いま子育て中のパパママにぜひ手に取ってほしい一冊の中から、子どもに響く伝え方をご紹介します。
★ 子どもに響く伝え方
ケース1.食後の歯みがきを忘れた!
ケース2.片づけない!
ケース3.朝起きない!
★ 脳科学的にも賛同
★ まとめ
ケース1.食後の歯みがきを忘れた!
日ごろから「1日1回は子どもを笑わせるようにしている」というAさんのお話です。
ある日、子どもが食後の歯みがきを忘れたので、Aさんはこう言ったそうです。
「食べた後でやることって何だったかなぁ。あぁ思い出せないよぉ。さっきまで覚えていたのに忘れちゃった。あぁ何だったかなぁ。困ったなぁ」
Aさんは、変顔をつくったり頭を抱え込んで身もだえしたりしながら言いました。
それを見た子どもが、「歯みがきだよ! パパ忘れちゃったの?」と嬉しそうに言いました。
そして、洗面所に走っていき、歯をみがき始めました。
Aさんは「そうだった。ありがとう。助かった。パパまた忘れるかも知れないから、忘れてたら教えてね」と言いながら自分も歯をみがきました。
「ちゃんとみがかなきゃダメだよ」と叱ってしまいそうな場面ですが、このようにユーモアを交えながら楽しくやらせることができるのは素敵です。
ケース2.片づけない!
Bママさんは、子どもに片づけをさせたいとき「さあ、片づけマンに変身だ」と言うそうです。
すると、子どもは変身ベルトをつけて変身ポーズをします。片づけマンになりきって、いそいそと片づけを始めるそうです。
この変身ベルトは、仮面ライダーを真似して画用紙で作った手作りのベルトです。
「手作り変身ベルト」というキーワードで検索したらいろいろな作り方が見つかって、それらを真似したそうです。
ケース3.朝起きない!
Cママさんは、娘が朝なかなか起きないので困っていたそう。
そこで、寝ている娘の足を持って「うんとこしょ、どっこいしょ。それでもかぶは抜けません」と言いながら引っ張りました。
これは教科書にも載っている「おおきなかぶ」の一節です。
すると、娘は笑いながら足を出したり引っ込めたりして、それで目が覚めて気持ちよく起きてきたそうです。
また、Dパパさんは、子どもを起こすとき「10秒で起きたら天才、20秒で凡才、30秒でチンゲンサイ。チンゲンサイなら食べちゃうぞ。用意ドン、1、2、3……」と言うそうです。
すると、子どもは29秒ぐらいまでに笑いながら起きてくるとのことです。
上記のようにユーモアを交えて子どもに伝えることは本当に素敵です。
脳科学によると、親も自分の言葉を自分の脳で聞いていて影響を受けるそうです。
いつもこのようにポジティブでユーモアのある言い方をしていれば、まず自分が明るく楽しい気持ちになれます。
その毎向きな気持ちが言われた子どものほうにも伝わり、素直な気持ちで聞けるようになるのです。
まとめ
ということで、みなさんも、子どもが動いてくれないときなど、きつい言葉を言いそうになったら、ぜひユーモアを交えた言い方に変換して伝えるように挑戦してみてください。
『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』