癒される存在として飼ってみたものの、思い浮かべていた生活とは裏腹にかえって不幸になってしまう場合もあるからです。
では、どんな人が猫を飼うことに向いていないのでしょうか。
今回は、猫を飼うとかえって不幸になるかもしれない人の共通点をご紹介します。
しかし時間や心にゆとりがない人はちょっと待ってください。
猫のお世話をするのは想像以上に大変かもしれません。
飼い主さんがどれほど忙しくて疲れていても、猫には関係ありません。
急いでいる時や嫌なことがあって落ち込んでいる時に限って、猫が粗相をしたりイタズラをすることもあります。
猫のお世話は大変だということを覚悟のうえで飼い始めなければ、「こんなはずじゃなかった」と後悔することになるでしょう。
また飼い主さんがお世話の手を抜いたり、ストレスを抱えて常にイライラしている状態だったりすると、猫も不幸になって、結局共倒れとなり飼いつづけることがむずかしくなることを忘れてはいけません。
猫を飼い始めるとフード代や日用品代、病気やケガによる医療費など、何かとお金がかかります。
猫が平均寿命である約15年生きた場合に、生涯にかかる金額は250万円程度だといわれており、万が一病気や怪我をした場合にはさらにお金が必要です。
経済的に安定していなければ猫との快適な生活は成り立たないので、自分の生活だけで精一杯で金銭的に苦しいのであれば、猫を迎えることはおすすめできません。
愛猫のフード代を捻出するために、飼い主さんの食費を削った結果、体調を崩してしまっては元も子もありません。
お互いの幸せのためにも飼うことはやめた方が賢明です。
トイレの猫砂が飛び散ったり、冬毛から夏毛に生え変わるときには綿帽子のように毛が飛び回ります。
潔癖すぎる人が猫を飼うと、トイレの失敗や排泄物のニオイ、抜け毛などがストレスになって辛いかもしれません。
また、猫は綺麗好きな一面があるので、トイレや部屋の掃除が行き届いていないととてもストレスを感じます。
潔癖すぎる人だけでなく、逆にズボラすぎて汚れを放置してしまう人も、猫と暮らすのには向いていないでしょう。
愛猫に寂しい思いをさせたり、食事の時間が遅れたりしないように、猫を飼い始めたその日から飼い主さんのスケジュールは猫中心に変わるということが覚悟できなければ、飼うのはやめておいた方が良いかもしれません。
「仕事帰りに飲み歩くのが毎日の楽しみ」「休日はお家でのんびりするよりも友人や恋人と遊びたい」「一番の趣味は旅行」という人が猫を飼うと、猫のために自分の楽しみを我慢しなくてはならないので、幸せを感じにくくなるでしょう。
まとめ
それに比べると、猫を飼う大変さやデメリットはあまり発信されていないので、実際に猫を飼い始めてから予想していた暮らしとのギャップを感じてしまう人もいます。
飼い主さん自身が不幸にならないために、また、愛猫を不幸にしないためにも、猫を飼う前に大変さやデメリットも含めた「猫との生活の現実」を知っておくことが大切なのです。
いずれ猫を飼いたいという方は猫と暮らす大変さを理解したうえで、「自分にとって猫がいる幸せはその大変さを上回るものがあるか?」とよく考えてみましょう。
そして一度猫を飼うと決意したのなら、たとえ期待や予想と違う部分があっても、猫に生涯を通して精一杯の愛情を注いで幸せにしてあげてくださいね。
新装版猫の気持ちがおもしろいほどわかる本