いま知り合い程度なら友人に、いま友人なら親友に…、親しみを感じる相手には、性別問わず少しでも近付きたいと思うものです。
しかし、心が通い合う関係になるためには、もちろんそれなりの手順と時間が必要で、まずは勇気を出して一歩踏み出さなければなにも始まりません。
そこで、今回は親しみを感じる相手と距離を縮めるための心理学を応用したテクニックをご紹介します。




いつもより半歩近くに立つ



◇ ◇ ◇

「パーソナルスペース」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
パーソナルスペースとは、相手との関係性が薄いほど、自分の体からの物理的な距離が近くなると不快に感じる、という人間の習性です。


目安としては


・0~45cm……「密接距離」
手で相手に触れられる距離、家族や恋人など、ごく親しい相手

・45~120cm……「個体距離」
両方が手を伸ばして指先が触れる距離

・1.2~3.5m……「社会距離」
ビジネスで用いられる距離

・3.5m~7m……「公共距離」
複数の相手が見渡せる距離


と言われています。


個人差はあるものの、この物理的な距離が近くなると親しみを感じやすくなる、ということでもあるのです。

このうちの「密接距離」のスペースに入れる関係になれればいいのですが、いきなり入り込むと拒絶されてしまいかねません。
会うたび少しずつ立ち位置を近付けていくといいかもしれませんね。


また、男性のパーソナルスペースは、体を中心に前後が長い楕円だと言われています。

ですから、真正面に立つよりも、ななめ前から話しかけたほうが、安心感を与えますよ。




相手の真似をする



◇ ◇ ◇

人間は、好きな人のしぐさや表情、口調などを、自然に真似してしまうものだそうです。
さらに、自分と同じ行動をする相手に、好意を抱きやすくなるとも言われています。


これは「ミラーリング」というテクニックで、相手が足を組み替えたら自分も、コーヒーを飲んだら自分も……というように、鏡のように行動を真似すると無意識のうちに「この人は味方だ」と認識していくのだそうです。


ミラーリングは、会話の中で大きな役割を果たします。

なかでも、


相手:「綺麗な景色ですね」

自分:「綺麗ですね」


といった感じで、相手の言葉をオウム返しにする“バックトラッキング”は、理解や共感を相手に伝えられるテクニックとして有名です。

しかし、これを上手に使いこなすのは、ちょっと難しいような気もします。


そこで、“ペーシング”というテクニックを併用してみましょう。
ページングとは、相手の口調や口癖、会話のトーンやテンポを真似したり、呼吸の早さを合わせたりするものです。

ページングは会話だけでなく、LINEの返信にも応用できるのです。


相手と似たような言葉づかいや改行のタイミング、よく使う絵文字を真似すると、より親しみをもってもらえます。
また、相手と同じような時間差で返信すると「なんだか波長が合う」と思ってもらえるんだとか。


カウンセリングの現場でも使われているテクニックなので、効果は折り紙付きです。

ただし、あまりやりすぎると気持ち悪がられるので、さりげなく、が基本です。




相手との関わりは、毎日少しずつ



◇ ◇ ◇

人は接触した回数や頻度が高いほど、相手に好意を抱きやすいと言われています。

簡単に言うと、週に一度、一時間みっちり話し込むよりも、毎日の欠かさないあいさつや、2~3分程度の世間話をするほうが有効的、ということです。

ですので、できるだけ相手の視界に入る距離にいる、目が合ったら微笑む、あいさつは欠かさない、などのこまめなコンタクトを取り続けることが大切なのです。


ただし、これも程度があります。
不信感を抱かれている相手にはまったくの逆効果なので、しばらく続けてみて避けられるようなら、いったん距離をおいて様子見が必要です。

くどいようですが、あくまでもさりげなく、が基本です。




まとめ

心理学を応用した相手と距離を縮めるテクニックと言っても、毎日の積み重ねが大切だということですね。
急がば回れという言葉もあるように、まずはできることから一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
どれも簡単に実践できるものばかりなので、試してみてはいかがでしょうか。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




このブログは
bootstrapテンプレート
Maxim Theme.の無料版を使わせていただいてます。

似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。