私自身も2回、ヘアドネーションサロンで髪を切って寄付しましたが、身近な人が髪の毛を寄付したという方もいるのではないでしょうか。
ヘアドネーションに興味はあっても、どうすればよいのかやり方が分からないなどの理由で行動に移せていない方もおられるようです。
寄付できる髪の毛には、いろいろと条件があるため、今回は、ヘアドネーションとは何か、寄付できる髪の毛の条件や美容室の選び方、髪の毛の送り方などをご紹介したいと思います。
ヘアドネーションとは、髪の毛を寄付する行為のこと。
主に病気の薬治療などで脱毛してしまった子ども用のウィッグを作るために使用されます。
伸ばした自分の髪の毛が、ウィッグを必要とする子どもの医療用ウィッグに使われるのです。
ただし、髪の毛であれば何でもよいというわけではなく、ヘアドネーションで寄付できる髪の毛には、いくつかの条件があります。
髪の毛が条件を満たしていれば、ヘアドネーションを受け付けている団体へ寄付したあとに、寄付先の団体がウィッグを制作し、病気や事故をはじめ、さまざまな事情でウィッグを必要とする子たちに順次贈られます。
ヘアドネーションを受け付けている団体は日本国内にいくつかあり、寄付の基本的な手順は変わりありません。
ただし寄付できる髪の基準は、団体ごとに異なるので、どこの団体に寄付をするのかを決めたらそこの基準に沿った寄付の仕方が必要です。
ヘアドネーションに寄付できるのは、髪の毛の長さや状態の基準を満たしたもののみになります。
基準を満たしていれば、自分自身でカットしても、ヘアドネーションをしている美容室でカットしてもオッケー。
美容室なら、カット後にきれいに整えてくれますし、団体に郵送するのもお任せできるので気軽に行動できるのではないでしょうか。
髪の毛を寄付する際の主な注意点
・カットは美容院でも自分でもオッケー
・ゴムで小さくしっかり束ねること
・髪の毛をティッシュなどで包まない
・カット代は無料ではない(美容室の場合)
ヘアドネーションに使える髪の毛の条件
1.カットした髪の毛の長さが31cm以上あること
髪の毛の長さは31センチ以上になるようにしましょう。
31センチ未満の髪の毛を受け付けている団体は、2023年2月時点ではありません。
一方、髪の長さの上限は、35センチまでの長さとするところもあれば、長さの上限に決まりがないところもあり、団体ごとに異なります。
2.傷んだ髪はNG、カラーはさまざま
ヘアドネーションされた髪の毛は、トリートメント処理で薬品を用いて統一感のある自然な黒色、髪質に整えられます。
そのため、軽く引っ張っただけで切れてしまうようなダメージの強い紙の場合はNGになります。
髪色については、ブリーチや明るくカラーリングした髪、白髪でも大丈夫です。
ただし、天然パーマや縮毛矯正した髪については、団体によって規定が変わるため、美容室に相談するか、各団体のホームページで確認してください。
3.乾いた状態で切った髪の毛であること
ヘアドネーションでは、乾いた状態で切った髪でなければ送れません。
濡れた状態でカットした髪の毛は、時間が経っても湿った状態となり、保管や輸送の間にカビなどが発生してしまう可能性があるためです。
自分の髪の毛が基準を満たしているか確認し、基準を満たしていた場合は、どれくらい切るか決めましょう。
その上で、以下の手順で進めていきます。
1.ヘアドネーションをしている美容院かどうかを確認!自分でカットしてもOK
ヘアドネーションに寄付する髪の毛は、美容室でカットしてもらうことも自分で切ることもできますが、どの美容室でも受けてもらえるわけではありませんので、事前にヘアドネーションをしている美容院かどうかを確認しておきましょう。
ヘアドネーションの団体のホームページ では、活動に賛同する美容室が検索できるので、行きやすい美容室を検索して予約すれば依頼もスムーズにいきます。
普段通っている美容室が賛同先でない場合でも、依頼すれば対応してもらえるかもしれません。
どちらの場合も、予約時にヘアドネーションを希望している旨を伝え、対応可能か確認しておくことが大切です。
2.髪の毛を完全に乾かして
通常のカットは、髪の毛を濡らした状態で切ることが多いですが、ヘアドネーションに使う場合は、カット前に洗ったら、よく乾かしてから切りましょう。
3.ゴムで小さくいくつかに束ねて切る
髪の毛を切る際、いくつかの束になるよう髪を輪ゴムで束ねます。
毛量が少ない方は3~5束、毛量が多い方は5~8束を目安に、バラバラにならない量で束ねましょう。
束が大きすぎると束ねた時にほどけやすいので、小さくいくつかの束に分けるのがコツ。
その上で、輪ゴムでとめた部分より1~2cm上からカットします。
4.梱包・郵送方法
切って束にした髪の毛は、さらに1つに束ねて梱包、郵送します。
ゴムでしっかり束ねてあれば、封筒などには髪の毛をそのまま入れて大丈夫です。
ティッシュやラップに包みなおす必要はありません。
美容院でカットした場合、髪の毛を持ち帰って自分で郵送するところと、郵送まで請け負ってくれるところがあります。
自分で郵送する場合は、寄付したい団体の送付先住所をホームページなどで確認して郵送しましょう。
レターパックなど到着が確認できる郵送方法が推奨されています。
5.カット代は無料じゃない
ヘアドネーションをおこなうために、美容院でカットする場合は、通常通りのカット代がかかります。
ヘアドネーションといえど、カット代が無料になるわけではないので注意しましょう。
また、自分で送る場合は髪の毛の郵送費も自己負担になります。
まとめ
ウイッグを必要としている子どもたちにスムーズに届けるためにも、条件に合った髪の毛を寄付することが大切です。
髪の毛の長さや髪質はもちろんのこと、切り方や送り方などの条件を守って、使える状態の髪の毛を送るようにしましょう。