この食品用ラップ、食品を保存するだけに使っているのはとってももったいないのです。
今回は、普段何気なく使っている食品用ラップを、食品を保存するだけではなく、ラップの特性を活かして、日々の暮らしや緊急時などにさらに有効活用できる方法をいくつかご紹介したいと思います。
頑固な油汚れの掃除に
一般家庭で使われている食品用ラップは、ポリ塩化ビニリデンやポリ塩化ビニルといった素材で主に作られており、食品を保存することをメインに作られています。
そのため、食材のニオイ移りを防いでくれたり、食品を乾燥から守る働きを兼ね備えています。
しかし、食品保存に一度使ったラップを再利用するのは衛生的に良くないのではと、一度使った後はゴミとして破棄している方も多いのではないでしょうか。
そんな時は捨てずに、そのまま食器洗いに有効活用してみるのはいかがでしょう。
ラップをくしゃっと丸めて、スポンジと同様に洗剤をつければ食器を洗うことができます。
頑固な油汚れの予洗いや、バーベキューなどの野外での洗い物などでも活躍しそうです。
コンロの周りはどうしても油ハネしてしまいます。
知らず知らずのうちに、調味料や湿気なども相まって壁まで汚れが及んでいたなんてこともあるのではないでしょうか。
そんな時に壁に洗剤を噴霧してラップを張り付けて洗剤を浸透させ、汚れを浮かせることで強く擦らなくても汚れが取れやすくなります。
ただし、壁紙の材質と洗剤の注意書きを良く読み、その材質に適した洗剤を使用するようにしましょう。
油汚れに効果的なナチュラル洗剤としてはスプレータイプで売っている重曹がおすすめです。
使いやすく、幅広い場所で活用できます。
換気扇や冷蔵庫上のホコリ防止に
換気扇や冷蔵庫の上のホコリは、しばらく放置しておくと拭き取りづらいベタつき汚れになってしまいます。
物を置いておくと、さらにそこにホコリが溜まりやすくなり、掃除も億劫になってしまいますよね。
なるべく物は置かず、簡単に掃除ができるようにするためのアイデアとして、ラップを敷いておくのも良い方法です。
定期的に取り替えるだけで、掃除の時間が短くなります。
床にこびりついたベトベト埃に
リビングの収納棚、テーブルの足の下の床、冷蔵庫の下などの普段移動させない大型家具や家電の下に溜まったホコリは、湿気などを帯びて床にベトっと張り付いてしまって落としづらいことがあります。
気になる部分にキッチンペーパーを敷き、洗剤をスプレーしてからラップで覆い、しばらく放置するだけで汚れが落ちやすくなります。ただし、フローリングの材質にもよるので、扱う洗剤に注意が必要です。
鏡のウロコ取りに
さっと拭き取ればキレイになる鏡も、お風呂場や洗面所ではなかなかそうもいきませんよね。
水はねや、石鹸カスなども一緒に蓄積してしまうのでどうしても落としづらくなってしまいます。
そんな時にもラップを活用してみましょう。
鏡全体に水垢専用の洗剤や、クエン酸水などをスプレーで吹きかけ、キッチンペーパーを貼り付けます。
さらにその上からまんべんなくスプレーをもう一度行い、上からラップを重ねてしばらく放置。固くなった水垢がさっと拭き取りやすくなります。
時間がない時などは、くしゃっと丸めたラップなどにつけて気になるところを軽く擦るだけでもキレイになります。
コーキングのカビ取りに
湿気の多いお風呂場や洗面所で頭を悩ませるひとつとして、ゴムパッキン部分にあたるコーキングのカビ取り掃除はなかなかやっかいですよね。
擦るだけではなかなか落ちにくいので、カビ取り洗剤を使用することも多いと思います。
液ダレ防止や、洗剤の乾燥を防いで浸透を良くするために、上からラップをかぶせるようにしておくと汚れが落ちやすくなります。
コーキングに沿ってキッチンペーパーに洗剤を染み込ませてからラップをする方法も、つけ置き感覚で密着性が上がっておすすめです。
嫌なニオイのを軽減に
ペットの糞尿の始末の際や、小さなお子様のおむつなど、ゴミ箱に捨てると臭いがキツくなるものなどをラップでくるんでから捨てると、ニオイが多少軽減されます。
ビニール袋がない時などに代用してみてはいかがでしょうか。
固形石鹸を使いやすくする持ち手に
固形石鹸は、棒状にカットしておくと使い勝手が良くなります。
とはいえ、石鹸がつるっと滑ってしまって扱いが面倒に感じる場面も多々あるものです。
持ち手部分にあたる箇所にラップを巻きつけて使用することで、持ち手が滑りにくくなり便利です。
気になる汚れの部分にピンポイントで石鹸をつけることができ、使い終わったら石鹸の先の部分だけさっと拭き取るだけで済むので、水でべっとりした固形石鹸の面倒な保管も必要なくなりますね。
芯がおもちゃに大変身
使い終わったラップの芯ですが、さらに面白い活用法もあるんです。捨ててしまう前に、お子様と一緒におもちゃを作ったり、大人も楽しめる工作をしてみるのはいかがでしょうか。
ラップの芯を傾けると、神秘的な雨音が聞こえてくるレインスティック。
不思議と癒される自然の音に、大人も子供も胸が躍ります。
食器を洗えない非常事態に
災害時などで水が思うように使えなくなってしまった時は、食事の際に使う食器類などにラップを敷いてから使用すると、お皿やカトラリーを洗わずに再度使うことができます。
災害時だけでなく、急な断水や水道管の故障などが起こってしまった際にも活用できる便利な方法です。
使い捨てビニール手袋の代用に
ウイルス性の胃腸炎や、飛沫・空気感染する感染症などはいつ自分や家族の身に降りかかるかわからないものです。災害時の衛生管理などでも、素手で触ることを避けたい場面に遭遇するかもしれません。
そのような出来事に直面した時、便利なのが使い捨てのビニール手袋です。しかし、ストックし忘れた、使い切ってしまったなんてこともあるかもしれません。
そんな時にはラップを大きめに取って、手のひらや手首に巻き、臨時でビニール手袋の代用にしてみましょう。手のひらは少しゆったりと、物がつかめる程度の余裕をもたせ、手首はしっかりと固定しておけば安定します。
薄くて透明なので、ラップが芯に巻き戻ってしまった時など、一体どこから剥がしたらいいの?と困った時にも、切れ目を見つけることができる意外な方法をいくつかご紹介します。
1.輪ゴムを4本用意したら、親指と小指に掛け、ラップを手に押し付け、くるくるとこするように回します。
ラップの切れ目が輪ゴムに巻き付くように出てきます。
2.濡れ布巾でラップをこすってみてください。
くっついている原因である静電気を除去することで、吸着力が弱まり、ラップの切れ目が見つかりやすくなります。
3.ラップを箱から取り出してそのまま冷凍庫に1分くらい入れます。
箱ごと入れると冷えるまでに時間がかかるので、箱から取り出すのがオススメです。
1分経って取り出すと、ラップの表面に霜が降り、切り口の凹凸がハッキリ見えて目で確認できます。
身近な道具で、意外にも簡単にラップの切れ目が見つかりますよ。
無理に爪で剥がしたりすると、ちぎれてしまったり、斜めに巻きついてしまい取れなくなってしまう事もあるので、もしお困りの参考にしていくださいね。
まとめ
今回ご紹介した方法が少しでも生活のお役に立てば幸いです。
自分流にアレンジして便利で斬新な使い方をあみ出してみるのもいいかもしれませんね。