何気ない日常会話からでも、品性や品格は言葉遣いとしてにじみ出ます。
答えづらい質問を受けた場合にも、いやいや答えてしまったり、無礼だとつっぱねてしまっては、大人女性としての魅力が下がってしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか。
今回は、マナ―スクール代表でもある諏内えみ氏著書『「ふつうの人」を「品のいい人」に変える 一流の言いかえ』から、答えづらい質問にうまく対処する方法をご紹介します。




答えづらい、言いにくい質問への対処法



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ご近所の方やママ友たち、仕事仲間との会話のなかで、年齢、学歴、収入、住居などの個人情報を聞かれるときってありますよね。

はっきりとは答えにくいし、あまり詳しく突っ込まれるのも迷惑だけど、お付き合いもあるので何かしら答えなくてはいけない状況の場合、どう言えばうまい返事になるのか…。




もっと悩むのは、その場にいない人の悪口を振られて、同意を求められた時なども何と答えてよいかわからず、なかなかいい返事ができません。




尋ねてきた来客がなかなか帰ってくれないときは、どうすれば機嫌を損なわずに早く帰ってくれる声掛けができるのか…と悩んだ経験はないでしょうか。




個人情報など答えたくない質問にどう対応すればいいのかという悩みは誰にでも一度は経験があるもの。

こういった時には、答えづらいからとあいまいな言動をせず、毅然とした態度で“踏み込みすぎないこと”と意思を明確にすることが大切なようです。




具体的なケース4例



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ケース1:答えたくない質問「夫の勤務先」




出会ったばかりのあまり親しくもない人に踏み込んだプライベートな質問をされると困ってしまいますよね。

たとえば夫の勤務先を聞かれた場合、相手のペースに乗せられて、しぶしぶ答える状況になってしまうこともあるかもしれません。




「え…それはちょっと…」
→【品のいい言いかえ】「会社名は申し上げられないんだけど、IT関係です」





ご主人の勤め先やお子さんが通っている学校名などを聞かれて口ごもってしまうこともあるでしょう。

はっきり伝えたくないことや、今ここで言うのはマナー違反かも、と感じたことに対しては、答えられない旨を伝えるのが品格のある対応です。

上記の例のように“○○は言えませんが、ここまでは教えます”と毅然とすると、きちんと自分を持っている人だという印象を与え、それ以上聞けない雰囲気を作ることができます。




ケース2:答えたくない質問「現住所」」




「どこに住んでるの?」「最寄り駅は?」と尋ねられた場合、どのように対応したらよいでしょうか。




「えっと……。○○駅のほうです」
→【品のいい言いかえ】「詳細はお伝えできませんが、都内です」





詳細は言えないとはっきり意思表示したうえで、少し広い範囲の情報を教えると、最後に伝えたという印象が残ります。
ただし、基本的にはあれこれ個人情報を尋ねるような礼儀を欠いた人に合わせて答える必要はまったくありません。

答えたくないことを相手に明確に伝える習慣をつけましょう。
“申しわけない”とすまなそうな表情をする必要もありません。




ケース3:他人の噂や悪口を持ちかけられた場合




その場にいない人の悪口や噂話が始まったとき、目の前の人は自分の味方になってくれるものと思っています。
あなたが、嫌なのであればどういった言い方をすればよいのでしょう。




「えーっ、本当に!?それはひどいわね」
→【品のいい言いかえ】「へぇ、そんなことがあったの」





その場にいない人の悪口や噂話に同調すると、相手と同じ土俵に立つことになってしまいます。
用事を思い出したふりをしてその場を離れるのが理想ですが、抜けられない場合は否定も肯定もせず“そんなことがあったのね”とだけおっしゃるのが賢明です。

自分の意見を言わないことが、話をエスカレートさせないポイントです。




ケース4:帰らない来客




自宅に招いた客がなかなか帰らないとき、単刀直入に「そろそろお帰りください」と言うわけにもいかないので、困ってしまいますよね。




「…(早く帰ってくれないかしら)」
→【品のいい言いかえ】「あ、○○へ行くので、そこまでご一緒しない?」





早く帰ってほしいと思うだけで、何も言わないなら事態は変わりません。
発想を転換して、一緒に家を出る提案をしてみましょう。
「今から買い物に出るんだけどスーパー辺りまでご一緒しない?」などと誘えば、相手を追い立てるイメージを与えずに、それとなく外に促すことができますよ。




品のある言葉は、真似から始める



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品のよい切り返しを覚えて女性としてワンランクアップしたいけど、なかなか難しそうだという人は「真似から始めて」みてください。
武道や芸術のスキルアップが模倣から始まるように、マナーや言葉使いも同じです。


憧れの方がいらしたら、そっくりそのまま真似しているうちに、上品な振る舞いが自然と身につくはずです。






まとめ

相手を傷つけないように、その場を品よくうまく収める言い方はすぐに身につくものではありません。
しかし、黙り込んだり、怒ってつっぱねてしまうような態度も人間関係においてはマイナスになってしまいます。
いざという時にスムーズに言葉が出てくるように、ご紹介した言いづらいケースの答え方を備えておくと役に立つのではないでしょうか。

『「ふつうの人」を「品のいい人」に変える 一流の言いかえ』

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。