もちろん、ただその時の気分が悪くて怒っているのではなく、ちゃんとした理由があって「許せない」と思っているのです。
今回は、猫が許せないと思う代表的な5つのことをご紹介します。
猫は縄張りを持つ生き物で、環境が変わることにとても敏感です。
自分の居場所に新しい猫が加わることは先住猫にとって「自分の縄張りに他の猫が侵入している」「環境が大きく変わる」ということであり、ストレスを感じる原因になります。
猫が増えると縄張り争いが起きてしまったり、猫同士の相性が悪くて喧嘩が起きたりすることもあります。
また猫の数が増えることで自分だけの空間スペースが減り、それがストレスとなることもあります。
飼い主さんが猫のお世話や健康チェックに目が行き届かなくなり、猫が不満を感じてしまう恐れもあります。
猫を増やす前に、先住猫の性格や飼育スペースについてよく考えてみる必要があるでしょう。
2.お客さんを招く
飼い主さんの家にお客さんを招くと、猫は自分の縄張りに侵入者がいると認識して緊張しておびえてしまったりします。
ひどくなると安全と思う場所に隠れてしまう猫もいます。
さらに、飼い主さんが猫をお客さんの前に連れて行って見せようとする行為や、猫を無理やり触ろうと近づいて来たりする行動を猫はとても迷惑なこととしてとらえているのです。
なかには人が好きな猫もいますが、それぞれの猫の生活リズムをなるべく崩さないようにしてあげましょう。
3.自分以外の猫や人ばかりを構う
飼い主さんが出産などで赤ちゃんのお世話に手をとられてしまったり、新しい猫を迎え入れて早くなじんでもらいたいとその子ばかりをかまっていると、今までは自分だけをかわいがってくれたのにと、どうして振り向いてくれなくなったのかと猫が不安になってしまいます。
これがこじれると不安によって飼い主さんや新入り猫を威嚇したり、攻撃的になってしまうケースや、ストレスが重なり膀胱炎などの病気になってしまうこともあります。
猫のお世話をする際には、何をするにも先住猫を優先してあげること、新人猫に手がかかるのは承知の上で、先住猫だけと触れ合う時間を作るようにするなどのケアが必要です。
4.飼い主さんから知らない猫のにおいがする
猫カフェに行ってきた、猫のいるおうちに行ってきたなど、飼い猫以外の猫とふれあう機会がある場合は、帰宅するとおそらく愛猫が近寄ってきてニオイのチェックが始まるでしょう。
飼い猫にとっては、飼い主さんから知らない猫のにおいがすると威嚇したり、怒りっぽくなったりすることがあります。
飼い主さんから逃げてしまう猫もいます。
猫の鼻は鋭く、人間の数万倍から数十万倍もの嗅覚があるといわれています。
飼い主さんは気づかない程度の臭いでも、飼い猫にとっては知らない猫の臭いがプンプンしているのです。
そういう場合は、帰宅したらすぐに着替えて、着ていたものは洗濯するなど、他の猫の臭いをさせないようにしましょう。
ほおっておいても時間とともにいつものように戻ることが多いですが、飼い猫を嫌な気持ちにさせない工夫が必要かもしれません。
5.構いすぎる
可愛い飼い猫をずっと構っていたいと思う飼い主さんの気持ちはよく理解できますが、うらはらに猫はあまり長い時間構われることを嫌います。
構われることが嫌になってくると、猫はしっぽをブンブンと振ったり、耳を後ろに向けるなどイライラのサインを見せるようになります。
そういったしぐさが見られたら、素直に開放してあげましょう。
しつこく猫を構い続けると、猫が怒って噛まれたり引っかかれたりしることもあるので注意が必要です。
まとめ
猫の性格によっては平気だったり、飼い主さんと猫の関係性や普段の接し方によって不安にならず落ち着いて過ごせる場合もあります。
うちの子の場合、女の子は抱っこが嫌いですが、男の子は少々乱暴に担ぎ上げてもへっちゃらです。
男の子は膝の上にあがってくつろぎますが、女の子はしません。
猫も一匹一匹性格が違います。
その子が安心して落ち着けるかかわり方を見つけて、それぞれに合わせたモアベターな接し方をしてあげましょう。
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