こうした方は残念ながら、お金が貯まらない習慣が身についているからに違いありません。
お金を貯めたいのなら、ぜひとも、日ごろの暮らし方、お金の使い方などを振り返り、「お金が貯まる人」の習慣に改める必要があるでしょう。
そこで今回は、 『「お金が貯まる人」の習慣、ぜんぶ集めました。』 からお金が貯まる人の考え方をご紹介します。
買い物をする際には、現金で支払う場合と、クレジットカードやデビットカードなどを使うキャッシュレスで決済する場合に大別されます。
近年増えているのがキャッシュレス決済です。
経済産業省の発表によると、キャッシュレス決済の比率は2010年は13.2%だったのが、年々右肩上がりで増えていき、2016年には20%に達しています。
2020年1月には新型コロナ感染症を国内で確認して以来、非対面、非接触で行うキャッシュレス決済はますます注目されるようになり、2021年には32.5%まで伸びました。
今後はさらに増えていくと思われます。
キャッシュレス決済は、いちいちお札や小銭を数える必要がなく、手軽に決済できるのがメリットです。
「ポイ活」という言葉もあるように、ポイントが溜まっていくのも魅力のひとつです。
一方、現金派の中には、キャッシュレスではものを買ったという実感がなく、お金を使い過ぎるのではないか、という懸念を持っている人もいるようです。
では、現金派とキャッシュレス派で、実際にお金が貯まりやすいのはどちらでしょうか。
イメージとしては、現金派が危惧するように、キャッシュレス派のほうが浪費しているようにも思えますが、カード会社JCBの調査によると、現金派の平均年間貯蓄増加額が34.2万円なのに対し、キャッシュレス派はその倍以上の83.2万円と多く、平均貯蓄目標額も現金派が178.3万円で、キャッシュレス派は325.4万円と倍近くもあったのです。
両者の貯蓄額の違いは、キャッシュレス決済によって家計簿アプリなどでお金の流れが「見える化」され、家計を把握しやすくなったのも大きな理由かもしれません。
データで示された事実として、キャッシュレス派は無駄づかいが多いというのは勘違いと言うことが分かりますね。
この先、世の中の流れはますますキャッシュレス決済に傾くのは間違いないと思われます。
現金での支払いに固執することなく、クレジットカードやデビットカードから取り入れてみるのもよいかもしれません。
お金はどのように使うのが正しいのでしょうか、どうすればどんどん貯まっていくのでしょう。
世界の大富豪のひとり、マイクロソフト社の共同創業者、ビル・ゲイツ氏の逸話を紹介しましょう。
ビル・ゲイツ氏はある支払いの際、いろいろなポケットを探ってクーポン券を探し回り、ほかの客を待たせたことが知られています。
また、出張先でホテルに泊まる際のも、スイートルームを用意されると怒り出し、「ベッドとインターネットさえあればいい」と言ったそうです。
類は友を呼ぶのか、ゲイツの友人で著名な投資家、ウォーレン・バフェット氏にも同じようなエピソードがあります。
あるとき、ふたりでゲイツ氏が大好きなマクドナルドでランチを取りました。
「おごるよ」と言ったバフェット氏がポケットをさぐり、取り出したのはクーポン券。
それを見て、ゲイツは楽しそうに笑ったそうです。
大富豪たちとクーポン券、あるいはホテルの質素な部屋というのは、あまりにも似つかわしくないように見えますがが、これは「ケチ」というよりも、「倹約」といったほうがいいでしょう。
「ケチ」と「倹約」は、どちらも似たようなものだと思うかもしれません。
お金を出さないという意味では同じですが、根本的な部分でまったく違うのです。
倹約というのは、無駄な出費を嫌うこと、その一方で、必要なものにお金を出すのは惜しみません。
クーポン券は好きだけれど、慈善事業に大金を投じるゲイツ氏は、典型的な倹約家といっていいでしょう。
これに対し、ケチというのは、必要なものにもお金を出したがらない人を指します。
使う目的に関係なく、とにかく財布からお金が消えていくのが嫌な人たちなのです。
お金に関連して脳のタイプを考えると、大きく3つに分けられるといいます。
最もお金持ちになれないのが「浪費脳」の人です。
手元にお金が入ったら、使うことを第一に考えるタイプなので、お金はまったく貯まりません。
次に良くないのは、「消費脳」に指令されて動く人です。
「お金は使ったら減る」と考えるタイプで、お金が入っても本当に必要でないことにはなかなか出費せず、なるべく節約をしようとします。
どうして、この「消費脳」が良くないのでしょうか?
無駄なお金を使わず、節約しようとするのはいいことではないかと思われる方もおられるでしょう。
これがお金を貯める一番のコツだろうと。
そのように思うのも無理はありませんが、「消費脳」の人はコツコツお金を貯めることは可能だとしても、大きな貯蓄がなかなかできないのです。
例えば、近所の公民館で、資産運用に関するセミナーが開催されることになったとしましょう。
興味はあるものの、参加料金が2500円かかります。
それならやめておこう、と考えるのが「消費脳」を持っている人なのです。
これに対して、参加料の出費を何とも思わず、積極的にセミナーに参加する人たちもいます。
これが最もお金を貯めることのできる「投資脳」の持ち主です。
現在だけではなく、未来における損得も視野に入れ、「お金は使ったら減る」のではなく、「お金は使ったら増える」方向で考えて行動するのです。
資産運用セミナーの場合、確かに、今の時点では2500円が出ていってしまう。
しかし、そのセミナーで得た知識をもとに、将来、もっと大きなお金を稼げるかもしれません。
そうなった場合、セミナーに参加することでお金を使って増やしたことになります。
節約するのは、お金を貯めるには欠かせない習慣ですが、、節約だけに目が向く「消費脳」では、思ったように貯蓄額は伸びません。
将来、大きく実る可能性があることに対しては、惜しまず投資をするようにしましょう。
また年収が高い人ほど自分に投資する傾向があるそうです。
簡単にいえば、自分のために本を多く買う人ほど、年収が右肩上がりでどんどん高くなっていく関係にあるのです。
本より得た知識を活かして年収が高くなるのか、年収が高いから余裕ができて本をたくさん買えるのかはわかりません。
しかし、さまざまなデータが本と年収の相関関係を明らかにしており、年収が1000万円以上の人は、400万円以下の人と比べると年間の書籍購入費は約2倍。
たくさん稼ぎ、貯めるための条件のひとつが、よく読書をすることといってもいいかと思います。
まとめ
また、年収の高い人は、自己投資のために読書をする傾向が強いようで、読書をすればするほど年収が高くなるというのも、信じられるデータのようですね。
これにならって、読書にいそしんで知識を増やし、視野を広げてみてはどうでしょうか。
『「お金が貯まる人」の習慣、ぜんぶ集めました。』