そもそも間食のことをなぜ「おやつ」というのかご存じでしょうか。
江戸時代の中期、今の午後2時から4時にあたる「八刻(やつどき)」に軽食食べる習慣があり、それが「おやつ」の語源だと言われています。
おやつは江戸時代までは、働く大人のもので、団子やいも、入り米などが食べられていました。
おやつが子どもにまで広がったのは、実は明治時代からで、最初は、栄養補給のためだったそうです。
なにしろついつい食べ過ぎてしまうおやつについて、今回は深堀りしたいと思います。
おやつの適正量は1日あたり200kcalが目安といわれています。
大きさや材料にもよりますが、プリン1個、クッキーなら2、3枚、おせんべいも2、3枚くらいです。
おやつは、朝昼夜の3回の食事では補えない栄養素を補ったり、気分転換や癒しを与えてくれる存在ではないでしょうか。
あくまで1日に摂取する栄養素の「補助的」なものではありますが、気持ちを楽しませてくれる「こころの栄養」のような役目もあります。
そのため「砂糖や脂が気になるから」と過剰に制限する必要はありません。
生活の中の楽しく過ごすひとときとして、食べすぎに程度におやつを楽しみましょう。
おやつの適正量は200kcal程度ですが、おやつを食べるたびに毎回カロリーを調べるのも大変です。
また、中には表示されていない者もあり、何カロリーかわからない商品もあります。
そんなとき、目安となるのが「てのひら」です。
おやつの適正量の目安として頭に入れておくとよいのが、あなたのてのひらに乗る量を食べることです。
たとえばシュークリームなら1個、板チョコなら半分~2/3枚くらいでしょうか。
手のひらに乗るからといって、タワーのように積み上げるのはダメですよ。
おやつの量に迷ったら、手のひらに乗る量におさめるように心がけましょう。
手のひらサイズじゃ我慢できなくて、おやつをいっぱい食べてしまう、とお悩みの方は、次のような工夫の仕方があります。
実行してみることで、食べ過ぎ防止になり、適正量を楽しめるようになりますよ。
1.時間を決める
テレビを見ながら、もしくは雑誌を読みながら、だらだらとおやつを食べてしまっていませんか?
おやつを食べるときは時間を決めましょう。
時間を制決めると、おやつを食べる休憩時間とその他の時間を区切ることができます。
メリハリをつければ、だらだらとした「ながら食べ」を防止しやすくなります。
2.小袋や個包装のおやつを選ぶ
食べ過ぎ防止のためには、小袋や個包装のおやつを選ぶのがおすすめです。
お得だからといって、ファミリーサイズ、大袋サイズのおやつを購入すると、無意識に食べすぎてしまいます。
「半分だけ食べよう」と決めていても、袋があいていると最後まで食べ切ってしまうことってありますよね。
最初から小さなパッケージのものを選べば、食べ過ぎをストップしやすくなります。
3.ノンシュガーの飲み物も楽しむ
おやつを食べるときにのお供には、無糖のコーヒーや紅茶などを用意しましょう。
水分を一緒にとることで、満腹感を得られます。
ジュースや砂糖多めのコーヒーや紅茶などは、それだけでカロリーが高くなるので注意が必要です。
飲み物は無糖のものを選んで、おやつと一緒に楽しみましょう。
4.果物やヨーグルトなどをおやつにする
果物やヨーグルトなどをおやつにするのもおすすめです。
「おやつ」と聞くとクッキーやチョコ、スナック菓子を思い浮かべるという方も多いと思いますが、それらは炭水化物や脂が多く含まれていて、カロリーも高めです。
果物やヨーグルトはカロリーが低いので、しっかり多めに食べても「カロリーオーバー」になる心配があまりありません。
また、果物ならビタミンや食物繊維、ヨーグルトならカルシウムなど、食事で不足しがちな栄養素も補えます。
果糖が含まれる分、甘味も堪能できます。
まとめ
ダイエットなどの理由から、無理に「おやつ食べてはいけない」と思う必要もなく「おやつを食べてしまった」と罪悪感にかられることもありません。
目安量を守って、食欲の秋のおやつを味わいながら楽しむことで、ダイエットに成功することも十分い可能なのです。