食材の買い物をするなかで、目に付くのが「消費期限」と「賞味期限」です。
スーパーなどで食材を手に取り、真っ先に「そこ」を見るという方が多くおられる一方で、期限は気になるものの、「消費期限」と「賞味期限」の違いがはっきりとわからないという方も見受けられます。
今回は、「消費期限」と「賞味期限」について深掘りしたいと思います。
食材には、消費期限と賞味期限があることは、ほとんどの方がご存じでしょう。
この二つの違いは何かというと、
「消費期限」→食材を消費しきる期限で、過ぎたものは食べないほうがよい
「賞味期限」→食材をおいしくいただくことのできる目安の期間で、食べるだけなら期間を少し過ぎても問題のないものが多い
賞味期限が過ぎた食べ物は、食べてはいけないと捨ててしまう方もおられるようですが、食べるだけなら期間を少し過ぎても問題のないものが多いのです。
ただ、その食材の状態によって問題なく食べられるものと、そうでないものがあるのです。
未開封の場合、賞味期限が数日すぎた程度であれば問題なく食べられることが多いです。
賞味期限切れでも未開封である場合は、基本的に傷んでいないと考えられるからです。
食材の封を切っていない状態であれば、大半は賞味期限が切れていても食べられます。
味や風味が若干落ちている可能性がありますが、腐敗しているわけではないので食べられないことはありません。
念のため、カビが生えていないか、食材の状態に大きな変化がないかなどをしっかりとチェックしてから、食べられるものは積極的に早めに消費しましょう。
未開封で賞味期限が切れている場合は、開封後の劣化速度も速いと考えられるため、できるだけ一気に消費しきることをおすすめします。
反対に、賞味期限前であっても、開封して時間が経過しているものは食べない方が無難です。
賞味期限前に開封し、長期間冷蔵庫や棚の中で寝むっていた食材は、劣化して腐敗が進んでいる可能性があります。
賞味期限前であっても、開封後時間が経っているものは食べないようにしましょう。
食材の封を開けたら、なるべく早く数日以内に食べ切るように心がけることが大切です。
賞味期限を数日程度過ぎただけの食材であれば、消費可能な状態であることが多いものの、賞味期限が切れてから数週間から数か月、もしくは年単位過ぎているものは、食材の外見に問題がなく、味も問題なかったとしても、腐敗やそれに伴う食中毒のリスクを100%は回避できないため、残念ですが未開封でも食べずに破棄するのが良いでしょう。
賞味期限が切れて、見た目も違っていた場合、やってはいけない食べ方があります。
1.カビが生えているところだけを除去して食べる
2.ぬめりなどがある部分を洗い流して調理する
3.火を通せば大丈夫と信じ込んで、加熱調理して食べる
4.賞味期限が切れていることを伏せて、他人に渡し、食べるよう促す
賞味期限が大幅にオーバーしているものや、開封済みで傷んでいる可能性がある食材は、食べないのが無難です。
加熱調理しても100%食中毒を免れることはできないため、傷んでいると気づいた時点で潔く破棄しましょう。
未開封で数日程度賞味期限が切れている場合であればまだしも、開封済みのものや大幅に賞味期限が切れているものを他人に譲るのはとんでもないことです。
まとめ
食材の状態や賞味期限オーバーの日数などを考慮し、食材を食べるか破棄するかを見極めましょう。
さらに賞味期限の過ぎたストックをため込まないためにも、買い物時に安売りだからと大量に買い込むことはやめて、適量を随時購入するようにしたほうがフードロスがなくなり節約にもつながりますよ。