好みの炊きあがりになるよう調整していきましょう。
まとめ
といっても、炊き込みご飯は調味料と水分量に気をつければ料理初心者の方でも気軽に作れる一品です。
せっかくの実りの秋ですから、気に入った食材を選んで、ワンランク上の味を目指しましょう。