毎日親が子どもにかけるささいな一言が、子どもの人生に大きな影響を与えることを知っていますか。
自分の一言が子どもにどんな影響を及ぼしているのかを考えながら子育てをしている人は意外に多くないようです。
子どもの才能や能力を伸ばして生き生きと活躍する子に育てるためには、些細な一言にも注意が欠かせません。
今回は、「子どもの能力を伸ばしたい」「頭のいい子に育てたい」と願う3000人以上のお母さんたちにアドバイスを送ってきた河村京子さんによる、普段の子育てでつい使ってしまいがちな「子どもの才能を潰してしまう3つのNGワード」とそれをどのように言い換えればいいのかをご紹介します。



河村京子さんの子育てと振り返り

◇ ◇ ◇

長男は東大、次男は京大、長女はロンドン大学に現役合格しており、「子どもの能力を伸ばしたい」「頭のいい子に育てたい」と願う3000人以上のお母さんたちにアドバイスを送ってきた河村京子さんは、特に子どもへの言葉遣いに気を付けることが大切だと言います。



河村さんは子どもの頃、親からよく、こんな言葉を言われていました。


「あなたは本当にダメね……」
「早くしなさい!」
「どうしてこんなこともできないの?」


これらの言葉を、毎日のようにかけられるうちに、いつの間にか「ああ、自分はとてもグズで、ダメな人間なんだ」と思うようになったそう。


そのため、臆病で、自分に自信を持つことができず、いつも親の顔色を伺っていたようだと。


そのまま、大人になり、結婚。
結婚してからは、臆病な性格は改善されていったように思えましたが、ここで問題が……。
結婚する前までは、「結婚したら、子どもは自然に授かるものであり、子どもが生まれたら、子育ては自然にできるもの」と信じていた。
にもかかわらず、いざ結婚してみると、子どもを産むことが怖くなってしまったのです。

「私は親から受けた子育てしか知らない。そんな自分に育てられてしまって、わが子が、私のような自分に自信を持てない不幸な人間に育ってしまったらどうしよう……」
そう思うと、子どもを産む勇気が持てなかった。


どうしたらよいのだろう?
川村さんは悩みました。
そして、「子育てを知らないなら、学べばいいんだ!」という結論に達したのです。


思い立ったら行動です。
図書館に通い、育児書や教育書を手当たり次第に読み漁ること、その数、2000冊以上!
そして、結婚して5年が経った頃、ようやく、「学ぶことによって、親の言葉の大切さを知った今の私なら、子育てができるかもしれない」と思えるようになったのだそうです。


その後、3人(男2人女1人)の子どもに恵まれ、子育てをしてきました。
5年間の学びが生きて、3人とも自由にのびのび育ち、大人になった今、「親が言葉に気をつけて子育てをすれば、子どもは自分で自分の能力を伸ばし、生き生きと育つ」という事実を実感し、子どもにとって、親がどんな言葉をかけるかは、本当に重要なのだと感じているそうです。








子育てで使ってはいけない「3つのNGワード」

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ではここで、「学び」と「実際の子育て経験」によって得た、「子育てで使ってはいけないNGワード3つ」をお伝えしたいと思います。
その言葉とは、次の3つです。



1.ダメ

2.早く

3.どうして?できないの?





それでは、一つひとつについて、なぜNGなのか見ていきましょう。


1.ダメ

多くの場合、お母さんは「それに触っちゃダメ」など、「子どもの行動」に対してダメ出しをしているのですが、この言葉を言われた子どもは「自分はダメな人間」と言われたように感じてしまうのです。

ですから、いきなり「ダメ!」と言うのではなく、「あらあら、汚れた手でおやつを食べたら、バイ菌がお口に入っちゃうからダメでしょ」などと、最初にクッション言葉を置くようにしましょう。
この「あらあら」は、お説教のときでも、子どもへのダメージを和らげてくれるとてもよいクッションになります。



2.早く

大人は時間に追われていても、子どもたちはまるで違う時間軸で生きています。そのため大人はイライラして、子どもに「早く早く!」を連発してしまいがち。
しかし、子どもは「早く」と言われると、「あなたはノロマな人間」と言われているように受け取ってしまうのです。

とはいえ、子どものペースに合わせていては、幼稚園や学校に遅れたり、親が仕事に遅れたりしますよね。そんなときは、「早く」という「言葉」で急がせるのではなく、子どもが早く行動するような「仕組み」を作ってあげましょう。

例えば、「お母さんと競争しよう」とゲームにしたり、「朝ごはんが8時までに食べ終わったらデザートにりんごを食べようね」とご褒美で釣ったり(笑)。そうすれば、子どもが委縮することなく、行動をスピードアップさせることができます。



3.どうして?できないの?

この言い回し、一見、質問のように聞こえますが、実際には、これは子どもを責めるだけの言葉です。こう言われたら、子どもは何も言えなくなってしまいます。
そうならないように、質問言葉で責めるより、解決法を示してあげましょう。

「どうして片付けができないの?」と言いたくなったら、「お人形をおうちに帰してあげたらきっと喜ぶよ。お母さんと一緒に片付けようか」と言えばお子さんも喜ぶでしょう。一緒に片付けをすれば、コミュニケーションタイムにもなります。







まとめ

3つのNGワードを見て、「あっ、私もよく子どもに言っているかも!」と思われた方も多いのではないでしょうか。
でも、それはあなただけではありません。
おそらく、子育て中のお母さんで、これらの言葉を言ったことのない人はいないでしょう。
正直、私自身も子育て中に、言わなかったとは決して言えません。

忙しい日常生活の中で、これらのNGワードをゼロにすることは難しいと思います。
でも、なるべく少なくすることはできるのではないでしょうか?

いつも、「NGワードを1つでも減らすこと」を意識してお子さんと関わってみてください、きっと、ほっこりとした時間が増えるはずですよ。


河村京子さんプロフィール
東大、京大、ロンドン大学UCLの子どもを育てた母。
「30年後の日本のリーダーを育てる」理念のもと、手本なき時代に国際的に成功できる子どもを育てるオリジナルメソッド「母学(ははがく)」を提唱する母学アカデミーを運営している。

母学アカデミー:https://haha-gaku.com/

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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