読書が大好きな人のことを『本の虫』なんて言ったりしますが、なぜ虫に例えられるのかはご存じですか。
私も趣味は読書です、と胸を張って言えるくらいの量は読んでいるつもりですが、「本の虫ですか?」と聞かれると、即答はできかねるところです。
今回は、「本の虫」についてご紹介していきます。
日本語の「虫」という文字には、「熱中する」「異常なほど入り込む」という意味があります。
それに加えて、古い本を餌に住みつく虫=紙魚目(シミモク)になぞらえ、本にのめり込む行為、本から離れない人を例えたことが由来になっているのだそうです。
「本にのめり込む」という表現は、なんだかすごく知的な響きですね。
実は英語でも、偶然なのか、読書が大好きな人をbookworm(本の虫)といい、英語と日本語では同じ表現を使います。
それでは、一体どのくらいの時間、読書をすれば「本の虫」の称号を手にできるのでしょう。
本のジャンルやボリュームによっては大きな差が出てしまいますので、トータル時間で調査を試みてくださったところがあります。
さて、どれだけ読んでいれば、立派な「本の虫」なのでしょうか。
一番多かった回答は「3~4時間」。
次いで、「1~2時間」となり、この2つの回答数で全体の7割弱を占めてしまいました。
理由としては、会社員や学生が「1日の空いた時間を読書に費やすと、この位の時間になる」「1日でこれだけの自由時間を読書に当てる事が難しい」など、“時間の制限”によって選んだ方が多い印象でした。
「休日なら7~8時間」という回答も複数ありました。
一方で、時間ではなく、「常に2冊以上本を携帯している」や「並行して何冊も読む」など、読書が生活の一部になっている人こそが「本の虫」である、という意見もありました。
働いている方の場合は残業などもありますし、毎日長時間の読書タイムを確保するのは難しいはず。
時間で言うと、平均「3~4時間」読んでいると『本の虫』といえる、という結果になりました。
まとめ
どちらも基本的には本が好き、本をよく読む人を指して使われる言葉です。
意味の違いはほとんどないため、基本的には区別することはないと言えますが、「本の虫」は「読書家」ほど使用されるシーンは多くなく、どちらかと言えば読書家の方が使用されやすいのではないでしょうか。