可愛がっている猫が脱走してしまうと、無事に見つけ出すことができるとは限らないからです。
そこで今回は、なぜ猫が脱走したがるのか、また、脱走しやすい猫の特徴や脱走防止策などをご紹介したいと思います。
猫はもともと好奇心旺盛な動物です。
室内での生活だけでは刺激が足りず、外から聞こえる鳥の声や虫の気配に興味をそそられ、外に出ようとする欲求が抑えられなくなるのです。
また、発情期を迎えると交尾する相手を求めて、外に出たがる場合もあります。
特に去勢していないオスは縄張り意識が強く、縄張りを広げる目的で外に出ようとすることも多いようです。
ほかにも、飼い始めたばかりの時期や引っ越しなどで環境の変化からくる不安、生活するうえでのストレスが引き金になって、脱走を試みることも考えられます。
脱走しやすい猫には、ある程度特徴や傾向があります。
・元ノラ猫や保護猫など外で暮らした経験がある猫
・去勢や避妊手術をまだ受けていない猫
・外猫と接触しやすい環境にいるべ個
・同居猫との相性が悪い猫
外に対する興味が強かったり、現在の生活に不安を抱いていたりする猫ほど、脱走したい欲求が高まりやすいようです。
また、春から夏にかけては、暖かくなって窓や玄関を開ける機会が増えることや、発情期のシーズンであることが原因となり、特に猫が脱走しやすい季節だと言えます。
猫の脱走を防止するためには、脱走しやすい場所に脱走防止策を施すことが大切です。
1.玄関
人の出入りがある玄関は、扉を開けた拍子に猫が飛び出す危険性があります。
飼い主さんの帰宅時に足音を聞きつけて玄関で待ち構え、扉を開けた瞬間に逃げ出す猫もいるので、脱走防止用の柵やゲートを設置したり、扉を開ける前に愛猫を抱っこするなど、玄関を開ける際は細心の注意を払いましょう。
2.窓
窓から脱走する猫は、網戸を破ったり窓を自力で開けたりするケースが多いようです。
窓の閉め忘れや鍵のかけ忘れには十分に注意し、網戸にしておく際は、網戸ストッパーなどを使って固定しておくのをおすすめします。
3.ベランダ
ベランダにある柵の幅が広い場合、猫が容易にすり抜けてしまうことがあります。
愛猫が通れないようにしておくために、ネットなどを張るようするとよいでしょう。
また、そもそも愛猫がベランダに出ないように、飼い主さんがベランダに出る前に愛猫をほかの部屋に隔離しておくといった策も有効です。
まとめ
愛猫を危険から守るためにも、ご紹介した対策方法を参考に、室内の危険なエリアを今一度しっかりと確認しておきましょう。
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