今回は、Poche(ポッシュ)さんの著書『あなたはもう、自分のために生きていい』から嫌いな人には好かれないのが正解、といえる納得の理由についてご紹介します。
【人間関係をラクにするための3つの極意】
① 自分を大切にしてくれない人から、離れる
② 自分を大切にしてくれる人を大切にする
③ 嫌いな人に好かれようとしない
これらを邪魔するのが、あなたが抱いている「無価値観」です。
心のどこかで自分に価値がないと思っていると、これらと真逆の行動を無意識にとってしまうからです。
生きていると人間関係の悩みに必ずついて回るのが、嫌いな人や苦手な人です。
「人を嫌いになるのをやめたい」「苦手だと思う自分を変えたい」と言う方は多いのですが、嫌いな人がいても、苦手な人がいても、それは実は自然なことです。
「嫌いな人がいない」「苦手な人がいない」という人はかえって珍しいのではないでしょうか。 だから嫌いな感情を無理にやめなくていいし、変えなくても大丈夫なのです。
嫌いな人に好かれようとすることも、嫌われないように頑張ることも、やめたほうがラクです。
嫌いな人を気にしなくなるだけで、ストレスは大幅に減ります。
好きな人のために頑張るのと、嫌いな人のために頑張るのとでは、ストレスの度合いが全然違うのです。
次のようなシーンを想像してみてください。
あなたは今、小学生で、今日は8月30日です。
夏休みは残り1日だというのに読書感想文が手つかずの状態で、まだ本も全部読めていません。
親は、宿題が終わっていないことを知りません。
バレたら大変です。
2月期が始まって、まだ宿題が終わらっていなければ、先生はきっとみんなの前で怒ります。
「どうしよう!! 2日で読書感想文を書き終わらせなければ!」と切羽詰まった状態になったあなたの家に突然、『大好きな人』から電話がかかってきました。
声を聴けるだけでも嬉しいような、憧れのアノ人からの電話です。
『大好きな人』は、憧れの歌手、芸能人、初恋の人、推し、誰でもOKです。
めちゃくちゃ好きであればいいので、「あり得ない人」でもOKです。
その大好きな人から、「悲しいことがあったから1時間ほど話を聞いてほしい」と言われました。
あなたは宿題の手を止め、喜んで話を聞いてあげました。
あなたが話を聞いてあげたおかげで、その人の心は元気になりました。
さて、この時、あなたはどんな気持ちになりますか?
忙しい状態とはいえ、大好きな人を助け、大好きな人が元気になった様子を見ると「助けてよかったなぁ」と感じるのではないかと思います。
あなたの心も満たされて、電話をする前よりも「宿題のやる気がアップ」するかもしれませんね。
では、もしこの相手が「大嫌いで苦手なアノ人」だとしたら、どうでしょうか?
忙しい時に大嫌いな人から電話がかかって来て、断ることもできず時間を奪われてしまったとしたら、どんな気持ちになりますか?
「あー最悪」「アノ人のせいで、読書感想文書けなかった……」と、イライラして気分が落ち込んでしまいませんか。
どちらも「自分に余裕のない状態で人を助けた」という事実は同じなのに、「誰を助けたのか」によって、結果はまったく変わります。
大好きな人を助けるのと、大嫌いな人を助けるのとでは、こんなにもストレスの大きさが違うのです。
まとめ
嫌いな人に嫌われていればお互いに接点など持たないですが、嫌いな人に好かれてしまったらもっと大変になると思いませんか。
あなたは、その嫌いな人に好かれたいですか? それとも嫌われたくないだけですか?
「好かれたいわけじゃない」のなら、そこまで気を遣って合わせてあげなくてもいいのかもしれません。
嫌いな相手にあわせるのではなく、「自分は自分、別に嫌われてもいいや」というくらいの価値観でいてちょうどよいのです。
『あなたはもう、自分のために生きていい』