気づいたら愛猫がじっと自分を見つめている…、そんな経験をしたことのある飼い主さんも多いと思います。
猫のいろいろな愛らしいしぐさで癒されている私たちですが、その中でもただ黙って見つめるしぐさにはいったいどんな意味があるのでしょうか。
今回は猫が飼い主をじっと見つめている時の本音をご紹介しましょう。





猫が飼い主を見つめる理由


1. 要求

猫が飼い主を見つめるときにもっとも多い理由は、「お願いを聞いてほしい」と思っている時です。

飼い主さんが何かの作業に没頭している時や新聞やチラシを読んでいるときに見つめてくることがあると思いますが、これは猫が「そこに行けば寝れるかな」「飼い主に構ってもらえるかな」などと考えている行動です。


猫は新聞やチラシの上が大好きです。
更にそこに飼い主がいれば、近寄りたい!と思うのでジッと見つめて手段や方法を考えているんですね。

そのような視線に気づいたら愛猫が何をしてほしいのか、どのようなことを目で訴えているのか考えてみましょう。



2. 不満

猫は飼い主に対して不満に思うようなことがあったときにもじっと視線を向けてきます。

たとえば、


しっかりとお世話をしてもらっていない
遊びがおもしろくない
おやつをもらえない
ごはんがおいしくない


などの不満に思うようなことがあった場合、猫は言葉でその不満を訴えることはできませんので、飼い主を見つめることで訴えるのです。

特に遠くから見てくる場合には、あまりにも理不尽なことがあって怒っているのかもしれません。


不満に思う原因は生活環境や猫の性格によっても変わってきます。
もし、愛猫が何をしても見つめるしぐさやめないときは、何か不満に思うようなことはないか?ストレスを感じるようなことはないのかを一度見直してみましょう。



3. 嫉妬

多頭飼いの場合、一匹の猫を抱っこして撫でていたら他の猫が飼い主さんをじっと見つめていた、というような状況に覚えのある方も多いのではないでしょうか?


ほかの猫を可愛がっているときに、飼い主さんを見つめるのは、自分以外の猫が可愛がられていることに嫉妬しているからかもしれません。


猫はクールなイメージですが、独占欲が強くとても甘えん坊です。
そのため他の猫を可愛がっているのを見ると、大好きな飼い主さんがとられたとヤキモチを妬くことがあります。

また、先住猫がいるところに新入り猫を迎え入れた場合、先住猫は新入り猫に対して「自分の地位を脅かす敵」と認識しやすいのです。

そんな警戒心いっぱいの状態で、飼い主が新入り猫ばかりを可愛がると先住猫は深く傷つき自分は見捨てられたと感じてしまいます。


愛猫を可愛がっている時、同居猫が見つめる場合は嫉妬しているのと同時に不安でいっぱいになっているので、飼い主さんはしっかりとフォローをしてあげましょう。



4. 狙う

飼い主が何もしていないときにふと猫を見ると、ずっと自分を見つめているときありませんか?

実はこれは猫は飼い主のことをイタズラ心で「狙っている」ことがあります。


猫はジーッと見つめているときに獲物を狙っていたりいつ獲物を襲おうかと考えていることがあります。

足音を立てずに静かに飼い主に近づいてくるときには飛び付いてきてじゃれてきたりイタズラをしてくるかもしれません。





5. 寂しい

飼い主さんがトイレに入っているときに愛猫が後を追いかけてくることはありませんか。

トイレの外から扉をガリガリと引っ掻き、扉を開けるとジーッと見つめてくることがあると思います。


実はこれは猫の「寂しい」のサインなのです。


突然飼い主が部屋からいなくなってしまうことで猫にとっては、寂しさや不安が芽生えます。

それにより飼い主のことを見張るように見つめてしまうんですね。



6. 期待

飼い主が台所で料理をしているときにジーッと見つめてくることがありますよね。
私の猫もこの行動がよくあります。

料理をしているときに足元でジーッと飼い主のことを見つめてくるのは、おそらく台所やリビングの近くに餌やおやつを置いていることが多いので、「このタイミングで鳴けば餌やおやつを貰えるかも」「おこぼれが落ちてこないかな」などと考えているのです。


飼い主さんが、料理のおこぼれをあげてしまうのを習慣にしている場合には、料理を始めるといつも飼い主のことを見つめるようになってしまいます。







猫同士で見つめ合う理由

◇ ◇ ◇

猫が飼い主を見つめる理由は主に大好きな飼い主に何かを訴えるためでしたが、「猫同士が見つめ合う理由」は少し意味が違います。



1. 敵意

猫同士が至近距離で見つめ合う姿を見たら「とっても仲がいいんだな」と微笑ましく思うかもしれませんが、実は猫の世界で相手を「見つめる」というのは敵意を示している場合もあるのです。

つまり、喧嘩をする一歩手前でお互いがにらみあっているという状態です。

そのため飼い猫同士があまりにもお互いを見つめている場合は、もしかするとあまり仲がよくないのかもしれません。


ある程度の猫同士の喧嘩は仕方がないとしても、怪我をするような激しい喧嘩に発展しそうな場合は、喧嘩が起きる前に空間をとり、お互いの気を上手にそらして防ぐようにしましょう。





2. 愛情

猫同士で見つめ合うのは、敵意を示しているのと正反対に愛情や信頼を示している場合もあります。

見つめる猫に向かってゆっくりとまばたきをする場合は相手に敵意がなく、友好的だということを示しているのです。

これは人間に対しても同じことが言え、猫が飼い主の目をじっとみてゆっくりとまばたきをする場合は飼い主さんを信頼しているというサインを送ってくれているのです。


愛猫が頻繁に見つめるという方は、もしかしたら愛情や信頼のサインを一生懸命送ってくれているのかもしれませんよ。






まとめ

猫が見つめるのは飼い主に何かを訴える時のサインです。
甘えたい、ご飯がほしい、かまってほしいなどいろいろと伝えたいことはあるのに、猫は言葉で伝えることができません。
猫にとって、見つめるという行為は大切なコミュニケーションツールのひとつなのです。
愛猫が自分を見つめる姿に気付いてはいるものの、特に何も考えず放置している飼い主さんは、大切な愛猫が必死に送ってくれているサインの中身は何なのかを考えるようにしてみましょう。

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筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。
デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。